としょかんでつくったほんのリスト

「ボランティア向け読み聞かせ絵本リスト(中学年から)」

本のなまえや表紙をクリックすると、貸し出し中かどうかなどがわかります。

※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。

このリストの見方

  • 書名、著者名、出版社、出版年、本のあらすじのほかに、絵本の特徴や読み聞かせする際に気を付けていることなど、図書館の専門職員である司書がコメントしています。
  • ★マークは聞き手の対象を表しています。
    【★★】小学校中学年~、【★★★】小学校高学年~
  • 読み聞かせにかかるおおよその時間を表示しています。聞き手の反応によって時間に幅がある場合は、「~」で表示しています。
  • 季節、昔話などお話に特徴があるものについては表記しています。
  • 同書名で大型絵本もある場合は「大型絵本」と表示しています。

書名 あ行

【★★★】あくたれラルフ

『あくたれラルフ』表紙画像

ジャック・ガントス/さく
ニコール・ルーベル/え
いしいももこ/やく
童話館出版
1994年

あくたれネコのラルフはセイラのネコでした。いつもセイラをからかったり、お父さんの大切な物を無茶苦茶にしたり、やりたい放題です。家族でサーカスに行った時、大暴れしたので、とうとう置いていかれることになりました。ラルフはそこで生きる厳しさを学びます。しばらくして再び戻ってきたラルフを家族は温かく迎えます。ラルフも2度とあくたれはしまいと思っています。えびのごちそうの時だけはがまんできませんが。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

働くことや家族のことなど、高学年へのメッセージがたくさん盛り込まれています。ラルフのあくたれぶりは正直、ひどすぎて驚かされますが。

【8分】

【★★】アベコベさん

『アベコベさん』表紙画像

フランセスカ・サイモン/文
ケレン・ラドロー/絵
青山南/訳
文化出版局
1997年

アベコベさん一家はいつも真夜中に起きて、パジャマに着替えて寝室で夕食を食べます。全てがさかさまのアベコベさん一家がある日、お隣のプラムさんに留守番を頼まれます。プラムさんの家の様子に驚いて、アベコベさん風に片付けをしたり、プラムさんの娘に絵は壁に描くのよと教えたりしました。そして、窓から入ってきた泥棒をお客さんだと思い礼儀正しくおもてなしをしたところ、泥棒は怖くなって逃げ出してしまいました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

大人数だと絵の面白さが伝わりにくいのですが、訳文がよくできているので、「さかさま」のおかしさを十分楽しんでもらえます。

【7分】

【★★】いつもちこくのおとこのこ ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー

『いつもちこくのおとこのこ ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー』表紙画像

ジョン・バーニンガム/さく
たにかわしゅんたろう/やく
あかね書房
1988年

ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーが学校へ行こうとすると、かばんにわにがかみついたり、ズボンにライオンがかみついたり、高潮にのまれそうになったりと、とんでもないことが起こるので、いつも遅刻してしまいます。先生に遅刻した理由を正直に話しても信じてもらえません。そのうえ、罰としていろんなことをさせられます。最後に、先生の身にも信じられないことが起こりますが、ジョンは先生に見事にお返しをします。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

頭の固い先生への風刺も含まれているので、ナンセンスなお話が好きな先生や子どもたちにおすすめです。見返しに、ジョンが罰として何回も書かされた文章があります。

【6分】

【★★】うえきばちです

『うえきばちです』表紙画像

川端誠/作
BL出版
2007年

うえきばちに「のっぺらぼう」をうえて、大切に育てる様子を綴っています。「め」がでて、「は」がでて、「はな」がさき、のっぺらぼうはのっぺらぼうでなくなります。「どーっだ」とうえきばちからぬけだし、「あしからず」とどこかへ行ってしまいました。仕方がないので、また「のっぺらぼう」をうえて、水をやりました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

かわいらしい表紙からは思いもつかない展開と、ダジャレの連発に引き込まれます。インパクトが強く、導入や気分転換に向きます。ゆっくりと大まじめに読んでください。「おもしろい」でなく「こわい」と思う子もいるので注意。

【2分】

【★★★】ウエズレーの国

『ウエズレーの国』表紙画像

ポール・フライシュマン/作
ケビン・ホークス/絵
千葉茂樹/訳
あすなろ書房
1999年

仲間外れにされていたウエズレーは、夏休みの自由研究で、自分だけの作物を育て、自分だけの文明を作ることに決めた。ある夜、風に乗って飛んできた種は、大きく育ち、ウエズレーはその作物を使ってたくさんの発明をしていった。初めは遠くから見ていた近所の子どもたちも、ウエズレーの発明に興味をもち、次第に仲間が増えていく。夏休みが終わると、ウエズレーにはたくさんの仲間ができていた。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

あざやかな色遣いの挿絵なので、離れていても絵がよく見える。夏休み前の読み聞かせにちょうど良い。自由研究に対するイメージを楽しくしてくれる1冊。

【10分】

【★★★】ウェン王子とトラ

『ウェン王子とトラ』表紙画像

チェン・ジャンホン/作・絵
平岡敦/訳
徳間書店
2007年

昔、森の奥にトラのお母さんが住んでいました。母トラはこどもを人間に殺されたことをうらみ、村をおそっては村人を食い殺しました。困った王さまは占い師のすすめで、むすこのウェン王子をトラにさしだすことにします。小さなウェンを見たトラは、これまでの怒りをしずめて、いっしょに山のむこうで暮らすようになりました。森のことをトラから教わり育ったウェンは、大きくなるとトラと別れ、王子として城に帰ることになります。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

