展示期間:2022年7月16日(土曜日)から8月7日(日曜日)
楠図書館では、森鷗外(もりおうがい)の没後100年を記念して本の特集展示をしています。
森鷗外(本名・森林太郎)は、1862年2月17日(文久2年1月19日)、石見国津和野(島根県津和野町)に藩の典医の家に生まれました。
一家の期待を背負って医学を学び、陸軍軍医として官界で活躍するとともに、ドイツ留学での体験をもとした『舞姫』、病に苦しむ弟を殺してしまった兄が語る『高瀬舟』、考証学者を描く史伝の『渋江抽斎』など多数の文学作品を執筆し、明治・大正期の知的リーダーとして大きな足跡を遺しました。1922(大正11)年7月9日、60歳で亡くなりました。
没後100年を機に、初めての方も久しぶりの方も、鷗外の作品を手にとってみてはいかがでしょう。図書館ご利用をお待ちしております。
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
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1 | 舞姫 | 森鴎外/著,井上靖/訳 | 筑摩書房 | 2006 | 9136 | 今となっては読みにくいところもある『舞姫』を、井上靖が現代語に訳しました(原文つき)。初めての方におすすめです。 |
2 | 森鴎外 | 山崎一穎/監修 | 平凡社 | 2012 | 910268 | 多数の写真とともに鷗外の生涯と作品を解説します。 |
3 | 桂太郎と森鴎外 | 荒木康彦/著 | 山川出版社 | 2012 | 2891 | 明治のドイツ留学組である桂太郎(陸軍・首相)と鷗外の歩みをたどります。 |
4 | 鴎外の思い出 | 小金井喜美子/著 | 岩波書店 | 1999 | 910268 | 鷗外の妹のエッセイです。鷗外は、牛乳嫌いで、焼いた餅をご飯に載せた餅茶漬けを好んだそうです。 |
5 | 耄碌寸前 | 森於菟/[著] | みすず書房 | 2010 | 9146 | 解剖学の道を進んだ鷗外の長男・於菟(おと)のエッセイ集。鷗外の私生活や、自らの晩年を語る文章に渋味があります。 |