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調査内容
栄には松坂屋や丸栄のような大きなお店がたくさんあります。この辺りは昔からずっと商業の中心だったのでしょうか?
調査手順
昭和や明治、江戸時代の地図と現在の地図を比べてみよう。栄の交差点周辺は確かにお店がたくさん並んでいる。あれ、でも明治時代以前は本町通の方が道幅が広くて賑わっているような気がするぞ......?
調査結果
明治30年代までは本町筋(現在の本町通)が商業の中心だった。明治40年(1907年)に大津通が延長拡幅、翌年には路面電車の熱田線が開通し、今の「栄」交差点のある場所に「栄町」駅ができた。さらに明治43年(1910年)にいとう呉服店(現在の松坂屋)が今の場所にできて、次第に商業の中心が移っていったようだ。
今回の調査で使った資料
- 『松坂屋百年史』松坂屋 2010 p47~51
- 『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道広報宣伝部/編纂 名古屋鉄道 1994 p44~47
- 『名古屋明細全図』川瀬善一/編 三浦兼助 1886
- 『名古屋市及付近図』名古屋市教育会/編纂 最新増補 名古屋市教育会 1907
- 『明治・大正・昭和名古屋地図さんぽ』溝口常俊/監修 風媒社 2015 p40~44