展示期間:2024年9月21日(土曜日)から12月1日(日曜日)
1804(文化元)年の春、改元を祝って馬の頭(馬の塔・飾りつけた馬を寺社に奉納する祭礼習俗)の行列が例年以上に盛り上がったり、大須観音の庫裏再建の地築を記念して様々な作り物や細工を奉納する人々の姿が資料に残っています。江戸時代の人たちは大きな作り物を作ったり、揃いの衣装を着て大行列で練り歩いたりして楽しんでいました。今回の展示では、その様子を描いた資料をご紹介します。
「展示物のリスト」
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 分類 | コメント |
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1 | (大須真福寺)庫裏再建地築賑合図 | 市5-18 | 1804(文化元)年5月の大須観音の庫裏再建を記念して下納屋(中村区)が奉納した大ムカデ行列を表した図。中央付近にいる男性は三味線やうばが餅に興味がありそうですが手を引かれている子どもが行列を真似て手を挙げているのが微笑ましいですね。一緒に参加したいのかな。 |
2 | 金城温古録 御天守編 | 市13-240 | 名古屋でどえりゃあ大きいものって、そりゃあなんと言っても名古屋城! 名古屋城と言えば金鯱!! そして金鯱にも大小があるのです。名古屋城の百科事典とも言えるこの『金城温古録』から、大きい方は南側の金鯱で、大きさは"尾先ヨリノ直高八尺一寸五分"(約2.47m)と分かります。 |
3 | 大須開帳参詣案内記 | 市5-13 | 1813(文化10)年の大須観音の本尊開帳の様子が描かれています。普段は見ることのできない本尊聖観音像も特別に公開され、参詣者が本堂内陣まで入っているのがわかります。大須観音の本尊開帳は50年ごとに行われるとされていますが、その他にも様々な記念の年などに合わせて行われており、まさに大きな行事の一つといえます。 |