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調べ物案内

調査団報告書No.157

調査内容

前にニュースで「名古屋金利」という言葉を聞きました。「マイナス金利」や「変動金利」なら聞いたことある気もするけど...。まさか語呂合わせで7.58(ナゴヤ)%だったりするの?!

調査手順

 平成から令和にかけて日本の金利は低水準で推移しており、金融機関に預けても全然利息が付かない...とガッカリされた方も多いのではないでしょうか。一方で借入の利率も下がるので住宅ローンなどは組みやすい時期でもありました。そんな中、7.58%という利率は預ける方でも借りる方でもあまり現実的ではなさそうですね。では「名古屋金利」とは一体どういうものなのでしょうか。
 「東海地方」「経済」といった分類の中で関連する資料を探しました。 『東海地域の産業クラスターと金融構造』p.29では「名古屋金利とは、名古屋市を中心とする東海地域において、企業向け貸出金利が全国に比べて低位にある経済現象を指す用語」とあります。その要因は様々あるようですが『中部圏研究Vol.172』p.18 [シンポジウム・中部圏学] 報告3「名古屋金利からみた地域金融の諸相」ではこのシンポジウムで報告をした日本銀行の岡俊太郎氏の3つの仮説と前出の『東海地域の産業クラスターと金融構造』から4つの仮説を要約し、紹介しています。

調査結果

解決スタンプ

 「名古屋金利」とは経済現象を指す用語なので具体的に数値化をされているものではありませんでした。また個人向けの金利ではなく、企業向けの貸出における金利水準についての用語でした。このような現象が起きる要因は名古屋を中心とした東海地域は自動車産業を中心として地域としての成長性・安定性が高く、そのため信用リスク(借り手の企業が倒産するなど貸し手の金融機関に損失が発生するリスク)が低いことや、堅実な土地柄であるため貸出の需要が低いことなどが挙げられます。

今回の調査で使った資料

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