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調べ物案内

調査団報告書No.97

調査内容

名古屋市内に「水屋(みずや)」と呼ばれる建物があるんだって。水屋って、茶室にくっついている部屋のことじゃないの?

調査手順

私は水屋を、事務所などのお勝手(水場)のことかと思ってました。広辞苑を引いてみましょう。「社寺で手や顔を洗う場所」「茶室の隣室に設けて茶の湯の用意をするところ」という記述に続いて、「しばしば洪水に見舞われる低湿地帯農村で、非常用物資を備え、また避難所とするため、高く土盛りをした敷地の上に建てた特殊な家屋」という記述があります。
水屋についてわかったところで本を検索すると、茶室の水屋の本に交じって、建築の分類の本が見つかりました。『名古屋市内に残存する水屋について』では水屋の解説と、中川区富田町の水屋の写真を見ることができます。仏壇を天井に吊り上げる装置、なんてものも!また、『水屋・水塚』には守山区の「東春酒造」の水屋の写真がありました。『守山探検隊まちあるきマップ[5] 瀬古・幸心地区散策コース』の副題は「善光寺街道と水屋を訪ねて」とあります。他、『再発見!なごやの歴史と文化』では「(西区)中小田井の街並み」の項目に、水屋の記載がありました。

調査結果

解決スタンプ

「水屋」は、輪中地域で洪水から命や財産を守るためにつくられた建物。『木曽川の水と尾張地域』によると「母屋は草葺であっても水屋は必ず瓦葺」で「中は座敷・米ぐら・みそ部屋・たきぎ部屋などに分かれ、軒には小型の舟がつり下げてあった」そう。低湿地帯で暮らす人たちの知恵と工夫だったんだね!

今回の調査で使った資料

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