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ティーンズ広報紙『ごちゃっと』第24号

ティーンズ広報紙『ごちゃっと』 第24号 発行

ティーンズ向け広報紙『ごちゃっと』第24号を発行しました。
『ごちゃっと』は名古屋市図書館21館の窓口で配布しているほか、下記PDFファイルでもご覧いただけます。

☆ 『ごちゃっと(第24号)』 <PDF形式,1.16MB>

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第24号の内容は、
読書フェスティバル開催記念 誌上ビブリオバトル!
ごちゃっと「特別版」発行!
などです。

本の表紙をクリックすると、貸し出し中かどうかなどがわかります。
※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。

◆◇ 読書フェスティバル開催記念 誌上ビブリオバトル! ◇◆

11月4日に鶴舞中央図書館・名古屋市公会堂で開催された「読書フェスティバル」。その一企画として、「知的書評合戦ビブリオバトル」が開催されました。そこで、この「ビブリオバトル」を、「ごちゃっと」の誌上でやってみようと思います。...といっても、「ビブリオバトル?」という人がほとんどだと思います。そこで、まずは「ビブリオバトル」の説明から。


ビブリオバトルって何ですか?

ビブリオバトルとは、参加者が各自持ってきたおすすめの本を、制限時間内で紹介しあい、どの本が一番読みたくなったかを決める読書会です。読書会といっても、堅苦しい雰囲気はありません。激しささえ感じる、まさにバトルというべき雰囲気に包まれます。

どういう風にやるのですか?

各自読んで面白かったと思う本を持って集まります → 発表者はおすすめの本について5分間発表をします。その際カンペは使わず、アドリブで話します → 発表終了後、全員で3分間質疑応答を行います → 全員の発表終了後、全員の投票で「どの本が一番読んでみたくなったか?」を基準に「チャンプ本」を決定します。

今回はどうやるの?

今回は観客もいないし、時間も計れないということで、発表者は決められたスペースでおすすめ本の紹介を書く → 1対1対決で、より読みたくなったのはどちらかをジャッジする、という形で行います。


◆ battle 1 テーマ 「食!Eating」 ◆

読むvs作る、食べたくなるのはどっち?

■ 『夜の光』 ■

坂木司/著
新潮社

高校の天文部に所属している男女4人が主人公の本作。5つの短編が収録されていて、裏庭の池で光るホタルの正体や、バイト先の不思議な客にまつわる謎などを解いていく最近流行りの日常ミステリーです。この作品の見所の一つが、食事のシーン。アスパラ直火焼きに春キャベツのカレー、和洋中ごちゃまぜ鍋。中でもおいしそうなのが、最後の短編に出てくるお菓子!チョコと火であぶったマシュマロをクラッカーでサンドしたもので、「試してみたい!」と思いつつも、自分の家が電気コンロなためにいまだ実現できていません。登場人物たちはそれぞれの悩みを抱えていて、決して楽しいだけの日常じゃない。でも食事を共にするシーンがあることで、何かほっとするんですよね。たとえ家族でなくともそこに絆が生まれている感じ。私は大好きです。(忍)

■ 『ひとり暮らしの台所』 ■

『ひとり暮らしの台所』表紙画像

柳澤英子/著
日東書院

おいしいごはんが食べたい!!そんな時役立つ料理本、数々の中からおすすめ。何がすごいって「ほんとにひとり暮らし(の家)でつくれる」。コンロひとつで台所用具の置き場もない、とにかく狭いひとり暮らしの台所!お湯を沸かしつつフライパンを熱し~なんてムリ!!
でもこの本のレシピは、おかずも丼ものもパスタもコンロひとつでOK。ひとり暮らしにかぎらず、お手軽カンタンにできるのはうれしい。もちろん味もばっちり。基礎の基礎(米の炊き方とか包丁の使い方とか)から載ってるから、はじめてさんでも大丈夫!おいしいごはんをめしあがれ☆(弓)

○ 判定! 『夜の光』の勝ち! ●

『ひとり暮らしの台所』で料理を基礎から学び直そうとも思うのだけど...『夜の光』のお菓子に心を奪われました(*^^*)わが家はガスコンロなので(火事に気をつけて)今度試してみます!(千雪)

ノーサイド ~勝負を終えてひとこと~

☆ ヤッター!料理もいいけど、物語のほうも楽しんでね!(忍)
★ ちぇっ、ごはん食ーべよ。エビマヨ炒めか、豚肉のっけ蒸しか・・・(弓)


◆ battle 2 テーマ 「スポーツ!Spports」 ◆

ある意味マニアックなスポーツ本が激突!

