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調査内容
時々映画館へ映画を観に行くことがあるのですが、名古屋で初めて映画館ができたのはいつ頃どこにありましたか?
調査手順
まずざっくりと『新修名古屋市史』にあたってみる。すると『新修名古屋市史 第5巻』の記述の中で、明治41年(1908)には大須観音堂裏の文明館、広小路の中央電気館、43年(1910)には大須世界館、45年(1912)には大須太陽館など常設の活動写真館が建てられたという記述を見つけることができた。さらに『新修名古屋市史 第10巻』の年表を見てみると、明治41年(1908)1月25日文明館(活動写真館)開館、同年4月1日に電気館(活動写真館)開館という記述もあった。『名古屋の映画館の歴史1907--2018』によると、「巡回興行ではなく毎日でも活動写真を観たいという需要が高まったとき、寄席や芝居小屋だったところが、活動写真を専門的に興行するようになり活動写真常設館(映画館)が誕生した。」とある。『名古屋の映画 私版』『名古屋映画史 8m/mから70m/mまで』『中京名古屋映画興行の変遷』の中でも「文明館」の名前を見つけることができた
調査結果
名古屋で一番最初に映画館が開館したのは、明治41年(1908)1月25日の大須観音境内の文明館でした。
今回の調査で使った資料
- 『新修名古屋市史 第5巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 2000
- 『新修名古屋市史 第10巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 2001
- 『名古屋の映画 私版』渡辺綱雄/著 作家社 1961
- 『中京名古屋映画興行の変遷』柴田勝/著 柴田勝 1974
- 『名古屋映画史 8m/mから70m/mまで』伊藤紫英/著 伊藤紫英 1981
- 『新聞に見る初期日本映画史』小林貞弘/著 学術出版会 2013
- 『名古屋の映画館の歴史1907--2018』増補改訂版 小林貞弘/著河合文化教育研究所 2019