こんなほんあんなほん ティーンズ(中高生)向き 2013年度版
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2013年度版
『シャインロード』
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升井純子/著 講談社 〈913〉 |
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小樽の女子高生、遠藤三冬(みふゆ)は、就職活動に苦戦中。周りの人には内定が出はじめたのに、また不採用通知が届く。学校帰り、印刷屋の校正バイト募集の貼り紙を目にし、ふらふらとバイトを始めた三冬。だが、大きな失敗をしたり、印刷屋の主人夫婦や周囲の人の働く姿に触れるうちに、自分がどう働きたいのかを考えるようになってゆく。 |
『オレたちの明日に向かって Life is Beautiful』
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八束澄子/[著] ポプラ社 〈913〉 |
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中2の勇気がジョブトレーニング(職業体験)の場に選んだのは保険代理店。母がお世話になっている担当者、今井さんに興味を持ったからだが、保険を取り巻まく物騒な話も多く厳しい現実に驚く。はたらくおとなのかっこよさと社会ではたらく大変さを身にしみて感じるうちに、勇気も一歩踏み出せる行動力を身につけていく。 |
『空中トライアングル』
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草野たき/著 講談社 〈913〉 |
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幼なじみの圭と、久しぶりに再会した琢己と律子。大喜びの律子とは逆に、恋人の琢己はなんだか不機嫌。昔のように三人で仲良くしたい律子だったが...。同じマンションの仲良しの三人は、正三角形のトライアングルだと信じていたあのころ。でも、実はその頃から、ばらばらのいびつな三角形だったことに気づいていく律子だった。 |
『介助犬を育てる少女たち 荒れた心の扉を開くドッグ・プログラム』
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大塚敦子/著 講談社 〈916〉 |
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非行をした子どもたちを収容し、社会で暮らしていけるようにする更生施設「シエラ」。カリフォルニア州にあるこの施設で暮らす少女たちには、さまざまなプログラムが用意されている。なかでもユニークなのが「ドッグ・プログラム」。介助犬の訓練プログラムだ。愛情を注げば必ず返してくれる犬との関係性をとおして、立ち直っていく少女たちの物語。 |
『ティーンズライフ』
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歩祐作/著 講談社 〈F〉 |
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「今が、最強だ。僕はこの時間が、いつまでも続いても構わない」。男女5人の高校生の、ささやかだけど宝物のようなエピソードが静かにつづられる。みんなで海に行ったこと、家族のこと、恋人のこと...。たいした事件はおこらないけれど、それぞれに悩んだり傷ついたりする登場人物たちに共感し、ひきこまれる。10代の作者がえがいた、等身大のリアル。 |
『サクラ咲く』
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辻村深月/著 光文社 〈F〉 |
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学校は自分のものじゃないってわかってる。けど、少なくとも部内にいる間だけは学校の主役だと感じられるような場所を作りたかった。映画同好会を部に格上げしたい。それにはコンクールに出す映画の主演を「図書室の君(きみ)」に頼まなければ!(「世界で一番美しい宝石」) 少しずつつながった3編を収録。 |
『モナミは世界を終わらせる?』
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はやみねかおる/[著] 角川書店 〈F〉 |
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ドジで明るい女子高生のモナミは、あやしい少年から信じられない事実を告げられる。モナミの学校での行動が、なぜか世界の動きに大きな影響を与えているというのだ。そんな彼女の命を狙う者や、それを阻止しようとする者たちが、モナミをめぐって大さわぎ!テンポがよくて読みやすい、コメディタッチの学園ふしぎミステリー。 |
『学生時代にやらなくてもいい20のこと』
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朝井リョウ/著 文芸春秋 〈9146〉 |
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今年、平成生まれで初、戦後最年少で直木賞を受賞した著者が大学生時代に体験した事柄をつづったエッセイ。 バスローブ姿で100キロハイクに参加したり、カラーモデルになって美容院のお兄さんに振り回されたり、とにかく笑えて面白い。確かに学生時代にやらなくてもいいけれど、こんな毎日が過ごせたら楽しいと、皆さんも思うはず! |
『サウスポー』
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ジュディス・ヴィオースト/作 金原瑞人/訳 はたこうしろう/絵 文渓堂 〈エ〉 |
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お互い気になっている、リチャードとジャネット。でも、素直になれません。そんな二人のメモともつかない手紙のやりとりです。誕生日パーティーのこと、野球チームのこと、友達のことなど、毎日のちょっとしたできごとやそのとき思ったことを書きしるします。やがて二人は心をかよわせていき...。 |
『こんにちは美術1・2・3』
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福永信/文と構成 岩崎書店 〈70〉 |
