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調査内容
ひなまつりに食べる"おこしもの"は、何で"おこしもの"っていうの?
調査手順
おこしものって愛知県独特のものなのかな?『愛知県史 別編【5】、【6】』を見ると、おこしものは愛知県内でつくられている供えものとわかった!名古屋市博物館でやっていた『特別展 名古屋めしのもと』の図録を見ていると、由来があった!木型の写真ものっている。作り方も気になるから、他の本も見てみよう。『聞き書き愛知の食事 日本の食生活全集 23』や『あいちの味』に作り方が書いてあるよ。『近代の暮らしと食 1、2』には、いろいろな型の写真がある。『安城食の風景』に型の寸法が!!『愛知県ふるさとの伝統』には「多目に作って冷凍しておけば当分の間楽しむこともできる」と書いてあった。ひなまつりじゃないときもおこしものが食べられる♪『百六歳のでゃあこうぶつ きんさんぎんさんの長寿の食事』には、写真入りで作り方の説明がある。わかりやすい。愛知県内でつくられているから、愛知県のほかの市町村の本を見てみよう。『新編岡崎市史 12』にも由来を発見!
調査結果
『名古屋めしのもと 特別展』の図録のp100に「木型を起こして取り出すので、「おこしもの(おこしもん)「おしもの(おしもん)「おこしもち」などと呼ばれます」とあった。『新編岡崎市史 12』p443には「型を台の上で強くたたいて餅を型からおこす(抜く)ことから、おこしものとも言う」とあった。なるほど。...だじゃれ?!それにしても、"おこしもの"と言ったり、"おこしもん"と言ったり、"おこしもち"と言ったり...。いろんな言い方があるなぁ。作り方は、たくさんの本に紹介されていることもわかった。
今回の調査で使った資料
- 『愛知県史 別編【5】 民俗2 尾張』愛知県史編さん委員会/編集 愛知県 2008年
- 『愛知県史 別編【6】 民俗3 三河』愛知県史編さん委員会/編集 愛知県 2005年
- 『名古屋めしのもと 特別展』名古屋市博物館/編集 「名古屋めしのもと展」実行委員会 2015年
- 『聞き書き愛知の食事 日本の食生活全集23』農山漁村文化協会 1989年
- 『あいちの味』愛知生活改善実行グループ連絡研究会/編愛知農業普及協会 1984年
- 『近代の暮らしと食 1』豊田市郷土資料館/編集 豊田市教育委員会 1993年
- 『安城食の風景』安城市歴史博物館/編集 安城市歴史博物館 1995年
- 『愛知県ふるさとの伝統』愛知県教科書特約供給所 1987年
- 『百六歳のでゃあこうぶつ』鈴木朝子/文 毎日新聞社 1999年
- 『新編岡崎市史 12』新編岡崎市史編さん委員会 1988年