宮田先生のお話に聴き入る聴講者のみなさん

天白図書館では、平成30年10月27日（土曜日）に、元公立小・中学校教員の宮田晴夫氏を講師にお招きし、講演会「『銀河鉄道の夜』の彼方へ」を開催しました。
宮沢賢治の代表作として有名な『銀河鉄道の夜』ですが、多くの人々の心を魅了しながらも、読み味わうには必ずしも容易な作品とは言えません。宮田先生には、この作品の複雑な成立過程を丁寧にたどることによって、その不思議な魅力と難解さが何に由来するのか、をくわしく解説していただきました。
テーマの性格上、ときに難しい箇所もありましたが、たくさんの聴講者がメモをとりながら熱心に宮田先生の言葉に聴き入りました。講演の最後には、宮田先生が宮沢賢治作詞・作曲の「星めぐりの歌」を独唱。聴講者一同から大きな拍手が寄せられました。
講演終了後お寄せいただきましたアンケートには、あらためて『銀河鉄道の夜』を読んでみたくなった、という感想が数多く見られました。聴講者の方々には、みなさまそれぞれの仕方で、作品理解の「導き」を得ていただけたようです。
天白図書館としましては、今後もみなさまの知的好奇心にお応えできるような講演・講座の企画をしてまいります。