■ 『延長戦に入りました』 ■

奥田英朗/著
幻冬舎

直木賞作家のスポーツエッセイ...と言っても、選手の深層心理に切り込むとか、感動を伝えるとか、そんなのはまったくない。何しろそれぞれのテーマが、「レスリングのタイツはなぜ乳首を出すのか」「ボブスレーの前から2番目の選手は何をする人なのか?」「小学校の校庭散策と昇り棒の誘惑」...。
ただ、単にねじまがった見方をしているだけではない。レスリングの乳首丸出しからアマチュアスポーツ界の前例主義を見出し、前から2番目の人の役割からボブスレーの競技性を考察し、昇り棒に青春の甘酸っぱさを見る。
それらは決して真正面から見ているだけではわかりえない斜めからものを見て、はじめて物事の真理を見出すことだってある、ということをこの本は教えてくれる...かなあ?(sh)

■ 『熱烈応援!スポーツ天国』 ■

『熱烈応援!スポーツ天国』表紙画像

最相葉月/著
筑摩書房

表と裏、光と影、メジャーとマイナー。それはスポーツの世界にもあてはまる。野球やサッカーなど人気の高いスポーツの一方で、一般的にあまり知られていないスポーツも数多く存在する。今では全国的に知られるようになった女子サッカーも、それまでは決して 目立つ存在ではなかった。
しかし、どんなに知名度が低くても、競技の魅力に取りつかれたプレイヤーや熱い思いで応援するファンはいる。フリーライターの著者は、そんなマイナースポーツをあえて取材を申し込まず一市民として観戦、競技のありのままの様子をイラストを加えて伝えてい る。また、応援作法も紹介しており、初心者にもすぐ応援に参加できるようになっている。
ドッジボールや腕相撲、一輪車、雪合戦だって立派なスポーツだ!あなたもこの本で「推しスポーツ」を見つけて応援しよう!(千雪)

○ 判定! 『熱烈応援!スポーツ天国』の勝ち! ●

「推しスポーツ」っていうキャッチーなフレーズにやられました。それと、いかにもスポーツっぽい熱狂を味わえそうなところも◎。でも、『延長戦に入りました』のボブスレーのくだりも激しく気になる・・・。両方読もっ!(生)

ノーサイド ~勝負を終えてひとこと~

☆ これからの時期は雪合戦ですね。実況中継があったら面白そう。(千雪)
★ 「・・・かなあ?」って言ってるようじゃダメですね。やはり。(sh)


◆ battle 3 テーマ 「芸術!Arts」 ◆

芸術、わかる?わからない?

■ 『グレープフルーツ・ジュース』 ■

オノ・ヨーコ/著
講談社

この本の中には、たとえば「空の雲を数えなさい。雲に名前をつけなさい。」とだけ書かれたページがある。わけがよくわからなくても、とりあえず、どうか心を開いて、やってみてほしい。実際やってみると、久しぶりに空を見上げるのが気持ちよかったり、雲の形に似たあの人のことをなぜか思い出してしまったり、途中で関係ないことを考えてしまうかもしれない。でも、気持ちが普段の生活から離れた分、心が少し軽くなった気がしないだろうか。
ポイントは、書かれている文そのものよりも、読んだ人が行動や想像をすることによって心を動かされる(感動?)ということ。つまり、オノ・ヨーコの芸術作品は、読んだ君の手によって君の心の中で完成するのだ。この本に収められている作品は30以上。君はいくつ完成させられるか!?(mt)

