本の展示
熱田図書館 熱田区制80周年記念「近代五輪の父 クーベルタン没後80年」≪展示期間:10月11日(水)~12月14日(木)≫
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2017年10月12日
展示期間:2017年10月11日(水曜日)~12月14日(木曜日)
熱田図書館では、熱田区制80周年を記念し、80年前の出来事に因んだ特設コーナーを設けて、本を展示しています。
最終回の今回は、熱田区誕生の約1か月前の昭和12(1937)年9月2日に亡くなった、近代五輪の提唱者、ピエール・ド・クーベルタン(1863~1937年)に因み、オリンピックとアスリートの本を集めました。
クーベルタンが演説で引用したペンシルベニア大主教タルボットの「オリンピックは参加することに意義がある。」は、近代五輪精神を体現する名言として知られます。
熱田区の誕生した1937年は、ベルリン五輪の翌年。次は1940年東京五輪(戦争悪化で1938年辞退)という時代でした。
来年はピョンチャン、2020年はいよいよ東京五輪です。オリンピックの「平和の祭典」としての意義が問われる時が来ます。
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
1 | オリンピックと近代 評伝クーベルタン | ジョン・J.マカルーン/著,柴田元幸,菅原克也/訳 | 平凡社 | 1988 | 78069 | クーベルタンを知るための伝記。貴族に生まれた彼が、1883年イギリスでラグビーに出会い、運動競技が社会教育にとっての理想的な場を提供するという哲学を得る。 |
2 | 東京にオリンピックを呼んだ男 強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語 | 高杉良/著 | 光文社 | 2013 | 9136 | 神話となった昭和24年の日本水泳選手団の全米選手権派遣を支援し、1964年東京五輪招致時に南米票の取りまとめに尽力したフレッド・和田勇の伝記。祖国愛と行動力に感動。 |
3 | オリンポスの果実 52刷改版 | 田中英光/著 | 新潮社 | 1991 | 9136 | 1932年ロサンゼルス五輪に選手として参加した著者の、熊本秋子こと相良八重への追慕小説。選手の目線による当時のオリンピック遠征レポートの側面も。 |
4 | 二階堂を巣立った娘たち 戦前オリンピック選手編 | 勝場勝子/著 | 不昧堂出版 | 2013 | 78021 | 現日本女子体育大学の前身、二階堂体操塾及び日本女子体育専門学校出身の9人のオリンピック選手の伝記集。人見絹枝や、『オリンポスの果実』登場人物のモデル相良八重、廣橋百合子、眞保正子等の貴重な伝記も読める。 |