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ティーンズ広報紙『ごちゃっと』第14号
ティーンズ広報紙『ごちゃっと』 第14号 発行
ティーンズ向け広報紙『ごちゃっと』第14号を発行しました。
『ごちゃっと』は名古屋市図書館21館の窓口で配布しているほか、下記PDFファイルでもご覧いただけます。
PDF形式のファイルを閲覧するにはAdobe Reader(無料)が必要です。AcrobatReader5.0以上を推奨しています。
第14号の内容は、
・ライトノベル作家 綾里けいし先生トークショー
・卒業&入学式・新生活
・ほんのいばしょ10~今回は3(さん)の後(うしろ):社会科学(後半)
などです。
◆◇ ライトノベル作家 綾里けいし先生トークショー ◇◆
2011年1月22日(土)、鶴舞中央図書館で、2010年デビューのライトノベル作家、綾里けいし先生をゲストに招いて、トークショーを開催しました。
作家という仕事について、作品についての話など、いろんなおはなしをきくことができました。
対談した(弓)が内容をお伝えします!
■ 作家になるまで ■
昨年1月にデビューし、大学卒業とほぼ同時に専業作家となった綾里先生。
作家は小さい時からの夢で、なんと小学生の時から書いていたそう!
形になってきたのは中学生のころから。
ライトノベルにかぎらず、いろいろな雰囲気の小説を書いていたそうです。

綾里先生の学生時代の愛読書。
さすが読書家、ジャンルが多彩です!
綾: 図書館で読みきかせなどの活動をしていた親の影響もあって、小さい頃から図書館や本は身近な存在でした。
作家になるという夢は家族も賛成して応援してくれていました。
反対される人も多い中、とても恵まれた環境だったと思います。
弓: 大学は文学部を?作家になることを考えて?
綾: 作家や小説のためではなく、文学が好きで勉強したかったので。
近代文学を学びました。作品にも生かせているといいなと思います。
弓: 作家になるための勉強というか、文章を書く勉強はしたんですか?
文章を書くにあたって、どのように学べばいいか、アドバイスはありますか?
綾: 大学の講義でいくつか受けましたが、特に作家になるための勉強をしたというわけではないですね。
ハウツー本なども合う合わないがあると思います。
インターネットなどに流れている情報も同様だと思いますので、うのみにせずに自分を信じた方がいいこともあります。
■ 作品について ■
ライトノベルはいくつか書いたものの、投稿するレベルになったのは『B.A.D.』がはじめてとのこと。
自分の好きなものをつめこんでできた作品、とはいえ・・・

『B.A.D.
1 繭墨は今日も
チョコレートを食べる』
綾里けいし/著
kona/イラスト
エンターブレイン(ファミ通文庫)
(c)2010 Keishi Ayasato/
PUBLISHED BY ENTERBRAIN,INC.
綾: こもって書くタイプなので、人から見てどうなのか悩むこともあります。自分と向き合う作業ですね。
書き上げた作品も編集さんのチェックがはいって全部修正することもあります。
作家になりたい人は、壊すことに慣れておくといいと思います。
自分が書いたものをためらいなく直せるかが、重要だと思います。
弓: 作家になるような人は自分の文章が好きで自信があるでしょうから、それはなかなか大変そう・・・。
綾: 自分が書いたものに自信があるなら、戦うこともあります。
でも直すことに慣れておかなくては、後が大変かと思います。デビュー前は書き直しですごく苦労しました。
自分の文章のクセや欠点なども、自分で何度も確認したり、信頼する姉のアドバイスを受けて読みやすいよう変えてきました。
■ 作家というシゴト ■
そのデビュー作が次々と刊行され、多方面に展開。心がけていることなどは?
