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調査内容
中村区と中川区の間に、鉄道の上をこえる橋があります。「黄金(こがね)橋」という名前なのですが、橋のかかっている場所の地名は「黄金(おうごん)通」です。「おうごん」と「こがね」。一体、どっちの読み方が正しいのでしょうか?
調査手順
まずは『名古屋の町名』で黄金通を調べてみた。稲が良く育って黄金色で埋め尽くされていたから、というのが由来のようだ。読みは「おうごん」で正しいみたいだなあ。続いて、土木関係の雑誌で橋の名前を調べてみる。橋の正式名称は「黄金跨線橋(こがねこせんきょう)」というようだ。ということは、どっちも正しいの!?
調査結果
黄金通の地名は昭和14年6月1日の町名改称告示で「おうごん」の読みで登録された。地図やHPインターネットで調べると橋だけでなく近隣の黄金駅や黄金中学校は「こがね」読みだった。さらに調査を進めると地元では「こがねどおり」と呼ばれており、正式な読みを「こがね」に変えて欲しいという市民の意見もあることがわかった。追記:平成29年6月13日、住民の要望活動によって町名が「おうごんどおり」から「こがねどおり」に変更された。
今回の調査で使った資料
- 『なごやの町名』名古屋市計画局/[編] 名古屋市計画局 1992 p252
- 土木施工 1986年7月号 p81~88 『黄金跨線道路橋の架設工事』
- 中日新聞 平成27年7月18日 朝刊尾張総合p23 『地名さんぽ 黄金通(名古屋市中村区)』
- 『黄金通りの呼称について』(市民の声27年5月)(平成28年11月19日確認)(外部リンク)
- 中日新聞 平成29年5月26日 朝刊市民版p16『なじみの「こがね」正式名に』