見開きのページで、絵が何分割かされているところがあります。急いで進めずに、子どもたちがゆっくり場面を追えるように読みましょう。

【9分】

【★★】王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいのおはなし

『王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいのおはなし』表紙画像

マシュー・マケリゴット/作・絵
野口絵美/訳
徳間書店
2010年

王さまライオンの食事会に招待された9匹の動物たち。デザートのケーキを半分取って隣にまわしていったら、最後の王さまの分がなくなってしまいました。そのおわびに、アリは王さまのためにケーキを焼いてくると約束します。すると、隣のコガネムシは2個、その隣のカエルは4個というように、他の動物たちも隣の動物の倍の数のケーキを作ると言い出し、とうとう最後のゾウは256個のケーキを焼くと約束してしまいます。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

ケーキの数が倍に増えていくところは、聞き手が考えられるように少し間をとって読むと良いでしょう。

【9分】

【★★★】おとうさんのちず

『おとうさんのちず』表紙画像

ユリ・シュルヴィッツ/作
さくまゆみこ/訳
あすなろ書房
2009年

戦争から逃れるため、僕たちの家族は命からがら遠い国までやって来た。ある日、お父さんがパンのかわりに地図を買ってくると、お母さんはとても辛そうにした。僕はひもじさからお父さんを怒った。でも壁に貼った地図を眺めて過ごすうちに、不思議な感覚を味わうようになる。地名を読み上げるとそれがあたかも魔法の呪文になって、僕の心は狭い部屋にいながら世界中どこへでも自由に旅をする。地図を買ったお父さんは正しかった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

著者の戦争体験が元になった本。厳しい戦争の状況下でも、希望を持って生きていた姿がうかがえる。

【6分】

【★★】鬼の首引き

『鬼の首引き』表紙画像

岩城範枝/文
井上洋介/絵
福音館書店
2006年

昔、力もちの若者が都へ向かう旅の途中で、大きな鬼につかまります。鬼は"お食い初め"として、娘に若者を食べさせようとします。娘は若者を食べようとしますが、若者が娘をたたいたり、力比べで負けたりしてかないません。鬼の仲間がおおぜい集まり、若者の首にひもをかけて、首引きの力比べをすることになりました。若者は力のかぎりふんばった後、ひょいと首のひもを外し、鬼たちが転がったすきに、とっとと逃げ出しました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

おそろしいが子煩悩の親鬼と、初めて人を食おうとする娘鬼、何とか食われまいとする若者3者の、話しのかけ合いを楽しみたい。

【5分】

【★★】おばけのひっこし

『おばけのひっこし』表紙画像

さがらあつこ/文
沼野正子/絵
福音館書店
1989年

昔、家が手狭になったため、広い家を探していたおとどは、古くて立派な空家をみつけました。ところが、そこにはすでにおばけ達が住んでいました。おとどが一人でその家に泊まると、おばけ達はおとどを追い出そうとあの手この手でおどろかします。しかし、おとどはちっとも怖がりません。困ったおばけ達が「ここを追い出されると住む場所がない」とおとどに訴えたため、おとどは、自分の手狭になった家と交換することにしました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

おとどが、べんべろべえをおどろかす場面はテンポよく読みたい。

【8分】

【★★★】おぼえていろよおおきな木

『おぼえていろよおおきな木』表紙画像

佐野洋子/作・絵
講談社
1992年

みごとな大きな木があり、そのそばにおじさんが住んでいました。朝には、小鳥が集まってうるさいし、せんたくものは乾かないし、おじさんは気に食わないことがあるたびに「おぼえていろよ。」といっていました。不満がふりつもったおじさんは、とうとうおので木を切り倒してしまいました。すると朝が来ても、春になっても分からなくなります。おじさんは本当に満足したのでしょうか。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

小さい本なので、教室など広いところで読むときは、前の方に集まって聞いてもらうと良いと思います。

【8分】

【★★★】おりこうねこ

『おりこうねこ』表紙画像

ピーター・コリントン/作・絵
いずむらまり/訳
徳間書店
2000年

身勝手な飼い主に、いつもごはんを待たされるので、ねこのシマシマは、自分でキャットフードの缶詰を開けて食べることにした。すると飼い主は、シマシマにキャッシュカードをあずけ、買い物までさせるようになった。シマシマは自由にお金を使い楽しく過ごすが、今度は飼い主にキャッシュカードを取り上げられた上に、働いて返せと言われる。過労でへとへとになったシマシマがみつけたかしこい生き方は、普通のねこの暮らしだった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

