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こんなほんあんなほん ティーンズ(中高生)向き 2018年度版
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こんなほんあんなほん ティーンズ(中高生)向き
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※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。
◆◇ 2018年度版 ◇◆
■ 『マイナス・ヒーロー』 ■
落合由佳/著
講談社 〈913〉
体が弱いせいでバドミントンをやめた凪人(なぎと)は、エースだった兄の航(わたる)にコンプレックスを抱いていた。ある日、かつて航を打ち負かした天然系女子、羽野(はの)と再会する。あと一歩で優勝できない羽野をなんとしても勝たせて航を見返そうと、羽野のアドバイザーになった凪人は、気づかないうちに再びバドミントンの魅力に引き込まれていく。
■ 『車夫』 ■
いとうみく/作
小峰書店 〈913〉
父親の失踪、それに続く母親の出奔。ひとり取り残され高校を中退した17歳の走(そう)は、陸上部のOBに誘われ、人力車をひいて東京・浅草の街を観光案内する「車夫」の仕事をすることになった。
章ごとに視点を変え、車夫やその人力車に乗った客、周囲の人々の心の動きを描いた連作短編集。
続編『車夫2』もあり。
■ 『恋する熱気球』 ■
梨屋アリエ/著
講談社 〈913〉
イケメンの釜川(かまかわ)先生に瞳を覗きこまれた時、ボッと顔や体の中から火が出た気がした。はじめての感覚。お兄ちゃん大好きなわたしが、ほかの男性に恋?これは燃え上がる恋の炎?熱い空気が充満して、体がふわわんと空に浮き上がっていく。わたしの体、一体どうなっちゃったの!?
表題作ほか、中学生が主人公のちょっと不思議な短編集。
■ 『アームストロング 宙(そら)飛ぶネズミの大冒険』 ■
トーベン・クールマン/作 金原瑞人/訳
ブロンズ新社 〈エ〉
小ネズミは、まい晩望遠鏡をのぞいて夜の空を観察し、「月はまるくてでっかい岩だ」と発見した。でもほかのネズミは「月はチーズ」というばかり。ある日スミソニアン博物館から手紙がとどいた。行ってみると博物館には空を飛んだ祖先の展示が。勇気づけられた小ネズミは「だれよりも先に、月にいってやる!」と決意する。
■ 『明日のひこうき雲』 ■
八束澄子/著
ポプラ社 〈913〉
中学二年生の遊(ゆう)にとって、家族のことは重すぎる問題だ。元気だった母はうつ状態になって引きこもり、ごはんもつくってくれなくなった。それに加えて、小学生の弟の面倒も見なくてはならない。しかし、サッカー部のキンちゃんにひと目ぼれし、強引にサッカー部のマネージャーになったときから、遊の生活が変わり始める。
■ 『からだ事件簿 楽しくわかる!体のしくみ』 ■
坂井建雄/監修 徳永明子/イラスト 澤田憲/文
ダイヤモンド社 〈49〉
なぜお腹がグーグー鳴るの?なぜ覚えたはずの漢字がテストで思い出せないの?そんな「体の困った事件」を調査するため、からだ探偵が内臓や脳の中に潜入開始!そこではマダム胃液や、海馬おばさんなど、個性あふれるキャラクターがフル回転で働いていました。体の中で起きる事件の謎を楽しく解き明かしてくれる本です。
■ 『ぼくのにゃんた』 ■
鈴木康広/作
ブロンズ新社 〈エ〉
ぼくのねこのにゃんたは、いつもすましたかおして、なにかに変身しているんだよ。まにゃいた(まないた)になるときもあれば、バニャニャ(バナナ)やニャワー(シャワー)になるときもある。にゃんたってニャイスなねこなんだ。シンプルな線の絵が、にゃんたのおかしさをかもし出しています。肩の力をぬいて読める絵本。
■ 『正義の声は消えない 反ナチス・白バラ抵抗運動の学生たち』 ■
ラッセル・フリードマン/著 渋谷弘子/訳
汐文社 〈23〉
ドイツのミュンヘン大学の石畳の歩道には、まき散らされたビラがえがかれている。これは第二次世界大戦中、ヒトラー率いるナチスに反対する学生たちが始めた抵抗運動の記念碑だ。この運動はどのように生まれ、広がり、何を訴えていたのか。中心メンバーの四人の学生をはじめ、ナチスによって命を奪われた人たちの声を伝えるノンフィクション。
■ 『セカイの空がみえるまち』 ■
工藤純子/著
講談社 〈913〉
たまたま降りた新大久保駅でコリアンタウンの存在を知った空良(そら)。母親を知らず父親ともわかりあえずに、新大久保で暮らす翔(かける)。友人、部活動、家族などの悩みを抱えるふたりは、新大久保の街で外国人差別の問題に直面しながらも、「違うのは当たり前で、いけないことじゃない」と気づいていく。
