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調査内容
「名古屋」って言うとき、よく聞くと人によって言い方が違っていて2通りありませんか?
調査手順
まずはアクセントの辞典で確認してみます。ここで言うアクセントとは、英語のアクセントのような強弱ではなく、音の高低によるものです。まず、『NHK日本語発音アクセント新辞典』では「なごや」は「な」の後で音が下がるとなっています。「愛知」や「ゴリラ」と同じ言い方ということですね。1通りしかでていません......。もう1冊、『新明解日本語アクセント辞典』も見てみましょう。同じです。しかし、巻末付録、アクセント習得法則の「地名」の部分を参照する指示が書いてあるので見てみると、「東京以外の地域は地元のアクセント及び発音と一致しないことが多い」とあり、例として「名古屋」が載っています!!それによると、地元では「な」は低く「ごや」が高くなると書いてあります。「渋谷」や「イルカ」と同じ言い方ということですね。『やっとかめ!大名古屋語辞典』では一般には「な」にアクセントをおくが、名古屋人は「や」にアクセントをおくことが多いということが書かれています。また、『ナゴヤベンじてん』では「普通にいうときはナゴヤ(ヤの上にアクセント記号)、改まった時などナゴヤ(ナの上にアクセント記号)」とあります。
調査結果
「なごや」と「なごや」の2通りある!!(字だけだとわからないですね) 名古屋人っぽさをだしたいならば「ごや」を高くするといいかもしれません。
今回の調査で使った資料
- 『NHK日本語発音アクセント新辞典』NHK放送文化研究所/編 NHK出版 2016.5
- 『新明解日本語アクセント辞典』秋永一枝/編 第2版 三省堂 2014.4
- 『やっとかめ!大名古屋語辞典』清水義範/著 学習研究社 2003.09
- 『ナゴヤベンじてん』あらかわそおべえ/編 新装版 ブックショップ「マイタウン」 2002.06