見開きに複数の場面の絵が入るページがあるので、机や椅子がない状態で近くで見てもらえると理想的。

【10分】

書名 か行

【★★】かえるをのんだととさん 日本の昔話

『かえるをのんだととさん』表紙画像

日野十成/再話
斎藤隆夫/絵
福音館書店
2008年

腹が痛くなったととさんは、和尚さまに言われたとおりに蛙を飲み込んだ。腹痛は治まったが、蛙が腹の中を歩き回るので気持ちが悪い。そこで和尚さまに相談すると、蛇を飲むといいと言う。その後もととさんは、雉、猟師、鬼を飲み込んだ。最後に飲み込んだ鬼の角が腹にささるので痛くて困っていると、和尚さまはととさんに口を開けさせ、豆を投げ入れた。すると、鬼は嫌がり尻の穴から飛び出して、ととさんはすっかり元気になった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

飲み込むものが大きくなり、「次は何を飲むんだろう?」と聞き手のわくわく感が高まる。絵も迫力があり、遠目もきくので節分の読み聞かせにぴったり。

【8分】【節分】

【★★】かしこいさかなはかんがえた

『かしこいさかなはかんがえた』表紙画像

クリス・ウォーメル/作・絵
吉上恭太/訳
徳間書店
2010年

昔むかし、一匹のかしこい魚がいました。この魚は、「りくのうえをたんけんしたいなあ」と思っていました。魚が陸を歩くなんて無理? でも、かしこい魚はあきらめず、考えに考えました。とうとう足で歩くことを思いつくと、かしこい魚は、かっこいい足をつくってひれにはき、海から砂浜にあがって歩き出しました。何百万年、何千万年もの時の流れ、生物の進化を考えさせる絵本。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

絵の中に字が入り込んでいるので、読みながら字の場所を探さないように気を付ける。太字の部分は、すこし強調して読むとよい。

【10分】

【★★】きつねのホイティ

『きつねのホイティ』表紙画像

シビル・ウェッタシンハ/さく
まつおかきょうこ/やく
福音館書店
1994年

スリランカのある村はずれの森に、くいしんぼうぎつねのホイティが住んでいました。村には仲良し3人組のおかみさんがいました。ホイティは人間のふりをして、おかみさんたちの家へ順番にごちそうになりに行きます。ホイティはうまくだましたつもりでしたが、おかみさんたちは最初からきつねだと知っていました。そして、いい気になったホイティが自分たちをばか呼ばわりしているのを知り、おかみさんたちは、うんとからかって仕返しをすることにしました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

くりかえしが楽しいおはなしです。歌を歌うところはリズミカルに読むと良いでしょう。10分以上かかりそうなので、時間に余裕がある時にゆっくりどうぞ。

【11分】

【★★★】この世でいちばんすばらしい馬

『この世でいちばんすばらしい馬』表紙画像

チェン・ジャンホン/作・絵
平岡敦/訳
徳間書店
2008年

絵師ハン・ガンの描く見事な馬は、生きて絵から抜け出すという噂がたった。ある武将の依頼で描いたハン・ガンの馬は絵から飛び出し、武将を乗せて戦場へと駆けてゆく。武将は戦いに勝利を収め続け、敵を一人残らず倒そうとする。しかし、戦いの悲惨なありさまを見つめ続けた馬は、武将を振り落とし、傷ついた体のまま駆け去る。ハン・ガンのもとにもどった馬は絵の中に戻り、静かに暮らしているのだった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

迫力のある大きな美しい絵と、緊迫したストーリーが心を揺さぶり、様々な思いを起こさせる物語。読み手は落ち着いて、じっくり絵を見せてゆきたい。

【8分】

【★★】こぶとりたろう

『こぶとりたろう』表紙画像

たかどのほうこ/作,杉浦範茂/絵
童心社
2009年

母さんから、頭が柔らかくなるおまじないをされた後に勉強したせいで、たろうの頭に4つもこぶができてしまった。元に戻すために、「こぶとりじいさん」のようにオニにとってもらおうと、妹のちょん子とともに山奥まで行く。山奥には本当にオニたちがいて、たろうのこっけいな歌と踊りを気に入り、思惑通りにこぶをあずかってくれた。オニたちはあずかったこぶを自分の子どもたちにくっつけると、子どもたちはとたんに賢くなったのだった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

地の文は淡々と、たろうとちょん子のかけあいの場面や、たろうがオニの前で歌い踊る場面は、テンポよく読む。全体的に楽しい気持ちで読むと良い。

【10分】

書名 さ行

【★★】しもばしら

『しもばしら』表紙画像

細島雅代/写真
伊地知英信/文
岩崎書店
2014年

空気や地面の中に含まれる水分は、温度によっていろいろな形に変化します。雪、つらら、しも、しもばしら、どれも水が冷えてこおった、氷の仲間です。水の状態変化や、地面の氷のつぶから、しもばしらができていく様子、さまざまな形のしもばしらを、たくさんの写真で紹介している科学絵本です。巻末に、氷についての解説と、しもばしらをつくる実験方法が載っています。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

文章が、写真にかさなっていて、文字が見えにくい部分があります。写真をよく見て楽しめるように、文はゆっくりめに読んだ方が楽しめると思います。

【4分】【冬、雪】

【★★★】ストライプ たいへん!しまもようになっちゃった

『ストライプ たいへん!しまもようになっちゃった』表紙画像

デヴィッド・シャノン/文と絵
清水奈緒子/訳
らんか社
1999年

カミラはリマ豆が大好きです。でも学校のみんなはリマ豆を嫌いなので、人の目を気にするカミラは絶対に食べようとしません。新学期の朝、カミラの体は色とりどりの縞模様になっていました。翌日からも星条旗や、水玉模様と色や形がくるくると変わり、とうとう体がとけて部屋と一体になってしまいます。途方にくれるカミラの家に一人のおばあさんがやってきて、カミラにリマ豆を食べさせると、カミラは本当の自分を取り戻します。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

