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ティーンズ向け広報紙『ごちゃっと』第45号

ティーンズ広報紙『ごちゃっと』 第45号 発行

ティーンズ向け広報紙『ごちゃっと』第45号を発行しました。
『ごちゃっと』は名古屋市図書館21館の窓口で配布しているほか、下記PDFファイルでもご覧いただけます。

『ごちゃっと(第45号)』 <PDF形式,1.55MB>

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第45号の内容は、
特集その1 イケメンすぎる5(ご)りらの法則
特集その2 もっとゴリラについて知りたいぞ!
ゴリラを救え。
などです。

本の表紙をクリックすると、貸し出し中かどうかなどがわかります。
※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。

◆◇ 特集その1 イケメンゴリラが語る、イケメンすぎる5(ご)りらの法則 ◇◆

しゃーねーな!教えてやるか。

しゃーねーな!教えてやるか。

東山動物園の大スター、ゴリラの「シャバーニ」。確かにそこいらの男子よりイケメンですね!でもゴリラって、どんな動物でどんな生き方をしているんだろう。ゴリラの生き方の5法則、シャバーニに教えてもらいましょう!

1(いち)りら ★あいさつはきちんと、気持ちは伝える★

ごきげんよろしゅう

ごきげんよろしゅう

人間と同じように、オレたちも仲間にあった時にはあいさつをするぞ。それは、「グフーム」という、例えるならお腹から出すげっぷみたいな音だ。楽しい時は、「グコグコ」と笑ったり、「コホコホ(それは違うぞ)」と相手に注意したりもする。仲間とコミュニケーションがきちんととれることも、イケメンの秘けつだからな。

2(に)りら ★無用な争いは、しない★

うん  ごめん

うん  ごめん

オレたちは群れでケンカが起こりそうになると、シルバーバック(群れの中心雄)がすかさずケンカを止めに入る。大人同士のケンカには、子どもが仲裁に入ることもあるぞ。

ケンカのあとは顔を寄せて見つめ合うのがゴリラ流の仲直りの仕方だ。無用な争いはしない、それがオレたちの生き方だ。

3(さん)りら ★弱い犬ほどよく吠える。強いゴリラは...★

胸をたたいて大きな音を出す、ゴリラのドラミングを見たことあるか?昔の人間はこれを見て、オレたちを危険な生き物だと思っていた。

でも、それは間違いだ。ドラミングは闘いの意思表示なんかじゃない。自分の強さを周りにアピールすることで、戦いを避けることが目的なんだ。大切な群れを、守るためにな。

4(よん)りら ★優しさは、弱さではない★

じぃー  こ、これかぁ...

じぃー  こ、これかぁ...ん

ゴリラの子どもが大人に近づいて、相手の顔と手に持っている食べ物を交互にのぞきこんでいることがある。食べ物をねだっているんだ。すると、大人はしぶしぶでも食べ物をゆずる。オレたちの中では自分より小さいものや弱いものが優先されるんだ。覚えておくといいぞ。優しいということは弱さではなく強さだということを。

5(ご)りら ★だれかのために、生きる★

お父さんの背中、好き~

お父さんの背中、好き~

ゴリラの子育ては、子どもが小さいうちは母親がするが、少し大きくなると、オレたちシルバーバック(群れの中心雄で子どもたちの父親)がするぞ。父親は子どもに昼寝の邪魔をされても背中をすべり台にされても怒らない。オレもこう見えて、意外とイクメンだったりするぞ。

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◆◇ 特集その2 もっとゴリラについて知りたいぞ! ◇◆

さらに詳しいことはその道の専門家に聞くのがいちばん!ゴリラといえば、このお二人。
山極寿一さんとふしはらのじこさんに、ゴリラについて特別に語っていただきました。

山極寿一さん

山極寿一 さん
(人類学・霊長類学者であり、アフリカ各地でゴリラの研究をしているゴリラ研究の第一人者。現在の京都大学総長さん。)

「ゴリラは、人間のこころや社会の由来を映し出す鏡だと思います。いくら古い人間の化石を調べても、その心や暮らしはわかりません。人間に近いゴリラだからこそ、その行動から私たちの祖先の実像に迫ることができるのです。しかも、ゴリラは人間の直接の祖先ではなく、共通の祖先から分かれ、人間とは違う進化の道を歩んできました。だから、ゴリラの行動には人間を超えた能力がいくつも反映されています。そのひとつが、負けない構えです。ゴリラの胸をたたくドラミングという行動から、言葉以前の美しいコミュニケーションを知ってください。ゴリラの世界を知ると、私たち人間の暮らしがまた変わって見えてくるはずです。」

10代のみなさんに、オススメします!


10代のみなさんに、オススメします!

