蔵書情報
この資料の蔵書に関する統計情報です。現在の所蔵数 在庫数 予約数などを確認できます。
書誌情報サマリ
書名 |
ナラティヴの被害学
|
著者名 |
阿部幸大/[著]
|
出版者 |
文学通信
|
出版年月 |
2025.4 |
請求記号 |
9302/01194/ |
資料情報
各蔵書資料に関する詳細情報です。
No. |
所蔵館 |
資料番号 |
資料種別 |
配架場所 |
別置 |
帯出 |
状態 |
1 |
鶴舞 | 0238590152 | 一般和書 | 2階開架 | 新着本 | | 貸出中 |
関連資料
この資料に関連する資料を 同じ著者 出版年 分類 件名 受賞などの切り口でご紹介します。
英文学 アメリカ文学 映画-アメリカ合衆国 暴力
書誌詳細
この資料の書誌詳細情報です。
請求記号 |
9302/01194/ |
書名 |
ナラティヴの被害学 |
並列書名 |
Narrative and Victimology |
著者名 |
阿部幸大/[著]
|
出版者 |
文学通信
|
出版年月 |
2025.4 |
ページ数 |
335p |
大きさ |
20cm |
ISBN |
978-4-86766-071-3 |
分類 |
93027
|
一般件名 |
英文学
アメリカ文学
映画-アメリカ合衆国
|
書誌種別 |
一般和書 |
内容紹介 |
なにが暴力で、なにが暴力でないのか。村上春樹から精神分析、慰安婦問題まで、人文学の広範な領域を見渡しながら、「被害学」というナラティヴ分析の枠組みを理論化し、被害と加害の重層的なポリティクスを解きほぐす。 |
タイトルコード |
1002510000874 |
要旨 |
『ナラティヴの被害学』は暴力批判の書である。なにが暴力で、なにが暴力でないのか。誰が加害者で、誰が被害者なのか。そうした暴力にかんするわれわれの認識は、ナラティヴという知識の形式によって強力に規定されている。ある複雑な事象を、加害者たる「やつら」と被害者たる「われわれ」という二元論によって単純化するナラティヴは、暴力は「やつら」の問題なのだとわれわれに教える。だが、暴力に反対する「われわれ」自身を加害者の立場に置いてみないかぎり、暴力の問題をラディカルに考えることはできない。暴力をふるうのは一部の異常者ではなく、われわれ全員なのだから。われわれが抵抗すべきは、戦争や虐殺のような大規模で明瞭な暴力だけではない。全暴力である。いま、暴力を「やつら」の手から奪還し、加害性を社会全体に再配分せねばならない―まさしく暴力を回避するために。ヴァージニア・ウルフ、トニ・モリスンから、村上春樹、ハーマン・メルヴィルまで。精神分析、情動理論から、記憶研究、エコクリティシズムまで。奴隷制、テロリズムから、慰安婦問題、アフロ・アジアまで。人文学の広範な領域を見渡しながら、阿部幸大は本書で「被害学」victimologyというナラティヴ分析の枠組みを理論化し、被害と加害の重層的なポリティクスを解きほぐす。 |
目次 |
第1章 ナラティヴの被害学 第2章 トマス・ピンチョン『重力の虹』におけるエコロジカル・ナショナリズム 第3章 ノラ・オッジャ・ケラー『慰安婦』におけるコリアン・アメリカン二世の応答可能性 第4章 トニ・モリスン『ビラヴド』におけるメランコリックな愛と醜い感情 第5章 ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』におけるシェル・ショックとジェンダー 第6章 デブラ・グラニク『足跡はかき消して』におけるベトナム戦争と9・11以降のホームランド 第7章 ハーマン・メルヴィル「バートルビー」におけるグローバル市場と受益者 第8章 『トップガン』シリーズにおけるアメリカの軍事史と例外主義 第9章 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』におけるアジア太平洋戦争のポストメモリー 第10章 ティム・オブライエンとヴィエト・タン・ウェンにおけるベトナム帰還兵と癒しの旅 |
内容細目表:
前のページへ