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調査内容
名古屋で節分の日に、もちまわりでおこなわれる有名な豆まき会があるとききました。平成30年(2018年)はどこでしたか?
調査手順
節分会(せつぶんえ)ですね。名古屋で有名なのは大須観音の節分会ですが、もちまわりではないし...。『新修名古屋市史 第九巻民俗編』に"節分"や"節分会"の項目がありますよ。ああ「尾張四観音(おわりしかんのん)」のことですね。名古屋開府よりも古くからこの地にある観音を祀った「笠寺観音(かさでらかんのん)」「荒子(あらこ)観音」「甚目寺(じもくじ)観音」「龍泉寺(りゅうせんじ)観音」の4つのお寺は、江戸時代から「尾張四観音」といわれて多くの参拝者を集めていますが、節分の日には、名古屋城下の四方にある「尾張四観音」のうち、名古屋城(大須観音を中心恵方とする説もあり。)から見たその年の恵方(えほう)のお寺の節分会が、特に盛大に行われるとのことです。『暦の百科事典』『暦の大事典』を見てみると、"恵方"というのは、簡単に言うとその年のめでたい方角で、その年の"十干(じっかん)"で決まるようですね。平成30年の"十干"は『21世紀暦』で確認できました。
調査結果
平成30年の十干は'戊'なので、南南東にある笠寺観音でした。恵方の方角は、笠寺・龍泉寺・荒子・笠寺・甚目寺の順番で、5年で一巡するようですよ。
今回の調査で使った資料
- 『新修名古屋市史 第9巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 2001
- 『愛知百科事典』中日新聞社/編 中日新聞本社 1976
- 『暦の百科事典 2000年版』暦の会/編 本の友社 1999
- 『暦の大事典』岡田芳朗/編者代表 朝倉書店 2014
- 『21世紀暦 曜日・干支・九星・旧暦・六曜』日外アソシエーツ 2000
- 『笠寺観音公式サイト』(2017/10/20アクセス)(外部リンク)
- 『鳳凰山甚目寺公式ウェブサイト』(2017/10/20アクセス)(外部リンク)
- 『龍泉寺 公式ホームページ』(2017/10/20アクセス)(外部リンク)