絵は、色づかいがはっきりしているので遠目がききます。1ページ対する文章が長いところがあるのであせらず、落ち着いて読みましょう。

【10分】【初版はセーラー出版】

【★★】ゼラルダと人喰い鬼

『ゼラルダと人喰い鬼』表紙画像

トミー・ウンゲラー/[著]
たむらりゅういち あそうくみ/やく
評論社
1977年

お料理が大好きな女の子ゼラルダは、町へ作物を売りに行く途中、腹ぺこの人喰い鬼に出会いました。かわいそうに思ったゼラルダが、売り物を半分も使ってごちそうを作ると、そのおいしさに、人喰い鬼は城に来て料理を作ってほしいと頼みます。ゼラルダのごちそうに近所の人喰い鬼たちも感激し、子どもを食べることを、すっかり忘れてしまいました。町は平和になり、やがてゼラルダは人喰い鬼と結婚し、末永く幸せに暮らしました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

出だしの怖い雰囲気が、おいしそうな料理の登場によって、変わってきます。料理のところは、しっかりと美味しそうに読んで盛り上げてください。

【10分】

書名 た行

【★★】だいじょうぶだいじょうぶ

『だいじょうぶだいじょうぶ』表紙画像

いとうひろし/作・絵
講談社
2006年

ぼくが小さいころ、ぼくとおじいちゃんは毎日お散歩を楽しんでいた。そのたびに新しい発見や楽しい出会いがあったが、その分、困ったことやこわいことにも出会った。そのたびに、おじいちゃんはぼくの手をにぎり、「だいじょうぶ だいじょうぶ。」と言ってくれた。いつもおじいちゃんに助けてもらったので、今度はぼくの番だ。年をとって寝ているおじいちゃんに、ぼくは「だいじょうぶ だいじょうぶ。」とくりかえしはげますのだ。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

「ちいさな絵童話りとる」版もあるが、読み聞かせには大型版が良い。ひたすら淡々と読むのが良い。

【5分】【大型版】

【★★】だいふくもち

『だいふくもち』表紙画像

田島征三/作
福音館書店
1977年

なまけもののごさくが、ある日、床下にいた「だいふくもち」に言われるまま、あずきを食わせてみたら、だいふくもちは、小さなもちを次々とうんだ。その、なんともうまいこと。ごさくは、このもちを売って大金持ちになった。ところが、ごさくがもっともっとと無理をさせたので、だいふくもちは、もう何もうまなくなってしまう。やがて、だいふくもちも、ごさくも、だんだんしなびていき、とうとう消えてなくなってしまった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

心地よい方言のリズムを大切にしたい。意外な展開に、子どもが惹きつけられるのがわかる。面白さと、不気味さの混じった不思議な絵本。

【6分】

【★★】太陽へとぶ矢 インディアンにつたわるおはなし

『太陽へとぶ矢 インディアンにつたわるおはなし』表紙画像

ジェラルド・マクダーモット/さく
神宮輝夫/やく
ほるぷ出版
1975年

昔、太陽の神は命の力を一本の矢に変え、大地に飛ばした。その矢を受けた娘は男の子を生んだ。成長した男の子は「親なし子」といじめられ、父親探しの旅に出る。訪ね歩いた末に出会った矢づくりの年寄りは、男の子が太陽の神の子と分かり、彼を一本の矢に変え、太陽へ飛ばした。太陽の神は息子である証拠にと、男の子に4つの試練を与える。それを無事のりこえた男の子は、すっかり変わり、太陽の心を持って、再び大地へと戻った。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

シンボリックな絵と色彩が美しく、遠目で見るとさらに魅力的な絵本。4つの試練の場面は、絵だけで語られているので、ゆっくりと見せるとよい。

【7分】

【★★★】綱渡りの男

『綱渡りの男』表紙画像

モーディカイ・ガースティン/作
川本三郎/訳
小峰書店
2005年

大道芸人のフィリップは、完成間近のツインタワーに忍び込みました。ふたつのタワーの間で綱渡りをするためです。一晩かかって綱を張り終えると、フィリップは綱の上に進み出ました。そして、地上から400メートル上空で、悠々と歩き、踊ったり、あいさつまでしました。ふたつのタワー(世界貿易センタービル)は、今はもうありませんが、フィリップが綱渡りをした事実と一緒に、人々の記憶の中に残っています。実話です。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

うそのような本当のお話だよ、と前置きすると集中して聞いてくれます。画面が大きく広がったり、絵が縦になったりするので練習が必要です。

【10分】

【★★】でっこりぼっこり

『でっこりぼっこり』表紙画像

高畠那生/作
絵本館
2009年

きょだいじんがマラソンを始めました。なにせ巨大なので、通った跡はぼっこり穴があきます。人間はその穴をプールや公衆トイレに利用しました。そして、へこんだ裏側では足跡のでっぱりができていたのです。地球を半周してきたきょだいじんは、でっぱり足跡を踏みつけながら走って行き、そこは元通りになりましたが、裏側のプールやトイレは大変なことに。最後はきょだいじんがつまづいて、頭から地面に突っ込み、地球の裏側から出てしまいます。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

