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調査内容
10月10日は銭湯の日!昔、名駅構内に銭湯があったって本当?
調査手順
以前、名古屋なんでも調査団HPのコンテンツ「こんななごや本あります」で『名古屋驛の今昔』を紹介しました。名古屋駅(名駅)が現在の場所にできた昭和12(1937)年出版の、レトロでとってもすてきな本でした。付属の案内図を見てみると、北側の地下街に「浴場」の文字が!一体どんな銭湯だったのでしょう?気になります!
ひとまず目についた『名古屋駅物語 明治・大正・昭和・平成〜激動の130年』をめくってみると......関連する記述がありました!それによると、構内にあったのは「早川」という浴場。他に、クリーニング店や理容・美容室も経営していたらしく、夜行列車の乗客に旅の疲れを癒す場として重宝されたそうです。更にこの本の参考文献にあがっていた『名古屋の駅の物語 下』を見てみると、従業員の方のお話が載っていました。なんでも入浴中にお客さんの下着まで洗うこともあったとか。フロントの様子の写真も載っていました。
すばらしいサービス精神で多くの人に利用されてきた早川浴場。いつごろまであったのでしょうか?中日新聞のデータベースで検索してみると、いくつかの関連記事がヒットしました。それによると、閉店したのは平成3(1991)年11月30日。名駅開業当時から日本で唯一の駅構内にある銭湯として親しまれ、多いときには一日に千人を超すお客さんが訪れたこともありましたが、新幹線の開業や夜行列車の減少によって利用が減り、残念ながら閉店に至ったそうです。
調査結果
本当に銭湯がありました!しかも日本で唯一の駅構内にある銭湯でした!実際に入ったことがある人がいたら、ぜひ当時の様子を聞かせてほしいです。
今回の調査で使った資料
- 『名古屋驛の今昔』名古屋鐡道局 1937年
- 『名古屋駅物語 明治・大正・昭和・平成〜激動の130年』徳田耕一/著 交通新聞社 2016年
- 『名古屋の駅の物語 下巻』大野一英/著 中日新聞本社 1980年
- 中日新聞 平成元(1989)年9月2日朝刊、9月11日朝刊、平成3(1991)年11月2日朝刊、12月1日朝刊