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調べ物案内

調査団報告書No.10

調査内容

昔、鶴舞公園に金閣寺があったって聞いたけど、ほんと?

調査手順

 昔のことを調べるなら、まずは『新修名古屋市史』から。鶴舞公園の項目を見てみると、明治43年に現在の鶴舞公園の敷地内で博覧会「第十回関西府県連合共進会」が開催されたことが分かった。博覧会といえばいろんなパビリオンが作られるもの。もしかして、金閣寺に似せたパビリオンがあった?
 では、共進会について調べてみよう。『第十回関西府県聯合共進会全図』は会場全体を俯瞰した図で、建物の形が立体的に描かれている。それを見ると...お寺のような建物が2つあった。ひとつは「貴賓館」、もうひとつは「キリンビール」と書いてある!?
 次にちゃんと金閣寺に似た建物かどうか、写真で確認しよう。「貴賓館」については『明治・名古屋の顔』p.183に載っていた。貴賓館とは「聞天閣(もんてんかく)」という迎賓用の建物で「金閣寺をそのまま、そっくり模した」という説明文が載っている。「キリンビール」の方は『麒麟麦酒株式会社五十年史』p.74に写真を発見。そこには「金閣寺を模したキリンビヤホール」の文字が。なんと、ビヤホールだったのか!この頃からビヤホールってあったんだなあ。

調査結果

解決スタンプ

明治43(1910)年に開催された博覧会「第十回関西府県連合共進会」時に建てられた建物で、「聞天閣」という貴賓館と、キリンビールのビヤホールの2つがあった。写真で見ると両方とも外観は微妙に違っているけれど、どちらも「金閣寺を模し」て造られたものらしい。今は残っていないのが残念。

今回の調査で使った資料

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