- 最近の調査団報告書は名古屋なんでも調査団へ
- これまでの調査団報告書は調査団報告書一覧へ
- PDF版の一覧は調査団報告書一覧(PDF版)へどうぞ
調査内容
名古屋には地下街がたくさんありますよね。名古屋で最初に出来たのはどの地下街なのでしょうか?
調査手順
『名古屋都市計画史[1]』に名古屋の地下街の開設状況が載っています。それによると、昭和32(1957)年3月に名古屋地下街(株)が開設した「名古屋地下街」(現「サンロード」)が名古屋で最初の地下街とわかりました。当時の新聞を探してみると、「駅前地下街お目見え」の見出しとともに、記念式典の写真や人々で溢れる商店の様子などを見ることができました。
そして『ナゴヤ地下街誕生物語』『知られざる地下街』を見てみると、「名古屋地下街」は交通事故が多発していた名古屋駅前の交通渋滞を緩和することなどを目的として、地下鉄の計画とは別に構想が持ち上がっていたことなどがわかりました。従来の暗くて不潔な地下道のイメージを払拭し採算性のある事業にするべく、様々な商店が並んだ明るく安全な地下通路を作ろうとしていたようです。
調査結果
名古屋で最初に出来た地下街は、名古屋駅前の「名古屋地下街」(現「サンロード」)でした!全国でも本格的な地下街の先駆けとして珍しく、全国からたくさんの人が見学に訪れていたようですね。
今回の調査で使った資料
- 『新修名古屋市史 第7巻』新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 1998
- 『名古屋都市計画史 [1]』名古屋市計画局/編著 名古屋都市センター 1999
- 『ナゴヤ地下街誕生物語』藤川寿男/著 C&D出版 2007
- 『知られざる地下街』廣井悠/著 河出書房新社 2018
- 「中部日本新聞」 昭和32(1957)年3月18日夕刊 3面