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みんな、絵はすきかな?この「こんにちは美術」では、ちょっとかわっていて楽しくなる絵や写真、彫刻などの作品を紹介しているよ。めくるしかけの中に、それぞれの作品の面白さがかくれていて、開くたびに楽しくなること間違いなし! 美術が苦手な人にも、おすすめだよ。 |
『人生なんて無意味だ』
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ヤンネ・テラー/著 長島要一/訳 幻冬舎 〈949〉 |
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「意味のあるものなんて何もない。どうせ、いつかはみんな死んでしまうのさ」同じクラスのピエールはそう言って、学校に来るのをやめてしまった。自分たちの人生までも否定された気がした私たちは、ピエールを見返すため、意味のある大切なもの(釣り竿、日記帳、自転車...)を集めて「意味の山」を作りはじめた。誰もが納得する、意味のある山は完成するのだろうか? |
『ぼくたちのアリウープ』
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五十嵐貴久/著 PHP研究所 〈F〉 |
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バスケ部での活躍を夢見て、国分(こくぶ)学園に奇跡的に合格したジュンぺー。しかしいざ入学してみると、バスケ部は3年生の起こした不祥事により、1年間の対外試合禁止期間中。残った2年生にはなぜか「1年は練習に参加させない」と宣言されてしまう。ジュンぺーたち1年生は、勝てば練習参加、負ければ退部という条件をかけて、2年生にバスケの試合を挑むことにした。 |
『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』
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タミ・シェム=トヴ/[著] 母袋夏生/訳 岩波書店 〈92〉 |
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第二次大戦中、オランダに住む10歳のユダヤ人の少女は、ナチスの迫害から逃れるためリーネケと名前を変え、たった一人で、ある村医者の家に預けられます。リーネケの心の支えは、父親から届く小型本の形をした絵入りの手紙でした。今も残る愛情とユーモアにあふれた9冊の手紙と、リーネケの記憶をもとにした実話です。 |
『さがしています』
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アーサー・ビナード/作 岡倉禎志/写真 童心社 〈36〉 |
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原爆が投下された後の広島に、靴、眼鏡、弁当箱、ビー玉など、おびただしい数の「もの」が、持ち主を失って、とり残されました。 アメリカ生まれの詩人が、平和記念資料館に眠る、声なき「もの」たちのかすかな声に耳をすませ、突然に断たれた持ち主とのつながりをさがしつづける、祈りにも似た言葉をすくいあげました。 |
『こども東北学』
『八月の光』
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朽木祥/作 偕成社 〈913〉 |
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1945年8月6日、広島におとされた原爆は、多くの人々の命を奪いました。ある女性は石段に影のみを残し消失し、女学生を見殺しにした青年は自分の名前を思い出せなくなりました。器量自慢だったある女性は見る影もなくやつれはてたすえ、この世を去りました。 原爆の閃光をあびた人々の苦悩と再生を描いています。 |
『リアル・ファッション』
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ソフィア・ベネット/著 西本かおる/訳 小学館 〈93〉 |
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ロンドンに住む14歳のノニーはファッションに夢中。ノニーの親友は、新人女優のジェニーと国連職員をめざす優等生のエディ。3人は、内戦状態にあるアフリカのウガンダから逃れてきた12歳のクロウと出会い、彼女が天才的なファッションの才能と縫製技術を持っていることに気付く。そしてノニー達の協力を得て、クロウはデザイナーとして輝き始める。 |
『しあわせに働ける社会へ』
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竹信三恵子/著 岩波書店 〈366〉 |
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かつては社会とのつながりの中で「働くこと」が語られてきた。しかし低賃金や短期雇用、長時間労働などが社会問題化している今、「しあわせな働き方」をイメージできている人はどれほどいるだろう。 しあわせに働くために必要な労働政策とは何か。また、自分自身を守るためにも知っておきたい、労働者に必要な知識についても解説する。 |
『第2図書係補佐』
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又吉直樹/[著] 幻冬舎 〈019〉 |
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お笑い界きっての読書好き、ピースの又吉さんが、太宰治、カミュ、大槻ケンジ...などの作品を通して自身の思い出を綴ります。フリーペーパーの連載に加筆したこの本には、巻末に又吉さんが尊敬する中村文則氏との対談もあります。それにしても「第2」図書係でしかも「補佐」ってタイトル、力抜けすぎです。 |
『大地のランナー 自由へのマラソン』
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ジェイムズ・リオーダン/作 原田勝/訳 鈴木出版 〈93〉 |
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1970年代の南アフリカ共和国では、アパルトヘイトが継続されていた。サムは、警官による黒人への無差別発砲事件で家族を失い、生き残った兄たちも投獄、殺害される。鉱山での厳しい労働にも負けず、サムはひたすら走ることで自由を勝ち取ろうとする。南アフリカ共和国初の黒人オリンピック金メダリスト、ジョサイア・チュグワネをモデルとした物語。 |
『14歳からわかる生活保護』
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雨宮処凛/著 河出書房新社 〈3692〉 |