綾: 〆切厳守です。後の予定がくずれるし、イラストレーターさんや編集さんなど関係者に迷惑がかかりますので、
作家として最低限守るようにしています。
弓: 信頼のために。
綾: 作家は〆切を破ってなんぼ、守らないと思われがちですが、そこは守らなくてはと心がけています。
この人はこれだけの仕事量をこなせる、とわかってもらうため、今後仕事をもらうためにも重要な点だと思います。
弓: はたから見るととんとん拍子できたように見えますけど、
ひとつひとつをしっかりこなせるよう自律しているからこそ、ここまでくることができたということですね。
1年を終えて今の気持ちは。
綾: 1年で3年分くらい過ぎたような印象です。
密度が濃く、一生しないと思っていたような経験もいくつかさせていただきました。よくやってこれたなと。
まだ夢のようです。生活にはあまり変化はありませんし、メディアミックスなども、目にしても実感はなかなかもてていません。
■ ライトノベル作家をめざす人へのメッセージ ■
孤独な作業でつらいことも多々ありますが、はじめからおわりまで自分のために時間を使っているという実感をもてる仕事です。
今は情報がいろいろあるので積極的に取り入れつつ、悩みすぎずに、自分のいちばんやりたい方向・方法でめざしていってもらえたらと思います。
このほか、ここにはとても書ききれないほどたくさんのおはなしをしてくださいました。
会場の方からの質問にも回答してもらえました。
綾里先生、ありがとうございました!
◆◇ 卒業&入学式・新生活 ◇◆
3月と4月は、卒業と新生活の季節。出会いと別れの季節だね。
期待でわくわくしている人も不安いっぱいの人もいるかな。
卒業や別れはさびしいね。でも、『ズッコケ三人組』シリーズの作者の那須正幹さんは、最後の巻で、
「ものごとには、はじめがあり、そしておしまいがある。永遠につづくと思っている、きみの子ども時代もやがては卒業式をむかえるのだよ」
(『ズッコケ三人組の卒業式』 ポプラ社)と言っている。
おしまいは、なにかのはじまりだ。本や図書館といっしょに、ガンバロウ!
表紙をクリックすると、貸し出し中かどうかなどがわかります。
※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。
★ 学校生活の思い出は ★
■ 『夜のピクニック』 ■
恩田陸/著
新潮社
夜を徹して、80キロを歩く伝統行事の「歩行祭」。
甲田貴子は、友達と3年間の思い出やこれからの夢を語り合いながら、高校生活最後の「歩行祭」のゴールを目指す。
実は、貴子は、3年間誰にも言えなかった秘密を胸に、小さな賭けをしていたのだ。
ゴールまでに、クラスメイトの西脇融に声を掛けるという賭けを・・・。
■ 『リボン』 ■
草野たき/著
ポプラ社
卓球部の女子には、卒業式に好きな先輩から制服のリボンをもらう伝統があった。人気があるのは、彼氏がいる先輩。
亜樹は、あまり人気のない池橋先輩からリボンを、なぜかもらなえなかった...。
そこから、波風を立てないように生きてきた亜樹の中で、何かが変わり始めた。
そして、亜樹自身の卒業式は?
とまどい、挫折、まよい、失敗、はげまし、やさしい言葉、うれしいできごと。亜樹の中学校生活最後の一年間。
★ "卒業"というものがたり ★
■ 『卒業。』 ■
■ 『旅立ち。』 ■
★ 先生からもらったものは ★
■ 『あのころ、先生がいた。』 ■
伊藤比呂美/著
理論社
小学校にも中学校にも高校にも、先生がいた。
いろんな先生がいたよね。好きな先生、嫌いな先生。怖い先生、優しい先生。まじめな先生、ヘンな先生。
いろんな先生がいるから、いろんなことを教えてくれる。
何年何年もたってから、そのことに気づくかもしれないね。
★ 将来の夢と希望 ★
■ 『未来への手紙』 ■
『未来の自分に、手紙を書こう。』プロジェクト/編
講談社
アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ~」という曲から生まれた本。
未来の自分に宛てた100 通の手紙。君は未来の自分に、何を聞いてみたい?
