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調査内容
名古屋で、夜に大声で笑って笛を吹く、由来に天岩戸が出てくる祭祀があるって聞いた けど、そんなお祭ってあるの!?
調査手順
お祭の本をあれこれ見ていくと...あった!! 「酔笑人(えようど)(会影堂)神事」、別名「於賀斯(おかし)祭」「オホホ祭」だ! 熱田神宮の奇祭で、神面を袖に入れて、「オホ」と唱えて、笛を吹いて、大声で笑って、歩き回るんだって。あれ? 由来は草薙剣の盗難が発端?? 天岩戸じゃないの? 熱田神宮関係の本にも熱田神宮のホームページにも書いてない。調査再開だ!1300年続いてきた祭だって書いてあったから、江戸時代の資料を見てみよう。......あ、あった!! 漢文で読みにくいけど於賀斯祭の由来として、『張州雑志6』「会影堂祭」にも『熱田神宮史料4』の「熱田大神宮御鎮座次第本紀」にも、天岩戸の文字を発見!! あとで、『名古屋謎解き散歩』に草薙剣説と天岩戸説が検証されている文章も見つけたよ!
調査結果
熱田神宮の「於賀斯祭」は、毎年5月4日夜7時から。 昔は、この行列に出会うと病気になると恐れられていたそうだけど、'今'は大丈夫と考えて、よし、今度見に行って みよう!! それまで忘れないように、笑うときには「オホ」って笑うようにしよっ(オホ)
今回の調査で使った資料
- 『郷土の祭』愛知県小中学校長会/編 1971年 pp.104-105
- 『なごやのまつり展』中日新聞社/編 1972年 p.10
- 『熱田神宮』熱田神宮宮庁/編 1972年 pp.92-93
- 『張州雑志6』内藤東甫/著 1976年 pp.647-651
- 『熱田神宮史料4』熱田神宮宮庁/編 2002年 p.135
- 『名古屋謎解き散歩』中根千絵/編著 2013年 pp.108-110
- 『朱鳥』熱田神宮朱鳥会/編 1988年 pp.16-17