ページの先頭です。
本文へジャンプする。
ここから本文です。

調べ物案内

調査団報告書No.77

調査内容

女の子の制服、セーラー服は日本のどこが発祥なの?

調査手順

『ファッション/アパレル辞典』によると、水兵服(セーラー服)の下肢部分をスカートにした女学生用は、20世紀初頭イギリスでワンピース型にしたものがスクールドレス(通学服)として流行し、これがまず日本の女学生用として採用された(1920年京都の平安女学院)。また、セーラーブラウスとスカートのツーピース型のセーラー服は、九州の福岡英和女学校が1921年に採用したのが最初で、ほかにも名古屋の金城女学校などもそれらに近い時期から採用した、とある。 金城女学校については、『目で見る金城学院の100年史』に、1921年に制服が制定されたとあり、『金城学院百年史』には、1921年3月の集合写真にセーラー服姿の女生徒が見受けられる。弥生美術館学芸員編著の『セーラー服と女学生』は、上記の3校について個別に取り上げ、それぞれのセーラー服の始まりの様子がくわしくまとめられており、写真を豊富に交えた全編セーラー服に関する資料となっている。 また、中日新聞データベースで検索すると、2017年1月19日の東京新聞「元祖セーラー服は福岡たい!!」の記事、2018年5月12日中日新聞夕刊「セーラー服発祥は名古屋」の記事がある。後者は、日本大学商学部刑部准教授が全国約500校の記念誌を7年かけて調査した結果、通説の福岡女学校よりも名古屋の金城女学校の方が約2ヶ月早かったことが確認されたというもの。そのほか、『愛知県女子高校生制服図鑑2002-2003』は、金城女学校のセーラー服は「全国的に見ても、これ以前に存在した記録がなく、学生服としてのセーラー服が誕生したのは、これが日本初ではないかという説もある」と記している。

調査結果

解決スタンプ

日本で最初のセーラー服は、ワンピース型は1920年に京都の平安女学院が採用し、現在一般的なツーピース型は、1921年9月の名古屋の金城女学校(今の金城学院)が最初と言われており、同じ頃に九州の福岡英和女学校(今の福岡女学院)でも採用された。

今回の調査で使った資料

pdfダウンロード

get adobe reader
PDF形式のファイルを閲覧するにはAdobe Reader(無料)が必要です。
※AcrobatReader5.0以上を推奨しています。

▲ページトップへ