ページの先頭です。
本文へジャンプする。
ここから本文です。

調べ物案内

調査団報告書No.155

調査内容

『地下鉄名古屋駅に初の自動改札機(無人入場機)設置』という見出しの記事を『なごやカレンダー』で見たけれど、もっと詳しく教えて。

調査手順

中部日本新聞の 昭和33(1958)年11月1日朝刊4面(縮刷版)には「無人改札機が登場 地下鉄名古屋駅」という見出しの記事があります。この記事によると、設置は10月31日で、使われ始めたのが1日とのこと。「ニューヨークのメーカーから四十五万円で買入れた」という記述から、高級な機械だったことが分かります。そして「羽田、名古屋空港で利用しているくらいで、地下鉄では初めてである」という記述があるので、名古屋市の歴史の中で初めて導入されたというだけでなく、全国の地下鉄で初めて導入されたのではないでしょうか。
この改札機は『名古屋の地下鉄メモリアル50』や『市営百年史』では確かに自動改札機の先駆けとして位置づけられていますが、『地下鉄資料集 開業30年』では、無人改札機は年表の中で触れられているのみで、自動改札機としては考えられていないのも面白いところです。
 なくなった理由は「なごやカレンダー」にあるように、「昭和41(1966)年2月、区間制料金制度導入」にもとめられるのですが、その他にも、「有人の改札口に比べて通過速度が遅いこと」(『市営百年史』p292)という理由があったようです。また、「女性のハンドバッグや和服のたもとをひっかけたりする難点があった」(『[名古屋]市営五十年史』p254)など、万人向けの設計ではなかったようです。

調査結果

解決スタンプ

 先駆的だが、先駆的過ぎた機械だったのかもしれません。

今回の調査で使った資料

pdfダウンロード

get adobe reader
PDF形式のファイルを閲覧するにはAdobe Reader(無料)が必要です。
※AcrobatReader5.0以上を推奨しています。

▲ページトップへ