迫力ある絵に、ありえない話が展開するナンセンス絵本です。はっきりした絵ですが、細部がおもしろいので、じっくり見せるとよいでしょう。

【4分】

【★★】てをみてごらん

『てをみてごらん』表紙画像

中村牧江/さく
林健造/え
PHP研究所
2007年

てをみてごらん。きみの手と友だちの手。どんなことに使う?手はとても表情豊か。握手、甘える赤ちゃんの手を包む手、ゆびきり、じゃんけん。春は花びらをうけ、夏にはとんぼがとまる。秋にはどんぐりをみつけ、冬はたき火にあたる。次は何をするのかな?

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

紙で作った手のイラストが素敵。文は少ないので、絵をじっくり見られるよう、ゆっくり読んで。

【3分】

【★★★】ときめきのへや

『ときめきのへや』表紙画像

セルジオ・ルッツィア/作
福本友美子/訳
講談社
2013年

モリネズミのピウスは、森や町で拾ったものを「ときめきのへや」に飾っていました。特に最初に見つけた灰色の石ころをガラスケースに入れて大切にしていますが、友だちはこれをけなします。ピウスもだんだんとつまらないものに見えてきて、捨ててしまいました。それからというもの、何を見ても心を動かされなくなります。ある日、思い切って外に出て、同じような灰色の石ころを拾うと、ピウスは元通りの自分を取り戻したのでした。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

からっぽになってしまったピウスの気持ちを思いつつ、淡々と読むのが良いと思います。最後は大げさにならない程度に明るい雰囲気を出して。

【8分】

【★★】どんなきぶん

『どんなきぶん』表紙画像

サクストン・フライマン/作
ユースト・エルファーズ/作
アーサー・ビナード/訳
福音館書店
2001年

野菜や果物に目玉代わりの豆を付け、ナイフでちょっと加工していろいろな表情を作っています。野菜や果物のもともとの形もうまく利用して、笑っている顔や怒っている顔に見えるのが楽しい写真絵本です。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

ストーリー性があまりないので、ちょっと読みにくいと感じる人もいるかもしれません。写真を見せて読むだけでも楽しいですが、聞き手に「きみのきぶんは?」など問いかけてみることもできます。

【5分】

書名 な行・は行

【★★★】ハスの花の精リアン

『ハスの花の精リアン』表紙画像

チェン・ジャンホン/作・絵
平岡敦/訳
徳間書店
2011年

漁師のローおじさんが、ふしぎなおばあさんからもらった種を湖に植えると、ハスの花が咲き、光るつぼみからリアンという女の子が現れる。リアンが持つハスの花には魔法の力があった。王様はローおじさんをつかまえ、助けにきたリアンに全ての物を金に変えるよう命じる。さらに王様の娘は、魔法のハスを取り上げようとするが、花に触れたとたん金の像になってしまう。魔法の力は消えるが、リアンはローおじさんと幸せに暮らす。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

見開きのページが、縦の線で複数の場面に区切られているところがあります。聞き手が絵を見られるよう、少し間を意識して読むとよいでしょう。

【7分】

【★★】光の旅かげの旅

『光の旅かげの旅』表紙画像

アン・ジョナス/著
内海まお/訳
評論社
1984年

明け方、車で家を出発する。途中、農場や麦畑を通り過ぎ、海辺へと向かった。海岸に沿って走り、花畑に出た後、ようやく街が見えてきた。街に到着し、映画館やビルで時間を過ごしている内に日が沈んだ。一度最後まで読んだ後に、上下を逆さまにすると、帰り道のストーリーが始まる。映画館はレストランに、花畑は花火に、そして農場は工場へと姿を変え、我が家への道のりが続く。昼間とは違ったた風景が暗闇に浮かんでくる。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

白が光、黒が影を表しており、モノクロで描かれている。文字が少ないので早く読んでしまいがちだが、じっくり絵を見てもらうとよい。

【5分】【しかけ絵本】

【★★】びくびくビリー

『びくびくビリー』表紙画像

アンソニー・ブラウン/さく
灰島かり/やく
評論社
2006年

心配やで、いろいろなことが気になるビリーは、横になっても眠れません。話を聞いたおばあちゃんは、小さな「しんぱいひきうけにんぎょう」をビリーに渡します。人形に心配事をうちあけると、かわりに心配してくれるのです。ぐっすり眠れるようになったビリーは、心配を引き受けた人形たちがこわい思いをしているのではと考え、人形のために自分で人形を作り、友達にも作ってあげます。そうしてビリーは、心配やを少し克服します。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

怖がる子どもに共感してくれるおばあちゃんの言葉を丁寧に伝えたい。見返しにグアテマラに昔から伝わる人形だという解説があります。

【4分】

【★★★】1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし

『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』表紙画像

デミ/作
さくまゆみこ/訳
光村教育図書
2009年

王様が人々からお米を召し上げ、飢饉になっても分け与えようとしないので、賢い娘ラーニはある計画をたてます。王様に、今日は1粒のお米、明日は2粒のお米というように、30日間、それぞれ前の日の倍の数だけお米をくださいと頼みました。王様は承知しますが、2倍、2倍と増えていくと、30日目にはとんでもない量になり、とうとう米蔵は空っぽになりました。これに懲りた王様は、人々にお米を分け与えることを約束しました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