■ 『スピニー通りの秘密の絵』 ■
L.M.フィッツジェラルド/著 千葉茂樹/訳
あすなろ書房 〈93〉
祖父を交通事故で亡くし、生活に困ったセオは、祖父の最期の言葉にあった「卵の下」の「宝物」を探すうち、祖父が描いた絵の下に名画が隠されているのを見つける。セオは祖父から受け継いだ美術の知識をもとに、有名俳優の娘ボーディと協力して、名画の歴史と秘密を解き明かす。
■ 『わたしがいどんだ戦い1939年』 ■
キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー/作 大作道子/訳
評論社 〈93〉
十歳のエイダは、足が悪いため家にとじこめられ、母親から虐待を受けていた。自由になるためにこっそり歩く練習をしていると、またとないチャンスが訪れる。集団疎開の列車に乗れば、母親から離れ、外の世界に出ることができるのだ。何度も傷つきながら、エイダは自分の境遇や偏見と戦う。第二次世界大戦中のイギリスを舞台にした物語。
■ 『シャクルトンの大漂流』 ■
ウィリアム・グリル/作 千葉茂樹/訳
岩波書店 〈297〉
1914年、アーネスト・シャクルトンを隊長とする探検隊は、南極大陸を横断するためにプリマス港を出航した。ところが南極大陸の流氷帯の氷の圧力で船がこわれ、沈没してしまう。孤立無援となった探検隊は、探検を中止し、全員生きて帰るという新たな使命を背負って陸地を目指した。
■ 『Mr.トルネード 航空事故を激減させた気象学者藤田哲也』 ■
佐々木健一/著
小学館 〈289〉
1970年代まで、原因不明の謎の航空事故が毎年のように起こり、多くの人が命を落としていた。これに対しある気象学者が、事故の原因を未知の気象現象「ダウンバースト」だと解明した。そのおかげで事故は激減、現在私たちは安心して空の旅を楽しめるようになった。竜巻の研究をしたことから「Mr.トルネード」と呼ばれた気象学者・藤田哲也(ふじたてつや)の物語。
■ 『さよなら、スパイダーマン』 ■
アナベル・ピッチャー/著 中野怜奈/訳
偕成社 〈93〉
ジェイミーが五歳の時、テロにまきこまれ、姉のローズが死んだ。その時からジェイミーの家族はばらばらになってしまう。母さんは家を出て行き、父さんは悲しみにくれてお酒ばかり飲んでいる。十歳になったある日、ジェイミーに、引っ越し先の学校で、はじめてともだちができた。それはイスラム教徒の女の子、スーニャだった。
■ 『カレーライスを一から作る 関野吉晴ゼミ』 ■
前田亜紀/著
ポプラ社 〈61〉
「カレーライスを一から作ってみんなで食べよう」という武蔵野美術大学教授の関野吉晴(せきのよしはる)さんの計画に、たくさんの学生が集まりました。野菜やスパイスは種を選ぶところから、お米は苗から、肉は鳥をヒナから育てます。また、食べるための器やスプーンも手作りです。9か月後、どんなカレーライスができあがったでしょうか?
■ 『E高生の奇妙な日常』 ■
田丸雅智/[著]
角川春樹事務所 〈F〉
「変わった子という一言でみんな片づけているけれど、言葉をかえれば二宮(にのみや)さんは自分の世界をちゃんと持っている人だということだ」。頭の中にお花畑がある二宮さん、身体から火を噴くTくん、数学アレルギーの解明に取り組むM先生。E高にいるのは、生徒も先生もくせものばかり。こんな学校なら、通うのが楽しくなっちゃいそう。
■ 『がっかり行進曲』 ■
中島たい子/著
筑摩書房 〈F〉
わたしはいつもがっかりしながら生きてきた。運動会や遠足など大事な日に限って、ぜんそくの発作が出てがっかり。仲良しの友だちに、いつまでたっても「さん」付けで呼ばれる自分にがっかり。個性的な同級生と自分を比べてはがっかり。がっかり長者の私は、一体どんな大人になるのだろう。自分に自信がもてない時に、読んで欲しい一冊。
■ 『世界一まじめなおしっこ研究所 高校の先生が本気で教える!』 ■
金子大輔/著 都あきこ/イラスト
保育社 〈4913〉
この歳になっておしっこのことなんか考えたくない...なんて言わないで!人が一生のうちに出すおしっこの量は約35~40t、カブトムシは犬のように片足をあげておしっこする、男性が洋式トイレを汚さないためのベストポジションとは、などこの本には楽しい(?)知識がいっぱいです。今年の夏休みの自由研究のテーマは「おしっこ」で決まり!
■ 『か「」く「」し「」ご「」と「』 ■
住野よる/著
新潮社 〈F〉
他の人の頭上に「?」や「!」が浮かんでいるのが見える。心臓のところにシーソーみたいなバーがあって、+に-に傾くのが見える。喜怒哀楽がマークになって見える。誰も知らないちょっと特別な力で人の気持ちが見える、5人の高校生。そのためにかえって相手のことがよく分からなくなることも。あなたはこんな力、ほしい?いらない?
