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「まるはち横断検索」検索対象館インタビュー≪名古屋市蓬左文庫≫

2017年7月19日

 平成29年6月1日(木曜日)、名古屋市図書館ホームページに「まるはち横断検索」が追加されました。「まるはち横断検索」とは、名古屋市内の公共図書館、専門図書館、大学図書館の資料をひとまとめに検索することができるものです。詳しくは「まるはち横断検索」についてまで。
 その検索対象館のひとつ、「名古屋市蓬左文庫」とはどんな施設なのでしょう。蓬左文庫の学芸員の方に、蓬左文庫自慢のコレクションや、まだご来館されたことのない皆様へのメッセージなどを聞きました。

蓬左文庫外観 蓬左文庫の外観です。

蓬左文庫閲覧室 明るく落ち着いた閲覧室です。

    ◆どのような資料がありますか?◆

     蓬左文庫は尾張徳川家の旧蔵書を核にした文庫です。現存最古の源氏物語完本である「河内本 源氏物語」(鎌倉時代写)をはじめ、重要文化財7件154点を含む、約11万点の書物を所蔵しています。なかでも、尾張徳川家初代義直が父家康の死後に譲り受けた「駿河御譲本」1800余冊は、家康の蔵書をまとまった形で伝える唯一のコレクションです。
     蓬左文庫には、これらの蔵書を閲覧・調査するための閲覧室(無料)があり、開架図書が自由に利用できるほか、蔵書検索や画像データの閲覧・複写もできます。また、閲覧室につながるエントランスホール(無料)は、明治時代に建てられた蔵を改築し昭和58年まで書庫として利用された建物で、かつての書庫の様子を再現しています。このほか、隣接する徳川美術館と接続した展示室(有料)では、テーマに合った蔵書を展示しています。

    ◆どのような方の利用が多いですか?◆

     利用者は歴史や文学の研究者が多くを占めますが、郷土の歴史や文化について調べに来る方など、一般の方も多く利用されます。また、蓬左文庫が所蔵する本には中国や朝鮮半島で出版された古典籍が多く含まれ、本国ではすでに失われた書物もあるため、最近では東アジアを中心に海外の研究者による利用も増加しています。

    ◆利用にあたって注意することがありますか?◆

     閲覧室はどなたでもご利用いただけますが、蔵書の多くは貴重な文化財でもあるため、原本は保存上丁寧な取扱いが求められます。このためデジタルデータや複製本など、代替手段がある場合は、まずはそちらをご利用いただくことが原則になります。原本閲覧をご希望の方は事前にお問い合わせいただければ、閲覧の可否や代替手段の有無についてお答えしますので、遠慮なくお問い合わせください。なお、蔵書の貸出はおこなっておりません。

    ◆まだ蓬左文庫を利用したことがないという皆様に一言PRをお願いします!◆

     蓬左文庫は敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、閲覧室はすべての人に開かれており、開架の資料はだれでも自由に閲覧できます。カウンターには学芸員か司書が常駐し、蔵書や郷土史に関するレファレンスに応じています。地元の歴史に関する素朴な疑問や蔵書の調べ方など、お気軽にお尋ねください。また、旧書庫も一見の価値がありますので、徳川園・徳川美術館にお越しの際は、足をのばしてみてはいかがでしょうか。

☆名古屋市蓬左文庫について、詳しくは名古屋市蓬左文庫ホームページ(外部リンク)をご覧ください。

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