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調査内容
名古屋のどこかの公園に大きなクジラがあるって聞いたけれど、それってどこにあるの?
調査手順
「クジラ」「名古屋」「公園」をキーワードにしてインターネット検索してみると、名古屋市公式ウェブサイトに「認定地域建造物資産」として「道徳公園クジラ像」が出ていた。概要はほぼここに掲載されているが、そのなかに、平成22年(2010)の「夢なごや400」事業で、グランプリの「どえりゃあ大賞」に選ばれたとある。『名古屋開府400年祭「夢なごや400」記録集』を確認すると、この「クジラ像」は、区役所を窓口として名古屋に眠っている地域の魅力を広く募集し集まった1,622件の中から選びぬかれたグランプリであったことがわかった。南区の歴史資料『道徳探検昔と今』によれば、昭和2年(1927)に造られた当時クジラ池はもっと広く、クジラから噴水も出て、プールとして利用されていたという。製作者は道徳に住んでいた後藤鍬(くわ)五郎氏で、息子の後藤鉦(まさし)氏によれば、できた当時クジラの歯はシュロの毛苞(もうほう)で作ってあり、クジラの中に入って遊んだ記憶があるという。
調査結果
南区の道徳公園(南区道徳新町5丁目)の中のクジラ池に、昭和2年に後藤鍬五郎により制作されたクジラ像があります。クジラは全長9.52m、幅3.25m、高さ1.9mの大きなもので、今では池に水はありませんが、昔と変わらず子どもたちがまわりで遊ぶ場所になっています。ここは平成23年10月17日に「名古屋市認定地域建造物資産第25号」に認定されました。最寄り駅は名鉄「道徳駅」、市バス「道徳新町」で、公園の南側には道徳小学校、大江中学校があります。
今回の調査で使った資料
- 名古屋市公式ウェブサイト(2020年3月22日確認)(外部リンク)
- 『名古屋開府400年祭「夢なごや400」記録集』名古屋開府400年祭「夢なごや400」運営委員会 2011
- 『道徳探検昔と今』加納誠/著 加納誠 2006