■ 『ぼくの魔法のおやつ 一度は作ってみたい!!』 ■
ぼく/著
ワニブックス 〈5966〉
水晶玉のようなひんやりおやつ「ウォータードロップ」や香港スイーツの「九龍球(クーロンキュウ)」。どれもおいしそうです!でも作るなんてムリと思ったアナタ。大丈夫です、この本のレシピはオーブンを使いません。材料を用意すれば、おなべやフライパン、電子レンジやトースターで簡単に作れます。
■ 『101人が選ぶ「とっておきの言葉」』 ■
河出書房新社/編
河出書房新社 〈159〉
この本には、さまざまな分野で活躍する人達が選んだ自分だけのとっておきの言葉が紹介されています。大相撲力士稀勢(きせ)の里(さと)が選んだ言葉とは?「だが断る」この言葉を選んだ人物とは?
パラパラと拾い読みするもよし、知っている有名人を目次で見つけて読むもよし、あなたの心に響く言葉にきっと出会えるはず。
■ 『美しい科学の世界 ビジュアル科学図鑑』 ■
伊知地国夫/写真・文
東京堂出版 〈404〉
「葉脈」や「水面上の水滴」といった身近なモノから、「無重力状態の丸い炎」や「水を入れた風船が割れた瞬間」まで、普段見ることが難しい光景や科学現象を切り取って紹介した本です。美しい写真と分かりやすい説明により、読んでいるうちに科学の世界へと惹きこまれていきます。
■ 『かがみの孤城』 ■
辻村深月/著
ポプラ社 〈F〉
学校に行けず部屋にこもっていたこころは、5月のある日、部屋にあった鏡に吸い込まれてしまう。行き着いたところは西洋の童話に出てくるような城の前。そこには狼の面をかぶった少女がいた。城に集められた、似たような境遇の7人の中学生は、3月30日まで、9時から17時の時間厳守で、願いを叶える鍵さがしをすることになる。
■ 『ガラスの封筒と海と』 ■
アレックス・シアラー/著 金原瑞人/訳 西本かおる/訳
求龍堂 〈933〉
父親を海の事故で亡くしてから、トムは手紙をガラスの瓶に入れて、海へ投げるようになった。どうせ誰にも届かない、そう自分に言い聞かせるトムだったが、かすかな希望を捨てられずにいた。そんなある日、とうとう待ちに待った返事が来る。それは、海で死んだ者が行きつくといわれる場所、デイヴィ・ジョーンズの監獄からの手紙だった。
■ 『ハリネズミ乙女、はじめての恋』 ■
令丈ヒロ子/著
KADOKAWA 〈F〉
大阪出身&芸人一家に囲まれて育ったのに、暗くて面白いことが言えないコノカ。上京してお笑いとは無縁の生活を送っていたはずが、ハリネズミと会話できることがきっかけで芸能界にデビューすることになり―!?バイト仲間、ファン、そしてもう一度家族と向き合う中で、コノカの心に生えていた針は少しずつ抜け落ちていきます。
■ 『君の悩みに答えよう 青年心理学者と考える10代・20代のための生きるヒント』 ■
日本青年心理学会/企画
福村出版 〈159〉
「本当にしたいことがわからない」「親友かどうか確かめたい」「SNSに疲れる」「アイドルのようになりたい」友だちには相談できない真面目な悩みから恋の悩みまで、若者の心の専門家が全力で回答!生きるヒントをくれる。4コマまんがやグッとくる一言アドバイスが君たちを応援してくれるよ。もっと知りたい時はおすすめ図書を読んでね。
■ 『君が夏を走らせる』 ■
瀬尾まいこ/著
新潮社 〈F〉
金髪にピアスでだらしない高校生活を送っていた16歳の俺は、3歳上の元不良の先輩に頼まれて、1ヶ月限定のアルバイトをすることになった。その仕事とは、先輩の1歳10ヶ月の娘、鈴香(すずか)のベビーシッターだった!最初はとまどいながらも、全力で泣き、全力で笑う小さな存在が、いつしか俺の心の大きな部分を占めるようになっていき...。
■ 『大人を黙らせるインターネットの歩き方』 ■
小木曽健/著
筑摩書房 〈0073〉
大人から「朝から晩までスマホね」「SNSに自分の情報を載せるのは危ないよ?」なんて言われていませんか?「わかっていないクセに...」そうです、スマホが使われだしたのはここ数年。まずは正しいネットの知識を知って、大人の間違った思い込みを論破し、納得させましょう。正しく怖がるインターネットコーナーや、質問コーナーも必見です。
■ 『大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ』 ■
トミヤマユキコ/著 清田隆之/著
左右社 〈3779〉
高校までの学校生活と大学生活。違いはいろいろあるけれど、自由の幅が広がるのが一番大きな事ではないでしょうか。それは自分自身で判断し、決定し、行動しなくてはいけないということ。今までとの違いに戸惑ってしまう人も多いはず。そんな人のための案内書となるのがこの本です。「自分が大学生の時に読みたかった!」という大人の声、続出です。