展示期間：2023年2月18日（土曜日）から3月16日（木曜日）

いまやＳＮＳ等を通じ、伝統文化・自然景観のみならずサブカルチャーまでも含めて、幅広く 世界中の注目を集めるようになった日本。コロナ禍で一時途絶えていた外国人観光客のにぎわいも戻りつつある今日この頃、「クール・ジャパン」という言葉が再び輝きを取り戻しつつあるようです。
クール・ジャパン（かっこいい日本）!　何処かくすぐったくも誇らしい気分、「やっぱり日本はすごい！」...
でも、ちょっと待ってください。人間はとかくおだてにのりやすいもの。浮ついた高揚感が思わぬ慢心を生み出し、望ましくない結果を招いてしまうかも。
歴史をふりかえれば、日本人も例外とは言えないでしょう。妙な勘違い・はき違いに陥らないためにも、一度クールな（醒めた）眼で自身の姿を見据えてみるほうが良いのではないでしょうか。
いったい世界の人々は、日本・日本人の何を、どんな意味合いで「クール（かっこいい）」と見ているのでしょう?
「クール・ジャパン」をクールに（冷静に）見つめてみたい。そんな思いから、今注目を集める日本の各分野に関わる本を幅広く集めてみました。多様化する世界の中で、日本が真の意味での「かっこよさ」を獲得することを願って...　
今こそ「検証‼　クール・ジャパン」

■　主な展示資料　■

No.	書名	著者名	出版者	出版年	分類	コメント
1	江戸っ子が好んだ日々の和食	中江克己／著	第三文明社	2016	38381	ユネスコ世界文化遺産にも登録され世界の注目・関心を集める「和食」。その土台が築かれた江戸時代、庶民から将軍までどんな食事をしていたのか。「和食」の魅力のルーツが分かる本。
2	日本ブランドが世界を巡る	渡部千春／著，日経デザイン／編	日経BP社	2010	67518	世界中で愛され流通している日本ブランドの食品や日用品の数々。中身が優れていることはもちろん、各国での販売パッケージにもそれぞれの工夫が。見くらべて楽しい日本製品のクールな装い。
3	昭和のアニメ奮闘記	南正時／著	天夢人	2021	77877	今や巨匠とよばれる大物アニメーターたちの若き日々。アニメ制作現場の真っただ中に身を置いた著者が語る、彼らの「汗と涙」そして「こだわり」。日本アニメ創成期の業師（わざし）たちの姿をさらりとスケッチした好著。