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ティーンズ広報紙『ごちゃっと』第8号
ティーンズ広報紙『ごちゃっと』 第8号 発行
ティーンズ向け広報紙『ごちゃっと』第8号を発行しました。
『ごちゃっと』は名古屋市図書館20館の窓口で配布しているほか、下記PDFファイルでもご覧いただけます。
PDF形式のファイルを閲覧するにはAdobe Reader(無料)が必要です。AcrobatReader5.0以上を推奨しています。
第8号の内容は、
・不定期連載「シカクニト!第2回:ショをツカサドルものたち ―図書館司書のおしごと・オモテ―」
・ひとりでできるもん ―はじめての(?)お料理―
・;ほんのいばしょ10~今回は1(イチ):哲学
などです。
◆◇ シカクニト!第2回:ショをツカサドルものたち ―図書館司書のおしごと・オモテ― ◇◆
「シカクニト!~不定期連載・図書館のヒミツを知って、もっと便利に使いこなそう~」の第2回は、『ショをツカサドルものたち ―図書館司書のおしごと・オモテー』です。
※「シカクニト」とは?...答えはこのコーナーの最後に!
司書[シショ]
...図書館で専門的な業務を行う資格として、図書館法で定められている。また一般的には、司書資格を取得した人のことを指す。
図書館で働いている人は「図書館員」だけど、必ずしも「司書」ではない。
返本
司書の仕事は意外に体力仕事。本をたくさんのせて台車(「ブックトラック」)で運んだり、広い書庫の中を本を抱えて歩き回ったり。書架の配置がえのために本を移動させることもあるよ。
肩こり、腰痛、腱鞘炎(けんしょうえん)が3大疾病(しっぺい)???
カウンター業務
図書館の仕事、といわれて多分いちばんに浮かんでくる、カウンター業務。本の貸出・返却が主な仕事だけど、利用者と触れる最前線の場所。何を聞かれても大丈夫なように、気持ちよく利用してもらえるように、日々勉強デス。本好き、だけじゃなく人とかかわることが大切になってきます。利用者の希望や資料の動きなどを肌で感じることのできる、重要な業務です。
★職場体験で図書館に来た中学生たちの感想★
・思ったよりずっと忙しくて大変だった。予想以上に人が来てた。
・あいさつが大事、というのが印象的でした。
・人が多い...(「めちゃくちゃ暇な日だったのに!」←司書のツッコミ)
・カウンターでピッピッやるだけだと思っていたら、いろいろな仕事があって驚いた。
・カウンターきつかったけど、いちばん楽しかった。
・一番たのしかったのは、カウンター!!人とかかわれたからよかった!!
・カウンターちょーたのしかった☆
おはなし会
大きなポケットの中にぬいぐるみや布などを仕込んで、いざおはなし会!手あそびをしたり、わらべうたを歌ったりすることもあるよ。司書なのか保育士さんなのか?と我ながらわからなくなることもあったり・・・。
本の紹介をするために、学校にでかけていくこともあります。
レファレンス(参考業務・相談業務)
司書の業務の代表的なもので、「レファレンス(参考業務・相談業務)」というよ。簡単に言うと、調べもののお手伝いをすること。気軽にきいてみて!
図書館にはいろんな人がいろんな調べものにくる。どこに必要な本があるのかわからないときは、司書に聞く。
でもその道の専門家じゃない司書よりも、聞きにきた人のほうがくわしいことも多い。司書に必要なのは、知識そのものじゃなくて情報と人とをつなげること。図書、新聞や雑誌、インターネットなどのそれぞれの特性を生かして情報を提供する。そのためには、わからないことでも積極的に知ろうとする好奇心がダイジ。ちゃんと相手と話して、相手が何を求めているのか把握することもダイジ。
「本好きな人がいいの?」「本読んでおいたほうがいいの?」よく聞かれる質問。そりゃ読んでるにこしたことはない、けど、本って小説のような文学作品のことイメージしてない?
質問される内容はとってもたくさん。文学のことはもちろん、歴史のこと、法律や社会のこと、芸術のこと、生物や医学、工学などの理系のことだって!
とはいえやっぱり文系出身の多い司書の世界。理系のあなた、大歓迎!
■ 『図書館のプロが教える<調べるコツ>』 ■
- 浅野高史+かながわレファレンス探検隊
- 柏書房
現役図書館員たちによるレファレンスについての本。
こんなことしてるんだ、って参考になるかあきれるか微妙なトコロ!?
★☆ 「シカクニト」とは? ☆★
「ロ」(くにがまえ)に「ト」と書いて何と読む?答えは「図書館」!