下読みをしておかないと、数字が読めません。一、十、百、千、万...と数えることになります。しっかり練習してから読みましょう。ページを広げて読むところがあります。持ち方に気をつけましょう。

【10分】

【★★】ひゃくにんのおとうさん

『ひゃくにんのおとうさん』表紙画像

譚小勇/文
天野祐吉/文
譚小勇/絵
福音館書店
2014年

働き者の夫婦は、中に入れたものが百倍になって出てくる不思議なかめを見つけました。しかし、地主が夫婦からかめを奪ってしまいます。地主が、かめをよく見ようとろうそくを近づけたところ、ろうそくが中に落ち、火が百倍になって燃え上がりました。そこに水をかけると、今度は大量の水があふれ出します。さらに、地主のお父さんが誤ってかめの中に落ちると、お父さんが次々と出てきて、ついには百人にもなってしまいました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

すべて見開き2ページで1枚の絵となっているので、とても見やすいです。特別なことはせず、素直に読んでください。

【5分】

【★★★】100万回生きたねこ

『100万回生きたねこ』表紙画像

佐野洋子/作・絵
講談社
1977年

100万回も死んで、100万回も生きたとらねこがいました。そのねこは、王さま、船のり、女の子などに飼われました。どの飼い主たちも、ねこが死ぬと泣きましたが、ねこは1回も泣きませんでした。ねこは死ぬのなんか平気だったのです。ところがある時、ねこはのらねことして生まれ、美しい白いねこに出会います。とらねこは白いねこが自分よりすきなくらいでしたが、ある日白いねこは、ねこのとなりでしずかに動かなくなっていました...。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

佐野洋子の不朽の名作。急がずにおちついて読みましょう。読み手が物語におぼれないように気をつけて。

【10分】

【★★★】ピンクがすきってきめないで

『ピンクがすきってきめないで』表紙画像

ナタリー・オンス/文
イリヤ・グリーン/絵
ときありえ/訳
講談社
2010年

女の子はだれでも、ピンク色が好きで、お姫様に憧れて、お人形をかわいがるものだ、と思い込んでいる人に言いたい。女の子だって、男の子のものを好きになるし、男の子だって、女の子のものを好きになることだってあるのだ。だから、私がピンクが好きって決めつけないでほしい。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

聞いている子ども達に、考えてもらうことも考慮して、ゆっくり丁寧に読むことを心がけるとよい。

【6分】

【★★】ふしぎなやどや

『ふしぎなやどや』表紙画像

はせがわせつこ/文
いのうえようすけ/画
福音館書店
1990年

中国の板橋(はんきょう)という町にやってきた旅商人の趙(ちょう)は、もてなし上手と評判の三娘子(さんじょうし)の宿に泊まることにしました。ところが、この三娘子は客をだましてはロバに変え、客のお金や荷物を盗んでいたのでした。たまたまこの秘密を知った趙は、この宿からうまく逃げだします。そして翌月、趙は再び同じ宿に泊まり、知恵を使って三娘子をロバに変え懲らしめます。中国の昔話。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

本のサイズが大きく、遠くからでもよく見えます。少し不気味な雰囲気を持つ絵本なので、怖い話をリクエストされた時にも使えます。

【9分】

【★★】ぼくだけのこと

『ぼくだけのこと』表紙画像

森絵都/作
スギヤマカナヨ/絵
偕成社
2013年

兄弟の中でぼくだけ、右のほっぺにえくぼがある。家族の中でぼくだけ、いつも蚊にさされる。仲良し七人組の中でぼくだけ、逆立ち歩きができる。クラスの中でぼくだけ、芸能人のサインを持ってない。ぼくが次々と「ぼくだけのこと」を見つけていき、まわりの人たちもそれを認めてくれる。嬉しいことも、ちょっと残念なこともあるが、世界中のたくさんの人の中で、こんなぼくがたった一人だけいるのはすごいことだと気付く。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

ぼくのセリフとほかの人たちのセリフとの違いが分かるように、大げさにならない程度に読み方を工夫して。「よんひゃくごじゅうににん」などと、学校の人数がひらがなで書かれている部分は読みにくいので、十分な練習が必要。

【7分】【初版2003年 理論社】

【★★★】ぼくのうちに波がきた

『ぼくのうちに波がきた』表紙画像

キャサリン・コーワン/文
マーク・ブエナー/絵
中村邦生/訳
オクタビオ・パス/原案
岩波書店
2003年

初めて海に行ったぼくは、波が大好きになった。家に帰ろうとしたら、波が海からちぎれて、ぼくについてきた。家にきた波とぼくは、いつも一緒に遊んだ。波は潮の満ち引きのように気分が変わりやすい。機嫌の悪い日は、ほえたりかんしゃくを起こす。冬になると波が呼んだのか、家じゅう、幽霊や怪物たちまでが出てくるようになった。波をこのまま家に置くわけにはいかず、海に戻しにいったのだが、時々ぼくは波のことを思い出す。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

