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調べ物案内

調査団報告書No.70

調査内容

デパ地下は松坂屋がはじめたって聞いたけれど、それって本当?

調査手順

デパートの地下の階にある食品売場、の通称「デパ地下」。インターネットで検索すると、松坂屋が導入した、と言う記事も出てくるけれど、渋谷の「東横のれん街」が元祖だという記事もあるし、どれが正しいのだろう......?
松坂屋の社史『松坂屋百年史』を読むと、「1936年12月1日には、名店街の先駆けとなった「東西名物街」を地下1階に設けた。」と書いてあるけれど、デパ地下には触れられていない。デパート関係の本にもあまり書かれていないな、と思いながら調査を進めていくと、「わが国百貨店における食品売場の誕生と発展」という論文を見つけたよ。
「高島屋長堀店は、地下を売場にし、そこに食品売場を設置した最初の呉服店である。」と書いてある......。1922年10月1日開店だから、松坂屋より高島屋の大阪のお店の方が先だ!でもその一方で、次のような言葉も見つけた。

食品名店街の嚆矢は、1936年12月1日、松坂屋名古屋店地下1階の東西名物街の誕生である。虎屋、塩昆布の松前屋、洋菓子のコロンパンなど、京都・大阪・東京の名店を集めたブランド集積売場の誕生である。もちろんそれ以前にメーカーブランドで出店販売する売店・売場は存在していたが、そのような売店を一か所に集めて名店街と名付ける手法は松坂屋が起源である。戦後は、東横百貨店(現東急百貨店東横店)が東横のれん街の名称でブランドショップの集積売場を開店させ、その大成功から瞬く間に百貨店だけでなく駅ビルなどにもブランド集積売場が広まった。

調査結果

解決スタンプ

デパートの地下に食品売場をおいたのは、大阪の高島屋長堀店が最初。でもいろいろなお店を集めた名店街にしたのは、松坂屋名古屋店が最初。

今回の調査で使った資料

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