業界で通じる漢字(?)です。学校で使ったらダメだよ~。(さと)
◆◇ ひとりでできるもん ―はじめての(?)お料理― ◇◆
物語に出てくるおいしそうな料理の数々。レシピが出ているものも多いけど、本当にその味が再現できるの?弓さんを試食係に引きずりこんで、夜が挑戦してみました。
♪『精霊の守り人』のノギ屋の弁当風鳥飯
夜:あ~、味が薄かったか。
弓:山椒を使わなかったからだよ。他の調味料でカバーしないといけなかったんじゃない?
夜:気をつけます...。
弓:...あ。
夜:あれ、リンゴの味がしてきた。
弓:だんだんちょうどいい味になってくる!?魔法か!!
夜:や、これ、そういう話じゃないから。時間が経って味がなじんだのかな?
弓:名前のとおりお弁当にもよさそうな料理だね。
♪『動物園の鳥』の梅酒が隠し味のドレッシングのサラダ
弓:何か手伝う?
夜:じゃあ、レンコンとプチトマト盛り付けて。「見ばえよく」ね!
弓:無茶を言う...。
夜:(それでも美しく盛り付けてくれる弓さんがスキ♪)
弓:このシリーズ、『きみが見つける物語 友情編』(角川書店)に入っているのを読んだけど、そこに出てた料理もおいしそうだった。
夜:ひきこもり探偵、時間はありあまってるから料理に凝りまくりだもんね。
弓:このドレッシングも味がすごくしっかりしてる。控えめにかけてちょうどいいくらい。
☆『動物園の鳥』坂木司/著 石川絢士/カバーデザイン 東京創元社
※レシピは文庫版のボーナストラックです。
♪『妖怪アパートの幽雅な日常』のアサリの潮汁
夜:るり子さんといえば、手首だけの幽霊ながら、料理の腕は絶品という設定でしょ。かなり不安だったんだけど、これはるり子さん的難易度1だったから、安心して作れたよ。
弓:へえ。(アサリを煮立てかけたくせに?)
夜:そもそも潮汁って、家庭科の教科書に載ってた覚えがあるし。
弓:うちの学校のには載ってなかったな。
夜:確か、ひな祭りの献立例だった。
弓:ああ、今の時期にはぴったりかも。
♪『赤ずきん』のダークチェリーケーキ ♪『ライオンと魔女』の砂糖が上にのったケーキ
弓:これ、お土産。
夜:うわ、家の形だ!
弓:これも本に載ってたんだよ。『赤ずきん』じゃケーキの種類まで出てこないし、こじつけっぽくなるから、ラッピングでそれらしくってことじゃないかな。そっちは?エドマンドが魔女にもらったお菓子じゃないよね。
夜:ルーシーが最初にナルニアに行ったとき、タナムスさんが出してくれたケーキだって。これ、もう失敗するかと思ったよ。うちのオーブンがレンジと一緒になってるものだからか、本のとおりの温度と時間じゃいつまでも生焼けでさ。
弓:うちもそうだったよ。
夜:やっぱり?じゃあ、これからレンジ一体型のオーブンで焼くときは気をつけよう。
☆「赤ずきん」 グリム童話
☆『絵本からうまれたおいしいレシピ2』きむらかよレシピづくり 宝島社
☆『ライオンと魔女』C.S.ルイス/作 瀬田貞二/訳 岩波書店
☆『物語や絵本のお菓子 ティータイムレシピ』北野佐久子著 集英社
おしまい
弓:ごちそうさまでした。どれもおいしかったよ。
夜:ちょっと待って。今薬出すね。
弓:一体何を食わせたぁっ!!
←写真をクリックすると、大きな画像をご覧いただけます。
◆◇ 新刊案内 ◇◆
表紙をクリックすると、貸し出し中かどうかなどがわかります。
※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。
■ 『ビッチマグネット』 ■
- 舞城王太郎/著
- 新潮社
香緒里はとにかく考える。自分のこと、家族のこと、男女のこと。「どんな物事が"人生経験"に値するのだろう」「正論って駄目だよね」・・・ストーリーもいいけど、香緒里の思考内容がかなりクる。ギュンギュン心に響く名言がいっぱいで、こりゃ何度でも読めるわー。(生)
☆刺激が強いかも
■ 『おなやみジュース』 ■
- 令丈ヒロ子/著
- 講談社
「悩みがないのが悩み」だったはずなのに、いつのまにか進路で悩む日々...。やっぱり悩みなんていらない?いえいえ、実は悩むことにはある効果が!
