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調査内容
名古屋に紫式部のお墓があるって聞いたけど、どこ?
調査手順
紫式部のお墓は、現在の京都市北区紫野西御所田町にあるといわれているけど......
(『紫式部伝 その生涯と『源氏物語』』角田文衛/著 法蔵館 2007 p.242、『紫式部』今井源衛/著 新装[改訂]版 吉川弘文館 1985 p.236)
調査結果
『尾張名所図会』や『尾張名陽図会』、『金鱗九十九之塵』によると、伝光院の境内に、古い五輪の石塔があり、紫式部の墓であるという言い伝えがあるらしい。伝光院は現在の中区栄三丁目にあった(昭和34年に名東区に移転)。この地には紫式部にまつわる話として、紫式部をしのんで侍女の越後が墓をたてた話や、源氏物語にあこがれて伝光院の近くを流れる紫川に身を投げた少女の話が伝えられている
今回の調査で使った資料
- 『名古屋市史 1.社寺編』名古屋市/編 愛知県郷土資料刊行会 p.736
- 『名古屋市史 6.風俗編』名古屋市/編 愛知県郷土資料刊行会 p.34
- 『名古屋市史 8.地理編』名古屋市/編 愛知県郷土資料刊行会 p.795--796
- 『日本名所風俗図会 6』角川書店1984 p.30(『尾張名所図会』),p.555(『尾張名陽図絵』)
- 『名古屋叢書 第7巻』名古屋市教育委員会/編 愛知県郷土資料刊行会 p.414(『金鱗九十九之塵』)
- 『堀川端ものがたりの散歩みち』[沢井鈴一/監修] 名古屋市中区役所まちづくり推進部地域振興課 2002 p.24--25
- 『名古屋大須ものがたり』沢井鈴一/著 堀川文化探索隊 2010 p.63--64
- 『名古屋むかしばなし散歩道』加藤昭/再話 加藤昭 1994 p.108-109
- 『名古屋のむかし話』岡田弘/著 愛知県郷土資料刊行会 1980 p.108-111
- 『名古屋の伝説』名古屋市経済局/編 名古屋市 1981 p.29--31