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調査内容
ぼくのおじいちゃんが子どものころ、東山動物園の池にウォーターシュートという乗り物があって、とても楽しかったって言ってるけど、どんな乗り物なの?本当にあったんですか?
調査手順
「ウォーターシュート」という名前を聞いてイメージできるものというと、カッパを着て、船みたいな乗り物にのって、すべって降りて水の中に突入していく...そう!〇〇ランドでいうと「ウォーターライド」のことかな。おじいちゃんが子どものころということなので、今から50年くらい前のことかしら、と思いながら調べはじめました。
東山動植物園にあったというので、『東山動植物園とともに歩んだ60年』をめくってみると、すぐに写真が見つかりました!6人くらい乗れる船のような乗り物が水しぶきをあげて池に入っていく様子が写っています。解説を読んでいくと、昭和25年に開催された「子供の天国名古屋博覧会」の時に作られた遊具で、閉会後も続けて運営されたと書かれていました。
調査結果
昭和25年3月20日から5月末まで東山動物園開催の「子供の天国名古屋博覧会」にあわせて、動物園内の上池(かみいけ)に設置された遊具で、「ウォーターシュート」と呼ばれました。会期後も継続して運営され、開園30周年記念で発行された同園案内([昭和42年3月]発行)にも、掲載がありましたので、かなり長い間運営されていたと思われます。
会期当初の『弘報なごや』に記事があり、「水面10メートルから滑降するウォーターシュート」と書かれています。博覧会案内圖には上池西南斜面にある塔から池に向かって降りる滑り台と、船が水しぶきをあげて池に着水する絵が描かれています。
今回の調査で使った資料
- 『東山動植物園とともに歩んだ60年』東山公園協会 2009年
- 『弘報なごや 復刻版[1]』名古屋市市民局 1981年
- 『名古屋市東山動・植物園』名古屋市東山動・植物園 1967年