さすが人気シリーズ「若おかみは小学生」の著者。悩みについての本なのに、すごく楽しく読めちゃいます。(akiki)
■ 『こんな私が大嫌い!』 ■
- 中村うさぎ/著
- 理論社
自分の顔が嫌い!カラダが嫌い!性格が嫌い!―それは「自分嫌いの呪い」。
その呪いを解(と)くためのヒントになりそうなのがこの本。
自身もずっとコンプレックスの塊(かたまり)に苦しんできた著者のことばだからかな、「キレイごと」じゃないところがイイ。(OM)
■ 『空色メモリ』 ■
- 越谷オサム/著
- 東京創元社
文芸部のたった一人の部員のハカセと部員ではないけど入り浸っているおれ。二人はさえない日常を送っている。そこに、新入生の野村さんが入部して、ハカセは恋心を...。そんな日常を書いたおれの空色のUSBメモリが盗まれた。非モテ男子にも、恋や活躍がある!(七)
■ 『おーい!キソ会長』 ■
- 柴村仁/著
- 徳間書店
「副会長だよ!」日々校内をかけずりまわる木曽のもとには、さまざまやっかいな人や事が集まる。
お人よしのせいか、ビビリのくせに好奇心旺盛(おうせい)なためか?数々の事件、解決できるのか?(弓)
■ 『シャボン玉同盟』 ■
- 梨屋アリエ/著
- 講談社
おなかのひもを引っ張った途端、あたしの体はジグソーパズルのようにばらばらになった。といっても、集めれば元に戻るし、小さいパーツならなくてもいいみたい。それなら、この恋心もはずしてもいいんじゃないかな?(夜)
■ 『トラム、光をまき散らしながら』 ■
- 名木田恵子/著
- ポプラ社
麻理杏奈絵里―亡くなった双子の姉の名前を背負わされた私は、友達もおらず、息苦しい毎日を送っていた。寂しさを紛らわすため、夜中に路面電車に乗り込むようになった私は、そこで、姉と同じ名を持つ一人の少女と出会った。(忍)
■ 『ミアの選択』 ■
- ゲイル・フォアマン/著、三辺律子/訳
- 小学館
家族ドライブ中に事故にあったミア。両親は即死、幼い弟は生死不明、ミアはそれらすべてを外側から眺めていた。
ところが次第に、ある選択をしなければならないことに気づく...。あなただったら、どういう選択をしますか?(弓)
■ 『レゴミニフィギュアの本』 ■
- ネヴィン・マーテル/著
- 東京書籍
浅田真央ちゃんがファンということでも有名なレゴ。そのミニフィギュアが一覧できます。C-3POのフィギュア(200ドル以上するらしい)やハリポタなど、いったい何種類あるのやら...。一度でもレゴで遊んだことがある人は必見です!(akiki)
◆◇ ほんのいばしょ10~今回は1(イチ):哲学 ◇◆
図書館の本は0から9の数字を使って分類されているよ。(詳しくは「シカクニト!」第1回(ごちゃっと4号)」を見てね。
今回は「1(イチ):哲学」を紹介します。
哲学ってなんじゃ?
百科事典の『ポプラディア』(ポプラ社)で、「哲学」をひいてみると、「世界や人間の根本原理を探求する学問」と書いてある。
???...。なんじゃそりゃ?ってことで、1冊本を紹介しよう。
■ 『子どものための哲学対話』 ■
- 分類:104
- 永井均/著
- 講談社
ぼくは、人間の言葉を話すヘンな猫ぺネトレといろんな話をする。
ペネトレは、ふつうの猫とはちがっている。
「人間は何のために生きているんだろう?」「うそをついてもいい?」「地球はほんとうに丸いの?」なんてことばかりしゃべるんだ。
そう、こういうことを考えるのが哲学なのだ!。
人間はこういうことを何千年も前からずーっと考えてきたんだよ。
哲学のなかま
- 100
哲学 - 110
哲学各論 - 120
東洋思想 - 130
西洋哲学 - 140
心理学 - 150
倫理学・道徳 - 160
宗教 - 170
神道 - 180
仏教 - 190
キリスト教
↓「1 哲学」のなかま、そのほかこんなほん。↓
■ 『チュウガクセイのキモチ』 ■
- 分類:1595
- あさのあつこ/著
- 小学館
『バッテリー』の作者のあさのあつこさんが、中学生と語り合う。あさのさんが高校生のときに書いた小説も載っている。この本の分類は、「倫理学・道徳」だ。
■ 『神さまってなに?』 ■
- 分類:160
- 森達也/著
- 河出書房新社
君は、神さまに何かを祈ったことがある?。神さまは存在するのか、神さまは何を考えているのだろう、なぜ宗教戦争があるのだろう...。まずは考えてみよう。この本は「宗教」の分類だよ。
次回は「2:歴史」を紹介するよ~!