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調査内容
江戸時代の名古屋のわらべうたを知りたい。遊び方の図や絵も見たい。
調査手順
まずは、わらべうたの本を見てみよう。『尾張わらべうた』(河原嘉助/著 泰文堂 1981)や『日本わらべ歌全集12 愛知のわらべ歌(服部勇次)』(柳原書店1981)を見ると、参考文献に『尾張童遊集』(小寺玉晁・天保二年 1831)がある。この本、いったいどんな本?
調査結果
江戸時代、小寺玉晁(こでらぎょくちょう)が子どもの遊びをもらさず記録しようとしたのが、『尾張童遊集』。玉晁直筆の原稿は行方知れず。けれど、玉晁の親友細野(ほその)要斎(ようさい)が文と絵を写した本が残されていて、現在見られるのはこの本をもとにしたものだ。鬼ごっこやじゃんけんで遊ぶ様子など、挿絵がいっぱい。てあそびを図で説明しているところもある。わらべうたを遊びとしてとらえていて、歌詞だけでなく遊び方の説明もついているよ。
今回の調査で使った資料
- 『児戯尾張三河童遊集 [1]児戯』小寺玉晁/[著]未央社 1977 (明治9年 細野要斎写本の複製)(『尾張童遊集』の複製)
- 『児戯尾張三河童遊集 [2]尾張童遊集』小寺玉晁/[著]未央社 1977 (復刻 底本:昭和9年 名古屋温故会)(『尾張童遊集』の翻刻)
- 『尾張童遊集』小寺玉晁/著 名古屋温故会 1934(『尾張童遊集』の翻刻)
- 『日本わらべ歌全集 27(近世童謡童遊集)』柳原書店 1991 (『尾張童遊集』の翻刻)
- 『名古屋叢書三編 第8巻』名古屋市蓬左文庫/編 名古屋市教育委員会 1982 (『尾張童遊集』の翻刻)
- 『日本歌謡研究資料集成 第8巻(近世編)』勉誠社 1978(『尾張童遊集』の影印)