『ゴリラは語る』
『ゴリラは語る』表紙画像

山極寿一/著 講談社 2012年

『世界を平和にするためのささやかな提案』
『世界を平和にするためのささやかな提案』表紙画像

池澤春菜 山極寿一 他/著 河出書房新社 2015年


ふしはらのじこさん

ふしはらのじこ さん
(絵本作家であり、山極寿一さんの奥さま。ゴリラの研究をする寿一さんとともに、アフリカに住みながら子育てをした経験も。)

「ジャングルに潜む凶暴で邪悪な獣。長い間、私たち人間はゴリラにそんなイメージを抱いて来ました。キングコングもそうでしょう。でもゴリラは平和なくらしの中で、家族や仲間を大切にして生きています。野生のゴリラと出会った人は、その思慮深い眼差しに圧倒されます。ゴリラの社会の中には、私たち人間が失くしてしまったり、忘れ去ってしまった大切なものがあるのではないでしょうか。好奇心いっぱいで健気に生きる子どもゴリラたち、子どもたちを優しく見守る大人のゴリラたち。そんなゴリラの家族を描きたくて「ふたごのゴリラ」を作りました。絵本は子ども時代だけでなく、中学生にも高校生にも読んでもらいたい本です。大きくなってから見ると、子どもの頃とは違った世界が見えるはずです。」

絵本が伝えるゴリラの魅力、
ぜひ感じてください♪


絵本が伝えるゴリラの魅力、 ぜひ感じてください♪

『ふたごのゴリラ』
『ふたごのゴリラ』表紙画像

ふしはらのじこ/著 福音館書店 2015年

★この本もオススメ★ ゴリラの世界にまるごと浸りたい方に!

『ゴリラ図鑑』
『ゴリラ図鑑』表紙画像

山極寿一/写真・文 文渓堂 2008年

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◆◇ 新刊紹介 ◇◆

『おとめの流儀。』
『おとめの流儀。』表紙画像

小嶋陽太郎/著 ポプラ社

中学入学と同時にさと子が入ったなぎなた部にいたのは、名ばかり顧問と先輩が一人だけで、さっそく廃部の危機に。おまけに、第一目標が「打倒・剣道部」ってどういうこと!? 風変わりな部活動に翻弄されるさと子だが、やがてなぎなたの、そして人生の自分なりの「たたかい方」をつかんでいく。(ペンネーム:夜)

『カブキブ!4』
『カブキブ!4』表紙画像

榎田ユウリ/[著] KADOKAWA

歌舞伎が大好きなクロこと来栖黒悟は、高校の部活で歌舞伎をやってみたい。親友のトンボと共に、とりあえず同好会を結成することから始めたが、色々なトラブルが発生し...。ハラハラ、ドキドキ、スピード感のある青春が展開する。 今回の4巻は、クロに後輩ができるよ。(ペンネーム:たぬき)

『青い真珠は知っている KZ'Deep File』
『青い真珠は知っている KZ'Deep File』表紙画像

藤本ひとみ/著 講談社

和彦たち中3の男子3人は、夏休みを自然豊かな伊勢志摩で過ごすことになる。そこでは30年前に起こった、青い真珠と一人の海女にまつわる未解決事件が人々の心に影を落としていた。3人は各々の得意分野を活かして謎を追いかけ始める。青い鳥文庫から出ていたシリーズのその後の設定ですが、初めて読んでも楽しめます。(ペンネーム:ペガスス)

『車夫』
『車夫』表紙画像

いとうみく/作 小峰書店

両親が失踪して高校を中退した17歳の走(そう)。走ることが大好きで陸上部だった走は、部のOBに人力車の引手、車夫に誘われた。生活のためと働き始め、周囲の人達に助けられる内に走は次第に自分の居場所を見出していく。浅草で人力車を引くことになった少年と、訳ありのお客さんや引手たちを追った連作短編集。(ペンネーム:ペガスス)

『朝鮮半島がわかる本』
『朝鮮半島がわかる本』表紙画像

津久井惠/文,長田彰文/監修 かもがわ出版

タイトルの通り、古代から現代までの「朝鮮半島がわかる本」(時代別・全3巻)。ページは薄いが、中身は濃かった。写真や図版も大きく、「年表」「用語解説」「さくいん」もなかなか充実。ちょっとした調べものをするにも、通して読むのにも向いている。日本史や東アジアの国際関係の理解も深まる1冊、いや3冊。(ペンネーム:川島)

『選挙ってなんだろう!? 18歳からの政治学入門』
『選挙ってなんだろう!? 18歳からの政治学入門』表紙画像

高村正彦/著,島田晴香/著 PHP研究所

自由民主党の大物政治家、高村さんと、 AKB48の島田さんが、対談形式で政治に ついて語っています。今年の夏の参議院議員選挙から、18歳以上の人に選挙権が与えられますので、とりあえずさわりだけでも知っておきたい人も、どうぞ。選挙に行くことは、"世の中を悪く変わらせない"という意味も含んでいますよ。 (ペンネーム:たぬき)

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◆◇ ゴリラを救え。 ◇◆

かっこいい生き方をしているゴリラ

かっこいい生き方をしているゴリラ。
でも、ゴリラは絶滅危惧動物としてレッドリストに載っている動物です。森林伐採や内戦のために住みかが奪われている上、食用として高値で取引されるゴリラの肉を求めて密猟が絶えないからです。私たち人間がゴリラの生存をおびやかしているのです。

一方で、ゴリラを救おうと活動している団体がいます。

POPOF(ポポフ)

ポレポレ基金(Pole Pole Foundation)の略称でコンゴ民主共和国のNGO団体。ポレポ?は「ぼちぼち」という意味のスワヒリ語。あせらず、ゆっくり運動の輪を広げていこうという気持ちが込められています。密猟防止のために、地元の人たちにゴリラに対して理解を深める教育を行ったり、ゴリラツアーを行って海外の人にもゴリラや環境について考えるきっかけをつくる活動などをしています。山極さん、ふしはらさんが活躍するPOPOFの日本支部では、ゴリラのグッズを販売したり、展示会や講演会を開いて寄付をつのることで、POPOFの活動に役立てています。

POPOFの活動について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください

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