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調べ物案内

調査団報告書No.136

調査内容

むかし、名古屋の町を「霊柩電車」が走ってたってホント!?

調査手順

「霊柩車」ならぬ「霊柩電車」、なんだかホラー小説に出てきそうですね...。本当に存在したのでしょうか!?
名古屋市図書館HPから見られる「なごやコレクション」(名古屋市図書館デジタルアーカイブ)で「霊柩電車」で検索してみると、『八事・杁中歴史散歩 増補改訂版』『八事・杁中歴史散歩 続』『秘められた名古屋』『封印された鉄道史』などがヒットしました。これらの本を読むと、霊柩電車がたしかに存在したことが分かりました。
1912(大正元)年開業した「八事電車」と呼ばれる路面電車は、当初千早~興正寺間を走っていました。路線は同年に八事まで延長され、八事火葬場開業(1915(大正4)年)にともない、さらに霊園入口まで延長されます。霊柩電車は、「墓地線」と呼ばれたこの区間(八事~八事霊園)を走っていました。運行期間は、1921(大正10)年頃から1934(昭和10)年頃まで。車両の真ん中には柩を入れるための観音開きの扉があり、その前後に参列者が乗り込む形です。何冊かの本に復元図が載っていたので、引用元の『一柳装具総本店創業百年史』を見てみると、なかなか重厚な外観です。『封印された鉄道史』によると、皇族の御遺体を運ぶ電車(御霊柩車)を参考に作られたそう。東京や大阪でも霊柩電車の構想が出ましたが、実際に走ったのは名古屋だけだったそうですよ!

調査結果

解決スタンプ

日本で唯一の霊柩電車が、たしかに名古屋の町を走っていました!

今回の調査で使った資料

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