絵に力があるので、声色は変えず自然な声で読みましょう。文章のないページがあります。絵をしっかり見せてから次のページに進んでください。

【10分】

【★★】ぼくは弟とあるいた

『ぼくは弟とあるいた』表紙画像

小林豊/作・絵
岩崎書店
2002年

戦争が近づき、幼い兄弟はおじいちゃんの家に避難することになった。大人達が争って乗りこむバスの中、二人は身を寄せ合うが、砂漠の真ん中でバスが故障してしまう。兄弟は、文句を言って嘆く大人達と共に荒野を歩く。翌朝サーカス一座が皆を馬車に乗せてくれた。途中立ち寄った小さな村で赤ちゃんの誕生を祝い、平和なひと時を過ごした人々は、まるで家族のように仲良くなる。そして兄弟は無事におじいちゃんの家にたどりついた。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

少し長めの話ですが、人びとの心情が少しずつ変わっていくのが読み取れるように、落ち着いて読んであげてください。絵も美しいので、よく見えるようにしてあげましょう。

【10分】

【★★】ぼちぼちいこか

『ぼちぼちいこか』表紙画像

マイク・セイラー/さく
ロバート・グロスマン/え
いまえよしとも/やく
偕成社
1980年

かば君はいろいろなお仕事にチャレンジするも、ことごとく失敗してしまう。「ぼく、しょうぼうしになれるやろか」と、消防士を目指せば、登ったはしごが壊れ、船乗りを目指せば船が沈み、パイロットを目指せばプロペラ機の機首だけが飛んでいってしまう。ピアニストも宇宙飛行士もマジシャンも、ぜんぶだめ。困りはてたかば君は、「ええことおもいつくまで」とハンモックで一休み。「ま、ぼちぼちいこか ― ということや」

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

文章は、かば君のセリフのみで、とても短いが、読み終わったからと次々ページをめくらず、絵をしっかり見せて楽しんでもらいたい。

【4分】

書名 ま行・や行・わ行

【★★】見えなくてもだいじょうぶ?

『見えなくてもだいじょうぶ?』表紙画像

フランツ=ヨーゼフ・ファイニク/作
フェレーナ・バルハウス/絵
ささきたづこ/訳
あかね書房
2005年

家族と買い物にきたカーラは、迷子になってしまいました。泣いているカーラに声をかけてくれたのは目が不自由なマチアスという男の人で、ふたりは一緒にカーラの両親を捜します。カーラの両親を捜しながら、目の不自由な人がどうやって生活しているのかカーラは知っていきます。交番に行き、おまわりさんにカーラの家へ連れて行ってもらったふたりは、カーラの家でお父さんとお母さんに、どうやって捜したか話すのでした。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

盲導犬や点字のことが物語の中に無理なくでてくるので、単体での読み聞かせだけではなく、バリアフリー関係の話の導入にも使いやすい。

【8分】【バリアフリー】

【★★★】みっつのねがいごと

『みっつのねがいごと』表紙画像

マーゴット・ツェマック/文・絵
小風さち/訳
岩波書店
2003年

貧乏なきこり夫婦は、助けた小鬼から三つの願い事がかなうと告げられる。夫婦はそれぞれ願い事を思いうかべるのだが、きこりの「晩飯に鍋いっぱいのソーセージが欲しい」という一言で、一つ目の願い事がかなってしまう。腹を立てたおかみさんが、ソーセージなんか夫の鼻にくっつけばいいと、口にしたので、二つ目の願い事もかなってしまった。三つ目の願い事で、ソーセージを鼻からはずすことができ、夫婦は夕食にありつくのだった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

本がやや小さいので、聞き手の人数が多すぎると絵が見づらくなってしまいます。

【8分】

【★★】むらの英雄 エチオピアのむかしばなし

『むらの英雄 エチオピアのむかしばなし』表紙画像

わたなべしげお/文
にしむらしげお/絵
瑞雲舎
2013年
 
 
 

粉をひいてもらうために町に行った12人の村の男たちは、村へ帰る途中、ちゃんと12人そろっているかどうか気になって人数を数えてみた。ところが自分を数え忘れていたため11人しかいなかった。12人の男たちは、いなくなった誰かは道に迷ってヒョウにやられてしまったに違いないと思い込み嘆き悲しみながら村へ帰った。ところが村へ着き村長が男たちを数えてみるとちゃんと12人いる。そこで、いなくなったやつがヒョウをやっつけてもどってきた、ということになり、それ以来この村には強くて勇ましい英雄の話が伝えられるようになった。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

絵本にある程度の大きさもあり、絵もはっきりしているので遠目がきく。見開きで1枚の絵になっているところがあるので、そういうところは特にきっちり開いて見せたい。

【7分】

【★★】メアリー・スミス

『メアリー・スミス』表紙画像

アンドレア・ユーレン/作
千葉茂樹/訳
光村教育図書
2004年

月曜日の朝、夜明け前に出かけたメアリー・スミスがしたこととは、ゴムのチューブに豆をこめ、ひとふきしては、豆を窓に命中させることだった。一体何のためにしているのかというと、窓に豆を当てる音で、皆を起こしているのだった。そう、メアリー・スミスの仕事は、たのまれた時間に人々を起こしてまわる、めざまし屋だったのだ。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

