本の展示
中川図書館 ミニ展示「ロシア革命100年 レーニンと近代ロシア文学」≪展示期間:1月27日(金)~4月16日(日)≫
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2017年1月27日
展示期間:2017年1月27日(金曜日)~4月16日(日曜日)
今から100年前の1917年(大正6年)に起きた20世紀最大の事件「ロシア革命」。「2月革命」で帝政ロシアが倒れ、レーニン主導の「10月革命」で世界初の社会主義政権が誕生します。中川図書館では、ロシア革命100年を記念して、レーニンの著書と関連本を展示します。
また1917年頃は、日露戦争(1905年)の余韻も残り、ロシアは日本人には身近な西洋でした。ロシア文学も盛んに輸入され、1914年「復活」の劇中歌から、日本初のレコードヒット曲「カチューシャの唄」も誕生します。展示には、日本文学に多大な影響を与えた19世紀~20世紀初頭のロシア文学作品も揃えてあります。
なお、展示本にはレーニン+ロシア文豪似顔絵しおりのプレゼントがつきます。
近代ロシア文学3文豪とレーニン
■ 主な展示資料 ■
No. | 書名 | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 分類 | コメント |
1 | おおきなかぶ | A.トルストイ/再話,内田莉莎子/訳,佐藤忠良/画 | 福音館書店 | 1966 | エ | ロシアの昔話の再話。図書館で大人気のトルストイの本。おじいさんが植え、大きくなりすぎて抜けないかぶ。家族、犬、猫、ねずみまで一緒に力をあわせてひっぱって...。 |
2 | 帝国主義論 | レーニン/著,角田安正/訳 | 光文社 | 2006 | 33206 | ロシア革命直前、寡占から独占に向かいつつある世界経済を正確に分析したレーニンの代表的論文。1917年発表。初版等既訳での削除部分を復活。現代人が故き資本主義を温(たず)ねて、新しき現代資本主義を知るのに最適? |
3 | アンナ・カレーニナ1~4 | トルストイ/著,望月哲男/訳 | 光文社 | 2008 | 983 | 1875年連載開始。『戦争と平和』に並ぶ文豪の代表作。「幸せ」と「不幸」の「家族の形」がテーマ。自己に誠実に生き不倫に走るアンナと、アンナの兄嫁の妹に求婚して振られるが実直で信仰深く生きるリョーヴィン。2つの物語を並立対比。 |
4 | レーニン 上・下 | ロバート・サーヴィス/著,河合秀和/訳 | 岩波書店 | 2002 | 2893 | 英米で絶賛されるレーニン伝。ソビエト・ロシア現代史の第一人者の英人が執筆。ソ連時代非公開だった資料も踏まえ、極めて公平な視点でレーニンの出自、性格、交友等を幅広く紹介。革命家の真の姿に迫る。上巻が革命前夜まで、下巻がその後。 |
5 | カラマーゾフの兄弟 上巻・中巻・下巻 | ドストエフスキー/[著],原卓也/訳 | 新潮社 | 2004 | 983 | 1879年連載開始。『罪と罰』と並ぶ著者の代表作。強欲な父フョードル・カラマーゾフのDNAを異なる形で受け継ぐドミートリイ、イワンと主人公アリョーシャの3兄弟に、母違いと噂されるスメルジャコフ。彼らの愛憎劇からテーマ「神と人間」を問う。 |