展示期間:2021年3月20日(土曜日)~2021年6月17日(木曜日)

江戸時代、年に一度、将軍の御前で囲碁の対局が行われていました。これを「御城碁(おしろご)」と言います。囲碁棋士たちには俸禄(給料)が与えられ、棋士たちは日々研鑽に努めました。家元制度が確立し、本因坊家はじめ四家が競い合い、御城碁は200年以上続きました。この間に囲碁の技術は飛躍的に発展し、普及したといわれています。
御城碁で打たれた500局を超える棋譜が集められ、昭和26年『御城碁譜』として刊行されました。今回は、名古屋市鶴舞中央図書館が所蔵している昭和53年に再刻発行された『御城碁譜』をご覧いただきます。「御城碁」や『御城碁譜』にまつわる様々な囲碁の世界に触れていただけたらと思います。
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
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1 | 名人 | 川端康成/著 | 新潮社 | 2004 | 9136 | 本因坊秀哉名人の引退碁の観戦記を基にした小説 |
2 | 天地明察 | 冲方丁/著 | 角川書店 | 2009 | 9136 | 寛文10年、道策との御城碁で初手を天元に打ったことで有名な渋川春海が主人公です。碁界を去り、天文の道へ進み日本独自の暦を作ることに奮闘します。 |