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調査内容
名古屋の夏はなぜ暑い?
調査手順
郷土資料コーナーの気象関係の棚を見てみよう。『名古屋の気候環境 暑さ寒さの原因を探る』と『データで見る名古屋の気象 名古屋は本当に暑いか? 改訂版』が見つかった。この2冊によると、濃尾平野上空に高気圧が停滞すること、大規模なフェーン現象が発生しやすいこと、都市部のヒートアイランド現象が主な原因として考えられるそうだ。『データで見る名古屋の気象』p18には、暑さの4条件として、高温・多湿・多照・弱風がある。この4つを比較すると、東京・名古屋・京都・大阪の中で、名古屋は特に蒸し暑い都市だと言えるそうだ。
本には最近のデータが載っていないので、気象庁のホームページを見てみた。「過去の気象データ検索」を使うと、毎日の気温や湿度を地域ごとに調べることができる。うう、8月の気温を見るだけで暑い。ただ、最高気温や平均気温を見ると、名古屋だけが飛び抜けて暑いというわけではないみたい。
調査結果
名古屋の暑さには地形的な要因や自然現象が関わっていて、蒸し暑いことが過ごしにくさに影響しているようだ。『大正昭和名古屋市史』第9巻p19にもこんなことが書いてあった。「夏季は、高温な上に水蒸気を多量に含んだ南東風が吹きこんで、湿度を高くし蒸し暑くなり、惰眠を催させる。」名古屋の蒸し暑さは昔からなんだ...。いや、気持ちをきりかえて、快適に過ごせる方法を探そう!今度は緑のカーテンの作り方を調べてみようかな。
今回の調査で使った資料
- 『名古屋の気候環境 暑さ寒さの原因を探る』大和田道雄/編著 荘人社 1980
- 『データで見る名古屋の気象 名古屋は本当に暑いか? 改訂版』新谷光三/著 日本気象協会東海本部 1996
- 『大正昭和名古屋市史』第9巻名古屋市/編 名古屋市 1955
- 気象庁ホームページ(外部リンク)
pdfダウンロード
- 調査団報告書No.20 「名古屋の夏はなぜ暑い?」 <PDF形式,175KB>(2014年7月作成)
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