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調べ物案内

調査団報告書No.82

調査内容

よそから来た友だちは助六ずしを知りませんでした...これって名古屋独特の食文化なんでしょうか?

調査手順

いなりずしと巻きずしをセットにした「助六」。そもそもどうしてこんな名前なのでしょうか。『広辞苑』で「助六鮨」を引いてみると「遊女『揚巻』が登場する歌舞伎『助六』に因んで」とあります。揚げ=油揚げ(いなりずし)、巻き=巻きずし、というかけ言葉だったんですね。なかなかしゃれています。でも発祥地についての記述はありませんでした...もう少し調べて見ましょう!
『すしの事典』を見てみると、助六ずしの呼称の起源は「よくわからない」と書いてあります。残念! しかし、いなりずしについては興味深い記述が紹介されていました。なんでも江戸時代の百科事典『守貞謾稿』によると、天保年間末期に「油揚げの小袋に五目ずしを詰め、『稲荷ずし』『篠田ずし』と称して売る者があった」が、「名古屋にはもっと前からあった」というのです!はっきりした年代までは述べられていませんが、名古屋では他の地域よりも昔からいなりずしが食べられていたことがわかりました。でも...肝心の助六ずしは?
名古屋の食文化についての本に何か書いてあるかも、と思い、郷土資料コーナーで何冊か調べてみると、『なごや飲食夜話』という本に「助六寿司は名古屋発」というそのものずばりの見出しがありました!それによると、名古屋の芝居小屋で『助六』が上演されたとき、観客が役者にいなりずしと巻きずしを差し入れたところ、「こりゃ助六だな」と言ったことが始まりだ、という説があるとのこと。助六ずしは「江戸でも上方でもなじみの薄い」ことから、名古屋発だと確信する、と著者は述べています。

調査結果

解決スタンプ

一説によれば助六ずしの発祥は名古屋、いなりずしも古くから食べられていました!

今回の調査で使った資料

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