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調査内容
2019年の夏に、名古屋市のマンホールのデザイン募集のお知らせを見ました。今はアメンボみたいな絵が描かれているマンホールをよく見るけれど、あれは誰が描いたの?
調査手順
マンホールのふたといえば、全国各地にそのデザインに魅せられ、写真を撮り歩くファンがいますね。そこで、各地の美しいマンホールが収録されている本をいくつか確認しました。その中に、「名古屋市のマンホールには「アメンボ」が描かれていました」という記述と写真を発見。しかし、誰がアメンボを描いたのかは不明。そこで、マンホールと言えば名古屋市上下水道局!名古屋市上下水道局が編集した資料に目を通すと...。
調査結果
名古屋市上下水道局の歴史が詰まった『名古屋市水道百年史』に、マンホールに使われたデザインの絵が載っていました。その名はやはり「アメンボ」。平成4年に下水道供用開始80周年記念の下水道PR用イメージマークとして横浜市在住のデザイナーの作品が選ばれました。「下水処理と雨水排除が主な仕事である下水道に合い、清らかな水環境で生存するアメンボが「ここなら住めるかな」と水の中を覗き込んでいる姿を表している」。このイメージキャラクターは、マンホール以外にも幅広く使用されたそうです。
平成9年の中日新聞記事では、当時市内17万か所にあるふたを順次更新していくことが発表され、アメンボデザインのふたに変更されると書かれています。
今回のデザイン公募は、下水道に親しみを持ち、その大切さに理解を深める目的で実施されました。令和元年現在、市内に19万6000個のマンホールがあると募集チラシには書かれていますが、今回の受賞デザインは名古屋市下水道科学館周辺の歩道に設置されるそうです。なごやの魅力をPRするユニークなデザインを見に
出かけてみませんか?
今回の調査で使った資料
- 『マンホール 意匠があらわす日本の文化と歴史』石井英俊/著 ミネルヴァ書房 2015
- 『名古屋市水道百年史』名古屋市上下水道局/編集 名古屋市上下水道局 2014
- 中日新聞 1997年7月10日朝刊 市民版18頁
- 「下水道マンホール蓋デザイン募集」名古屋市上下水道局広報サービス課(最終閲覧日:2020/04/07) (外部リンク)
pdfダウンロード
- 調査団報告書No.90 「2019年の夏に、名古屋市のマンホールのデザイン募集のお知らせを見ました。今はアメンボみたいな絵が描かれているマンホールをよく見るけれど、あれは誰が描いたの?」 <PDF形式,172KB>(2020年5月作成)
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