■ 『光の旅 かげの旅』 ■

『光の旅 かげの旅』表紙画像

アン・ジョナス/著
評論社

いろんな風景が白黒で描かれた絵本。
まずはフツウに読む。読み終わったら本を上下さかさまにして、こんどは後ろから読む。
すると、おぉ~! さっきまで朝だった風景が、こんどは夜に見える! 山道がカミナリになってる!
何度見ても「おぉ~」って思う。百見の価値アリ! (生)

○ 判定! 『グレープフルーツ・ジュース』の勝ち! ●

『光の旅かげの旅』、絵の雰囲気も素敵だしおもしろいな。表紙絵からも「おぉ~」って感じ、わかる・・・から逆によくわからない『グレープフルーツ・ジュース』読んでみたい!(弓)

ノーサイド ~勝負を終えてひとこと~

☆ わーい。でもこれでこの本の魅力を伝えきれたとは思っておりません。(mt)
★ 「よくわかんない」ってのも、アートの魅力の一つなのかもね。(生)


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◆◇ 新刊紹介 ◇◆


■ 『いつか、君へ Boys』 『いつか、君へ Girls』 ■

『いつか、君へ Girls』表紙画像

『いつか、君へ Boys』表紙画像

ナツイチ製作委員会/編
集英社

友達へ、家族へ、恋しい人へ、伝えたい気持ちや言葉があるのに、うまくできずにもどかしい。そんな少年・少女の物語を、文学賞受賞作家や人気ラノベ作家などの豪華メンバーでお届けします。(弓)

■ 『サエズリ図書館のワルツさん 1』 ■

紅玉いづき/著
星海社

本がとても貴重なものとなり、一般の人々にとって気軽に手に取れるようなものではなくなった世界。とある町の図書館には、今日もさまざまな人がやってくる。本はそんな人たちをいつものように優しく迎え入れるのだった。(忍)

■ 『本を味方につける本』 ■

永江朗/著
河出書房新社

本はあなたの味方だ。考えなければいけない時には、手助けをしてくれる。退屈な時には、楽しませてくれる。しかし、すべての本がそうだというわけではない。中には、いや、かなりの割合でクズな本もある。では、たくさんの本の中から、どうすればすばらしい本を見つけられるだろうか。本との付き合い方を、考えてみよう。(sh)

■ 『たのしいHIP-HOPダンス入門』 ■

井上さくら/監修
ベースボール・マガジン社

今年度から中学校の保健体育で必修になったダンス。いきなりプロのダンサーのように踊るのは難しいけど、基本のステップやテクニックを学べば確実に上達できるよ。写真つきの解説と付録のDVDを参考に練習して、目指せヒップホップマスター!(千雪)

■ 『きみがモテれば、社会は変わる。』 ■

宮台真司/著
イースト・プレス

モテたい!と思ってこの本を手にとってみれば、自殺問題、経済問題、民主主義etc...について書いてある。「内容間違ってるんじゃない???」いいえ、「モテ」につながる大事な問題なのです。(弓)

■ 『ゴリラは語る』 ■

山極寿一/著
講談社

恋や友情、家族のことから、人類の平和や環境問題まで、人間はとても悩みが多い生き物だ。作者はそんな難しい問題を考えるためのヒントが、ゴリラの生活を観察し続ける(なんとその道30年!)中で見えてきたという。見習いたくなるようなゴリラたちのカッコいい生きざまとは?(mt)

■ 『ティーンズライフ』 ■

歩祐作/著
講談社

「今が、最強だ。僕はこの時間が、いつまでも続いても構わない」。男女5人の高校生の、ささやかだけど宝物のようなエピソード。悩んだり傷ついたり遠回りしたり、大変だけどそれもいいかなって思える。作者は名古屋出身の19歳!(生)

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◆◇ ごちゃっと「特別版」発行! ◇◆

ごちゃっと「特別版」

2012年6月に名古屋市立中学校・特別支援学校と図書館で配布した「なごやっ子読書カード」を使って、「ごちゃっと」の特別版を作りました。

11月初旬より、名古屋市立中学校・特別支援学校と各区の図書館で配布を開始しますので、ぜひ手に取ってみてください!

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