本の展示
熱田図書館 「明治150年 文明開化の時代」≪展示期間:4月1日(日)~5月31日(木)≫
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2018年4月3日
展示期間:2018年4月1日(日曜日)~5月31日(木曜日)
明治初期の西洋文明を範とする日本の近代化現象「文明開化」の言葉は、福沢諭吉が著書『西洋事情』の中で初めて使用したと言われています。
それは、「チョンマゲ頭を叩いてみれば因循姑息(いんじゅんこそく)の音がする。ザンギリ頭を叩いてみれば文明開化の音がする」と、旧来の日本文化を一言のもとに否定し、西洋文明を無批判に採り入れることでした。維新政府が西欧化を急いだ背景には、西欧諸国が東洋の国々を植民地化していた当時の世界情勢があります。
アジアの小国日本が、西洋人の失笑を買いつつも、近代技術から社会制度に風俗まで、国を挙げて西欧化を目指したあの時代を考える本を、熱田図書館新聞コーナーで展示します。
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
1 | 文明開化がやって来た チョビ助とめぐる明治新聞挿絵 | 林丈二/著 | 柏書房 | 2016 | 2106 | 明治時代の新聞挿絵に描かれたものに解説をつけて明治という時代を解説する本。浮世絵タッチの絵がエキゾチック。 |
2 | 棟梁たちの西洋館 文明開化の夢とかたち | 増田彰久/著 | 中央公論新社 | 2004 | 5231 | 文明開化期に建てられた西洋建築29軒をカラー写真で紹介し解説する本。現存する建物は、洋館でも和洋折衷が多い。 |
3 | 文明開化事物起源 | 今戸榮一/編 | 日本放送出版協会 | 1989 | 21061 | 文明開化のキーワード約100を政治・社会、風俗等7分野に分けて解説する本。通常の用語事典より解説が長い。絵や写真も豊富で、文明開化の時代にどっぷり浸かれる。 |