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調査内容
江戸川乱歩が名古屋に住んでいたことがあるってホント?
調査手順
乱歩の資料に『貼雑年譜(はりまぜねんぷ)』というものがある。鶴舞中央図書館も所蔵しているので見てみると、乱歩の住居移転図や名古屋の家の間取り図があった。確かに名古屋に住んでいたことがあるようだ。さらに検索してみると、『乱歩と名古屋』という本も見つかった。生れは三重県名賀郡名張町とのことだか結構たくさん引っ越しをしている。名古屋にいる間も広小路のあたりを何回か移転している。
調査結果
乱歩が名古屋に住んでいたのは、明治30年(1897年)から明治45年(1912年)の間。3歳から15年間広小路のあたりに住んでいた。『貼雑年譜』によるとその間何回か引っ越しをして、住んでいた家は5カ所もある。多感な頃を名古屋で過ごしたわけだ。明治43年に名古屋で開催された「第十回関西府県連合共進会」にあった「旅順海戦館」は印象に残ったようで、それについて書いたものもある。
今回の調査で使った資料
- 『作家・小説家人名事典』日外アソシエーツ 2002
- 『乱歩と名古屋』小松史生子/著 風媒社 2007
- 『江戸川乱歩推理文庫 特別補巻 貼雑年譜』講談社 1989
- 『怪談入門』江戸川乱歩/著 平凡社 2016