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調査内容
大正琴は名古屋で生まれたんだよっておばあちゃんに聞きました。本当ですか?
それと、大正琴ってどんな楽器ですか?
調査手順
大正琴というキーワードで図書館の検索機で検索してみると、本だけでも20件ほどヒットする。ふつうの本のほかに、楽譜やCDもあるようだ。また、名古屋で生まれたものだとすると、郷土資料にも当然のっているだろう。郷土について調べる時の基本中の基本である『名古屋市史』や『愛知県史』もみてみよう。
調査結果
大正琴は、大正元(1912)年に名古屋で生まれました。発明者の森田吾郎は、和楽器の二弦琴とタイプライターにヒントを得て、だれもが気軽に演奏できる楽器がほしいと願って作ったそうです。左手で音階ボタンを押え、右手のピックで弦を弾いて音を出します。楽譜は五線譜ではなくて、「数字譜」と呼ばれる独特の楽譜で、楽譜に書いてある数字と同じ数字の音階ボタンを押して演奏します。確かに琴とタイプライターから生まれた楽器ですね。
名古屋の楽器といえば鈴木バイオリンが有名ですが、安価で演奏の簡単な大正琴は大流行し、海外にも数多く輸出されました。現在もたくさんの愛好家がいます。
今回の調査で使った資料
- 『大正琴図鑑』金子敦子/監修 全音楽譜出版社 2003
- 『大正琴ものがたり』北林豊・北林篤/著 幻冬社メディアコンサルティング 2010
- 『新修名古屋市史 第6巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 2000
- 『愛知県史 資料編35』愛知県史編さん委員会/編 愛知県 2012