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調査内容
伊勢湾台風の時、民家の天井まで泳いできたサヨリが、現在もどこかで保存されているって本当ですか?
調査手順
伊勢湾台風は昭和34(1959)年9月26日に、東海地方を襲い、大変多くの犠牲者を出した災害です。
中日新聞の記事を調べたら、平成11(1999)年9月24日(金)朝刊に、「伊勢湾台風40年・都市防災は今」という記事がありました。
それによると、伊勢湾台風の時、名古屋市南区の鶴田家に泳ぎついたサヨリが、縁側の天井のひさしに挟まりました。水が引いた後、サヨリは干物となりましたが、それから28年間鶴田家の守り神として、そこで保存されていたことがわかりました。そして昭和62(1987)年の自宅改修のとき、近くの白水小学校に寄贈されたということです。
また、白水小学校の学校誌にも、鶴田家のサヨリが昭和62(1987)年から白水小学校で保存されているということが掲載されていました。そして『治水・震災・伊勢湾台風』という本でも、令和元(2019)年撮影の、白水小学校で保存されているサヨリの写真が確認できました。
※ サヨリの写真は、白水小学校(外部リンク)のウェブサイトでご覧いただけます。
調査結果
伊勢湾台風の時、民家の天井まで泳いできたサヨリは、名古屋市立白水小学校の特活室で保存されています。現在サヨリは樹脂で固められていますが、子どもたちに伊勢湾台風の記憶を伝え続けています。
今回の調査で使った資料
- 『中日新聞』 平成11(1999)年9月24日(金)朝刊 1面
- 『わたしたちの町白水 開校五十周年記念』名古屋市立白水小学校/編 名古屋市立白水小学校 1988
- 『治水・震災・伊勢湾台風』名古屋市博物館/編集 名古屋市博物館 2019