展示期間:2023年8月19日(土曜日)から10月1日(日曜日)
まだまだ残暑厳しい時分ですが、秋の到来も間もなくですね。
秋といえば「実り」の季節。「実り」といいますと、まずは農作物の収穫など「自然の恵み」のことが思い浮かぶことでしょうが、他方で、この言葉、人が長いあいだ丹精をこめ、やっとのことで得られる成果や達成のたとえに用いられる単語でもあります。
今回、秋にちなんで、この「実り」をテーマにしていろいろな本を集めてみました。
自然の「実り」から、人間の営みの深まりや社会の成熟についての本まで。
さあ、この秋、あなたの心にもたらされるのは、どんな「実り」でしょう?
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
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1 | 幻のシロン・チーズを探せ | 熟成でダニが活躍するチーズ工房 | 島野智之/著 | 八坂書房 | 2022 | 64818 | 「シロン・チーズ」、それは何と「ダニによって熟成させるチーズ」とのこと。 チーズを食するようになってから、たかだか100年くらいの日本人にとって、その奥深さはまだまだ驚きの連続か?ダニ学者が探求する濃厚で美味なヨーロッパ熟成の世界。 |
2 | ヤマザキマリ対談集 | Diálogos | ヤマザキマリ/[ほか]著 | 集英社 | 2021 | 726101 | 「日本人のメンタル」は「横柄な稚拙さ」を抜け切れていないと断ずるヤマザキマリ氏。身も心もすっかり欧風化した(?)彼女の目には、日本人の精神はまだまだ未熟そのものに映じるようです。各界の有名どころと交わされる歯切れのよい対話の中から透けて見える真の「成熟」とは? |
3 | ジャパニメーションの成熟と喪失 | 宮崎駿とその子どもたち | 杉田俊介/著 | 大月書店 | 2021 | 77877 | アニメに入れ込むあまり、作品を単なるエンタメとしてではなく、「文学的テクスト」として徹底的に「読み」抜こうとする著者の情熱!それにがっぷり応えることのできるジャパニメーションの質の高さもこれまたすごい! 芸術の香がただよう日本アニメ、今が旬です。 |