展示期間:2022年3月19日(土曜日)から4月14日(木曜日)
誰もが思わず見入ってしまうスポーツの「真剣勝負」。相撲界では、これを「ガチンコ」というのだそうです。世界中の人々の「ガチンコ」への熱狂ぶり、最近のオリンピック・パラリンピックの盛り上がりでも記憶に新しいところですね。
ところで「ガチンコ」の魅力は、何もスポーツに限りません。さまざまな分野・状況・場面で「ガチンコ」は人の心を揺さぶります。本気の対決・勝負がどれほどその場を盛り上げ、活性化し、成果をもたらすか、歴史を振り返ってみても明らかでしょう。
今回集めたのは、まことに多種多様な「ガチンコ」対決の本。ぜひ1冊お手にとって、真剣勝負の高揚感を感じてみて下さい。この春、あなたの心も活性化!
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
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1 | ゴルギアス | プラトン/著 | 岩波書店 | 2007 | 131 | 2500年前のガチ論争。テーマはズバリ「幸福な人生とは何か?」世間体をふりすて「強者の人生こそが最高の幸福」と言い放つ政治家志望の若者とそれを認めぬソクラテス、この二人の激突がクライマックス。その結末は如何に? |
2 | ジブリの仲間たち | 鈴木敏夫/著 | 新潮社 | 2016 | 778 | 飄々として一見温厚そうなジブリの凄腕プロデューサー鈴木敏夫氏。ですが、本書を読むとその印象が一変するかも。この人まさに一触即発、ガチの人。名作の誕生の背景には、著者や仲間同士の激しい衝突・対立の数々が... 創造の陰に「ガチンコ」あり。 |
3 | 駒音高く | 佐川光晴/著 | 実業之日本社 | 2019 | 9136 | プロ将棋といえば、典型的なガチンコ世界。この世界をめぐって展開される、老若男女の人生のかけがえのない瞬間の物語。連作中のどのエピソードも生きることの切なさや愛おしさでいっぱい。読後、思わず言いたくなりました、「いやぁ、ガチンコって本当にいいものですね」(笑) |