この本には、大人や高齢者の方の手紙も載っている。
いくつになっても、失敗しても、夢は持つことができるんじゃないかな。
★ 期待と不安の新生活 ★
■ 『はじめての日々』 ■
小林深雪/著
講談社
「わたしは、今日、はじめての扉を開ける。この先には、なにが待っているんだろう。」
湾岸高校に入学した小川凛。
高校でのはじめてのこと。友情、恋愛、勉強、部活、アルバイト・・・。
人気シリーズ『泣いちゃいそうだよ』の高校生編。
■ 『妖怪アパートの幽雅な日常 1』 ■
香月日輪/著
講談社
夕士は、幼いころに両親を亡くしたため、高校入学とともにはじめた下宿生活。
ところがそこはちょっと変わった住人が暮らすアパートだった。
いろんな住人の中で、夕士も変わっていく。
こんなアパートがあったら、住んでみたいな~。
★ 図書館は新生活にも役立つのだ! ★
■ 『ひとり暮らしをはじめる本』 ■
◆◇ 新刊案内 ◇◆
表紙をクリックすると、貸し出し中かどうかなどがわかります。
※表紙の画像掲載に関する著作権の許諾については、出版社の許可をいただいております。
■ 『百鬼夜行の少年 鏡ヶ原遺聞 壱ノ巻』 ■
天堂里砂/著
中央公論新社
子供の頃から、他人には視えない「もの」を視てきた秀一。
父の死をきっかけに叔父の住む田舎へと引っ越したが、ひょんなことから寺で住み込みのバイトをすることに。
そこにはたくさんの妖怪と、得体の知れない住職がいて―。(忍)
■ 『僕たちは世界を変えることができない。』 ■
葉田甲太/著
小学館
フツーの大学生の著者が、150万円でカンボジアに小学校が建つことを知り、なんとなくやってみようと思い立つ。
資金集めのイベントや現地視察を経て、ついに小学校が開校するまでの記録。
ぜんぜん熱血じゃないけど、むしろゆるいけど、だからこそ伝わってくる何かがある。(生)
■ 『かわいいエコ雑貨』 ■
平田美咲/著
小学館
チョコの袋がファスナーつきのポーチに、リップクリームケースが針山や、消しゴムハンコに変身!
ラーメンのカップ、キャンディーの包み紙、どんな素材だろうが、大胆に縫ったり貼ったりして、自分だけのすてきな小物をつくっちゃおう。(夏)
■ 『ボクたちに殺されるいのち』 ■
小林照幸/著
河出書房新社
まちを歩いていると、野良猫に出会うことがあるね。
なぜ野良猫はいるのだろう。 ペットはかわいいけれど、年間28万匹の犬や猫が殺処分になっている。
身近なペットのことから、人と動物との関係を考えてみよう。(七)
■ 『みんなのふこう』 ■
■ 『ヒトラー・ユーゲントの若者たち』 ■
◆◇ ほんのいばしょ10~今回は3(さん)の後(うしろ):社会科学(後半) ◇◆
図書館の本は0から9の数字を使って分類されているよ。(詳しくは「シカクニト!」第1回(ごちゃっと4号)」を見てね。
今回は「3(さん)の後(うしろ):社会科学(後半)」を紹介します。
社会科学のなかま
- 300
社会科学 - 310
政治 - 320
法律 - 330
経済 - 340
財政 - 350
統計 - 360
社会 - 370
教育 - 380
風俗習慣・民俗学・民族学 - 390
国防・軍事
★ 統計 ★
『日本国勢図会 2010/11』(351)矢野恒太記念会/編集 矢野恒太記念会など。
基本的なデータを調べるのに便利。
★ 社会 ★
一口に「社会」といってもいろいろ。
『自分をさがそ。』(3679)杉山貴士/著 新日本出版社〔性問題〕や、
『ぼくは13歳職業、兵士。』(3694)鬼丸昌也/著 合同出版〔児童福祉〕など、社会問題は幅広い。
なんといっても押さえておきたいのは、『知っておきたい!働く時のルールと権利』(3661)籏智優子/著 ぺりかん社などのお仕事関係。
将来に悩んでいる人は必見のジャンル。
★ 教育 ★
幼児(幼児教育)から大人(生涯教育)まで、教育と名のつくものならなんでもござれ。
『高校生のキャリア・デザインと新しい大学・短大選び』(3768)岩田雅明/著 ぎょうせいなど、進路を決める参考になる本や
『慶大生が書いたAO入試合格マニュアル』(3768)井原真吾/著 ダイヤモンド社なんて受験にすぐ効く1冊もある。
★ 風俗習慣・民俗学・民族学 ★
『行儀作法の教科書』(3859)横山験也/著 岩波書店など、ある日突然必要になるマナーの本はこのあたり。
妖怪の本がひそかに棲息していたりもする。
国防・軍事(390)が入らなかった...。
それだけ社会科学には魅力的な本が多いということだ。
ぜひ棚の前に立って、より自分に合う本を探してみてほしい。
次回は「4:自然科学」を紹介するよ!