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調査内容
昭和の初めに名古屋で大きな博覧会が開催されていて、その会場内に 「透明人間」がいたというのを聞いたことがあるのですが本当ですか?
調査手順
『新修名古屋市史 第10巻』で調べてみると、昭和初期に名古屋で開催された大きな博覧会として昭和3年(1928年)9月15日~11月30日の「御大典奉祝名古屋博覧会」と昭和12年(1937年)3月15日~5月31日「名古屋汎太平洋平和博覧会」が開催されていることがわかった。そこで『御大典奉祝名古屋博覧会総覧』と『名古屋汎太平洋平和博覧会会誌 上・中・下巻』を見てみると、名古屋汎太平洋平和博覧会会場の東会場(西部)に透明人間模型館を発見!この建物の中に、どうやら「透明人間」がいるようだ。『名古屋汎太平洋平和博覧会会誌 下巻』p.1382-1383に写真つきで会場内容の記述があった。
調査結果
名古屋汎太平洋平和博覧会の透明人間模型館のドイツのドレスデン市国立衛生博物館より購入した透明人間の模型を展示したものがその正体であった。その大きさはドイツ人男性の等身大ぐらいで、皮膚や筋肉を透かして骨格・内臓器官・血管等複雑な体の組織を見ることができた。当時世界には三体しかなく、学術品としても貴重なものだったようだ。
今回の調査で使った資料
- 『新修名古屋市史 第10巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 2001
- 『大正昭和名古屋市史 第4巻』名古屋市/編 名古屋市 1954
- 『御大典奉祝名古屋博覧会総覧』御大典奉祝名古屋博覧会 名古屋勧業協会 1929
- 『名古屋汎太平洋平和博覧会会誌 上巻』名古屋汎太平洋平和博覧会/[編] 名古屋汎太平洋平和博覧会 1938
- 『名古屋汎太平洋平和博覧会会誌 中巻』名古屋汎太平洋平和博覧会/[編] 名古屋汎太平洋平和博覧会 1938
- 『名古屋汎太平洋平和博覧会会誌 下巻』名古屋汎太平洋平和博覧会/[編] 名古屋汎太平洋平和博覧会 1938
- 『3DCG&PHOTO名古屋汎太平洋平和博覧会ガイドブック』名古屋都市センター 2005
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- 調査団報告書No.76 「昭和の初めに名古屋で大きな博覧会が開催されていて、その会場内に 「透明人間」がいたというのを聞いたことがあるのですが本当ですか?」 <PDF形式,157KB>(2019年3月作成)
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