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調べ物案内

調査団報告書No.58

調査内容

散歩していたら、屋根の上に祠(ほこら)がある家があった。あれは何でしょうか?

調査手順

屋根の上に祠・・・?それはどんなものだろう?
散歩をしていたという西区の資料『西区70年のあゆみ』を見てみると「屋根神」という言葉があった!さっそく見てみると、屋根の上に祠がある写真を見つけた。どうやら「屋根神」というらしい。「軒神さま」ともいわれ、濃尾平野の各地に存在し、名古屋市においては熱田神宮、津島神社、秋葉神社の3社の神札を屋根の上に祀る小祠のこと。
『新修名古屋市史』にも、「屋根神さま」や「軒の神さん」と呼ばれており、多くは津島・秋葉・熱田の神を祀っているという記述があった。『屋根神さま』という本には昭和50年(1975)10月~昭和51(1976)年6月まで現存する「屋根神」について調査した結果が掲載されている。調査結果から西区が圧倒的に多いことがわかった。『西区の屋根神さまマップ』を見ると、屋根神さまの社殿様式もいろいろあることがわかった。名古屋で屋根神が祭られたのは古いもので明治10年(1877)~20(1887)年で、最も多いのは明治30(1897)~40年(1907)頃のものらしい。

調査結果

解決スタンプ

屋根の上の祠は、「屋根神」(「屋根神さま」「軒神さま」「軒の神さん」)というもので、江戸時代末期頃から行われていたらしく、疫病や火難から免れるために町家の屋根に奉祀したのが始まりと言われている。昭和51年(1976)の調査では名古屋市周辺に254か所あり、平成4年(1992)出版の『なごやの屋根神さま』という写真集の所在地一覧には消滅したものも含めて221か所が挙げられている。

今回の調査で使った資料

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