巻末に、「ノッカー・アップ-めざまし屋」という解説がついているので、読んであげると、より理解が深まる。裏表紙にメアリー・スミスの写真もあり。

【6分】

【★★】よあけ

『よあけ』表紙画像

ユリー・シュルヴィッツ/作・画
瀬田貞二/訳
福音館書店
1977年

音もなく静まり返った夜の湖。岸べの木の下には、おじいさんと孫が毛布で寝ている。月が照り、黒々とした山が湖面に映る。やがて夜明けが近づくと、かえるが水に飛び込んだり、鳥が鳴いたり、生きものたちが動き始める。おじいさんが孫を起こし、ふたりで身じたくを整える。ボートをおしだし湖へこぎだした時、日が昇り山の緑が湖面に映る。暗い画面がつづくなか、最後の緑がとてもあざやか。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

静かな雰囲気を大切に、できるだけゆっくり読む。字が少ないので、読んでもすぐにめくらず、絵を見る時間をとって、余韻を大切に。

【3分】

【★★★】ランドセルは海を越えて

『ランドセルは海を越えて』表紙画像

内堀タケシ/写真・文
ポプラ社
2013年

長い戦争状態にあるアフガニスタンの小学生に、日本で使われなくなったランドセルが贈られてきました。ランドセルと文具をもらった子は、「学校が家にやって来たみたい」「嬉しくってジャンプしたんだ」と全身で喜びます。みんな勉強が大好きです。字が読める、書けるようになり、新しいことをたくさん知ることで、家族を病気から守りたい、周りの人を助けたいと真剣に思っています。学校での勉強は、未来へつながる希望なのです。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

ランドセルと文具をもらい、満面の笑みを浮かべる子どもの姿を十二分に見てもらいましょう。勉強する喜びが伝わってきます。

【9分】

【★★】りゆうがあります

『りゆうがあります』表紙画像

ヨシタケシンスケ/作・絵
PHP研究所
2015年

ぼくには鼻をほじるくせがある。お母さんは「行儀が悪い」と怒るけど、これには理由があるんだ。鼻の奥にあるスイッチを押すと、頭からウキウキビームが出て、みんなを楽しい気持ちにできる。貧乏ゆすりだって、地下のモグラに今日の出来事を教えてあげてるんだし、廊下で走っちゃうのも、ダッシュ虫が頭に止まって体が勝手に動いちゃうからなんだ。ちゃんと理由があるんだよ。でも大人だって、ついやっちゃうことがあるでしょう?

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

表紙と裏表紙のウラにも、ついやってしまうクセのイラストがあります。

【5分】

【★★★】ロバのシルベスターとまほうの小石

『ロバのシルベスターとまほうの小石』表紙画像

ウィリアム・スタイグ/さく
せたていじ/やく
評論社
2006年

ロバのシルベスターの趣味は、変わった石を集めること。ある日、シルベスターはなんでも願いのかなう魔法の小石を見つけますが、目の前にはらぺこのライオンが現れます。おもわず「ぼくは岩になりたい」と願ってしまい、シルベスターは本当に岩になってしまいます。季節はめぐり、もう元には戻れないとあきらめかけたシルベスターでしたが、偶然やってきた両親のおかげでロバの子にもどることができました。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

長い絵本なので集中を切らさないようにしたい。また、主人公が元に戻る場面の絵と文が合っていないので、次頁の文を先に読むなどの工夫をするとよい。10分以上かかるので、時間に余裕があるときにじっくりどうぞ。

【15分】【初版1975年】

【★★★】わすれられないおくりもの

『わすれられないおくりもの』表紙画像

スーザン・バーレイ/さく・え
小川仁央/やく
評論社
1987年

みんなに頼りにされていた物知りのアナグマが、年をとって亡くなりました。森の動物たちは悲しみに沈み、アナグマの思い出を語り合います。モグラはハサミの使い方を、カエルはスケートを、キツネはネクタイの結び方を、ウサギは料理を教えてもらったことを思い出します。それは今、それぞれが得意としていることでした。アナグマはひとりひとりに、宝物となるような智恵や工夫を「おくりもの」として残してくれていたのでした。

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

静かなおはなしです。そうした雰囲気を味わえるような読み方を、心がけるとよいでしょう。

【8分】

【★★】わたし

『わたし』表紙画像

谷川俊太郎/ぶん
長新太/え
福音館書店
1981年

わたし。男の子からみると、女の子。赤ちゃんからみると、おねえちゃん。お母さんからみると、娘のみちこ。おばあちゃんからみると、孫のみちこ。隣のおばさんからみると、山口さんの下のお子さん。先生からみると生徒。キリンからみると、ちびで、ありからみると、でか。外人からみると、日本人。お医者さんからみると、やまぐちみちこ、5歳。おもちゃ屋さんへ行くと、お客さん。知らない人からみると、だれ?

★絵本の特徴や読み聞かせのポイント★

物語絵本ではなく自分について考える絵本なので、ゆっくりと読む。わたしの絵の位置が全ページ変わらないので、手の位置を固定させておく。

【4分】

このページの本のリストを印刷されたい場合は、下記PDFファイルをご利用ください。

「ボランティア向け読み聞かせ絵本リスト(中学年から)」<PDF 1.63MB>

「ボランティア向け読み聞かせ絵本一覧表(中高学年向け)」<PDF 110KB>

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