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調査内容
昔、鶴舞公園に国体の会場があったって本当?
調査手順
まず『名古屋の公園100年のあゆみ』を見てみると、p.78に「第5回国民体育大会開かれる」の項目がありました。それによると、昭和25(1950)年の夏と秋、戦災復興の期待が寄せられるなか名古屋市を中心に県下7都市で開催されたようです。
鶴舞公園では公会堂で柔道が行われたほか、「鶴舞スタジアム」という旧吉田山の丘陵地を利用した"すりばち状"の野外劇場が建設され、ボクシング場として利用されたとわかりました。鶴舞スタジアムは1万2千人収容が可能で、国体が終わった後も柔道やレスリング、フェンシング、相撲、野外演奏会など、いろいろな目的に利用できるように造られたそうです。
『第五回国民体育大会記録』には競技中の各会場の写真がありました。また『このまちアーカイブス「名古屋桜山・御器所」編』p.14より、「鶴舞スタデイアム」は昭和37(1962)年に取り壊され、昭和39(1964)年から野球場となっていることがわかりました。
調査結果
本当です。第5回の愛知国体が開催されたときに、公会堂で柔道が、鶴舞スタジアムでボクシングが行われていました!
今回の調査で使った資料
- 『名古屋の公園100年のあゆみ』名古屋の公園100年のあゆみ編集委員会/編集 名古屋市 2010.3
- 『このまちアーカイブス「名古屋桜山・御器所」編』三井住友トラスト不動産 2018.2
- 『國体のはなし』第五回國民体育大會愛知縣實行委員會 [1950]
- 『第五回国民体育大会記録』第五回国民体育大会名古屋市実行委員会事務局/編集 1951.7
- 『新修名古屋市史 第7巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 1998.3
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- 調査団報告書No.134 「昔、鶴舞公園に国体の会場があったって本当?」 <PDF形式,211KB>(2024年1月作成)
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