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日本国憲法第25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という条文があります。さまざまな理由で生活が困難になった場合、最後のセーフティーネットとして「生活保護」があります。ニュースなどでよく耳にしていても、その実情はあまり知られていないようです。生活保護について、いざという時のために役立つ一冊。 |
『ラビットヒーロー』
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如月かずさ/著 講談社 〈913〉 |
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特撮が大好きな男子高校生宇佐は、子ども達を特撮のうんちくで仲裁したことがきっかけで、桐卯(きりゅう)市の正義と平和を守るローカルヒーローに勧誘される。バスケ部の人気者・日高先輩がおじいさんの遺志をついで、商店街の夏祭りでヒーローショーをするというのだ。内気で自信のない宇佐だが、兄弟げんかの勢いで引き受けることになって...。 |
『ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄』(メディアワークス文庫)
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美奈川護/[著] アスキー・メディアワークス 〈F〉 |
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音大卒業後、就職先が決まらずにいた響介のもとへ、アマオケがコンサートマスターを探しているという話が舞い込む。さびれた町の竜ヶ坂商店街オーケストラ(通称:ドラフィル)で、響介はその中心人物である七緒に振り回されながらも、徐々にメンバーと交流を深めていく。目指すは、日本一のオーケストラ!? |
『本を味方につける本 自分が変わる読書術』
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永江朗/著 河出書房新社 〈019〉 |
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本だけが全てじゃないけれど、読むと確実にキミの世界は広がる。ここには、さえない中学生だった著者が、どのようにして「本を味方」にしていったのか、読書遍歴や、図書館とのつきあい方、試したくなるような具体的な方法がたくさん紹介されています。でも、図書館の本では、"解体"したり"絵を描いたり"するのは、やめてくださいね。 |
『シフト』
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ジェニファー・ブラッドベリ/著 小梨直/訳 福音館書店 〈933〉 |
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クリスとウィンは、小学生からの大親友だ。夏休みに二人は、自転車でアメリカ大陸横断の旅に出た。だが、ゴールの西海岸に到着する寸前に、ウィンは自転車がパンクしたクリスを残して走り去ってしまう。大学が始まっても、ウィンは帰ってこず行方不明のまま。彼を捜すため、クリスは、もう一度二人の旅をたどり始める。 |
『花実の咲くまで』
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堀口順子/作 みずうちさとみ/絵 小峰書店 〈913〉 |
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中学3年の新太郎は、卒業したらすぐにでも落語家への道に進みたいが、周囲からは高校進学をすすめられている。悩む新太郎の前に、落語の師匠だった死んだじいちゃんが現れた。 いくつもの落語と重なりあって展開するストーリー。読めば落語をきいてみたくなるかも。 |
『ほんとうの「ドラッグ」』
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近藤恒夫/著 近藤恒夫/著 〈368〉 |
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ドラッグ(法律で禁止されている薬物)には決して手を出してはいけない、と知識としては理解できていても、どうしてダメなのか、どんな影響があるのかについてはよくわからない、という人は多いはず。そんな人たちに向けて、かつてドラッグ中毒者であった著者が、もがき苦しみ、人生の大切な人やものを失い続けた日々の恐ろしい体験を語る。 |
『森の魔獣に花束を』
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小木君人/[著] 小学館 〈F〉 |
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絵をかくのが好きな少年クレヲは、家の跡継ぎにふさわしいかどうかのテストのため、魔獣の住む危険な森で「青い薔薇」を探す試練を与えられた。森をさまよううちに、人間の少女のような姿をした人食い魔獣に捕まるが、得意の絵をかいてみせて気をひき、食べられずに生きのびる。心優しい少年と無邪気な魔獣の交流をえがく。 |
『グランパ・グリーンの庭』
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レイン・スミス/作 青山南/訳 BL出版 〈エ〉 |
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おじいちゃんが生まれたのはずっと昔。生まれ育った農場のことや水ぼうそうにかかったこと、はじめてのキスや世界大戦。昔はなんでもぜんぶおぼえていたおじいちゃんだったけど、いまはいろんなことをわすれてしまう。でも、だいじょうぶ。おじいちゃんの庭がぜんぶおぼえているから。 |
『ヤモリの指から不思議なテープ 自然(ネイチャー)に学んだすごい!技術(テクノロジー)』
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松田素子/文 江口絵理/文 石田秀輝/監修 西沢真樹子/絵 アリス館 〈50〉 |
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マジックテープって、何をヒントに作られたのかわかりますか?答えは...ひっつき虫! 自然の中には工夫されたすばらしいしくみがたくさんひそんでいます。自然に学ぶ技術、それがネイチャー・テクノロジー。この本の中には他にも、ヤモリや蛾などから生まれた技術がたくさん紹介されています。 |