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調査内容
第2代尾張藩主徳川光友が初代尾張藩主義直公の菩提を弔い創建したのが建中寺ですが、光友が母上様のために創建したお寺はあるのですか?
調査手順
『名古屋市史人物編 上巻』によると、光友の実母は、義直の側室於尉(おじょう)の方(歓喜院)です。しかし、於尉の方のお墓について書かれた資料が見つかりません。
建中寺が浄土宗のお寺なので、『名古屋市史 第1巻 社寺編』の浄土宗のお寺を見てみましたが、それらしいお寺はありませんでした。「名古屋に関係篤き著名の市外寺院」という節があったので調べてみると、大森寺が於尉の方のために創建されたお寺とわかりました!それによると、光友は、寛永14年(1637年)に於尉の方の菩提を弔うために江戸小石川の伝通院内に歓喜院を創建しましたが、寛文元年(1661年)に現在ある守山区の大森に移し、興旧山大森寺(こうきゅうざんだいしんじ)と改めました。大森寺は浄土宗京都知恩院の末寺で、御本尊は阿弥陀如来です。光友自書の山号の額が掛けられています。
また、『尾張名所図会』p.171--174にも紹介されています。『愛知の古寺』には写真ものっています。訪れてみると、2015年に本堂が再建されていました。
調査結果
第2代尾張藩主徳川光友が実母於尉の方の菩提を弔うために創建したお寺は守山区大森にある大森寺です。
今回の調査で使った資料
- 『名古屋市史人物編 上巻』名古屋市編 国書刊行会 1981年
- 『名古屋市史 第1巻 社寺編』愛知県郷土資料刊行会 1980年
- 『尾張名所図会 下巻』愛知県郷土資料刊行会 1970年
- 『愛知の古寺』神谷素光著 愛知県郷土資料刊行会 1980年
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- 調査団報告書No.47 「第2代尾張藩主徳川光友が初代尾張藩主義直公の菩提を弔い創建したのが建中寺ですが、光友が母上様のために創建したお寺はあるのですか?」 <PDF形式,150KB>(2016年10月作成)
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