本の展示
千種図書館 「没後40年 幻のコンクリート仏師 浅野祥雲」≪展示期間:8月18日(土)~9月20日(木)≫
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2018年8月28日
展示期間:2018年8月18日(土曜日)~9月20日(木曜日)
「浅野祥雲」という方をご存じでしょうか。
1891年(明治24年)に岐阜県坂本村(現中津川市)で生まれ、名古屋を拠点に活躍した造形家です。生涯500体以上ものコンクリートを素材とした彫刻作品を残しました。千種区には、平和公園の平和堂内に納められている歴代名古屋市長像などの作品があります。(市長像は年に4回の平和堂公開日-名古屋市公式ウェブサイト(外部リンク)に見ることができます。)1978年(昭和53年)9月に87歳で亡くなりました。今年は没後40年にあたります。
そこで、千種図書館では浅野祥雲をしのんで、祥雲やその作品をとりあげた資料、彫刻や仏像関連本、「日本唯一の浅野祥雲研究家」大竹敏之氏の著作、コンクリートについての本を展示します。
また、ファンの間で三大聖地と呼ばれる愛知県日進市の『五色園(親鸞聖人の逸話を再現した宗教公園)』、愛知県犬山市の『桃太郎神社』、岐阜県関ケ原町の『関ケ原ウォーランド』にちなんで、親鸞、桃太郎、関ケ原の戦いに関する本も集めました。
本を片手に、東海地域に数多く残る祥雲作品を巡ってみませんか。
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
1 | コンクリート魂 浅野祥雲大全 | 大竹敏之/著 | 青月社 | 2014 | 7121 | 長らく「制作者不明」とされた作品群を丹念な取材で「浅野祥雲」作と世に知らしめた著者による日本初「浅野祥雲」研究書。劣化の進む祥雲作品を、ボランティアが塗り直して修復する再生プロジェクトも紹介。 |
2 | 近代史を飾るコンクリート製彫刻・建造物職人後藤鍬五郎 | 加納誠/著 | 後藤鉦 | 2004 | A526 | 祥雲と同時代を生き、東海市の聚楽園大仏や南区道徳公園のクジラ等をコンクリートで作った後藤鍬五郎。その息子と土地の古老たちが語る鍬五郎や鍬五郎の手がけた道徳観音の思い出。 |
3 | 名古屋市博物館研究紀要 第27巻(平成15年度) | 名古屋市博物館/編集 | 名古屋市博物館 | 2004 | A069 | かつて千種区月ヶ丘の墓地にあり、現在は南知多町の中之院に移設された祥雲作の戦没兵士慰霊像。その慰霊像を学芸員が調べた「調査報告 中之院兵士像について」(松本博行/著)を収録。 |
4 | 桃太郎像の変容 | 滑川道夫/著 | 東京書籍 | 1981 | 3881 | 昔話だった桃太郎が、各々の時代とメディアにどのような影響を受けたのか。江戸時代から1980年代までの変遷を児童文化の視点で研究している。 冒頭資料写真「桃太郎伝説のふるさと」で犬山市の桃太郎神社を掲載。 |
5 | 神洲五色園案内図 日本最初史蹟仏教公園 | 青木冨貴子/著 | [出版者不明] | [19--] | A29632 | 戦前の五色園の案内図。当時の規模は今よりも大きく、「白虎隊」や「新田義貞」など「親鸞」以外の像がたくさんあったことがわかる。 (千種図書館での展示は小さな写真のみ。実物は鶴舞中央図書館で閲覧可能。) |